風呂具～激出し編～
朝早っ。
１０時４０分。
色んなもんが重なって、寝不足だったが、初出版社だから、
気合まんまん、、、、やる気もまんまん。
歩いて駅から５分くらい、出版社様、場所が良い。
担当さんと運命の初対面、ミウラとタカオは二回目で、
ジンと俺はナイストゥーミーチューだった。
何しろ手探りな出版作業、
出来る範囲の資料と知識と有り余るやる気を持参しました。
出版社の中は、まじ本だらけ。
出版めっちゃしてる様子。
席について、用意したものをプレゼンし、
プロの目からのご指摘いただき、
担当者の方の丁寧で大胆かつ繊細なお話に感動。
本当に有難うございます。。
今日で大体基盤の話がまとまった。
よし頑張ろう。
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助けてイササカ先生
本を作る。
これは圧倒的に地味な作業だ。
例えばインタビュー、テープに録音した会話を
文字として書く。一時間に人は何文字喋るか分かるだろうか。
きっと思っている以上の分量になる。結構すごい。
前にも言ったけど、一時間の録音テープを文字にするのは６時間くらいかかったりする。
４時間でできたらかなりハイレベル…だと思う。
パソコンの前に１０時間、散歩に２時間。
睡眠８時間。
みうらじんです。
みうらじんの時間です。
そんなインタビューは文字にして二万字くらいになる。
それを四千字に削る作業。これもそれなりに時間がかかる。
その四千字に削ったものはただ削っただけではない、
みんなに読みやすい原稿にしていくことが必要になる。
これも結構大変になる。
状況を説明しよう。
まず削るとこを削ってみる。
コーヒーを飲む、煙草を吸う。
もう一回削った原稿を見てみる。
「あれ、ここ削るとうまく話が噛み合わないなぁ」
ということで別な部分も削ってみる。
コーヒーを飲む、煙草を吸う、散歩する。
また原稿を見てみる。
「んー削らないほうが良かったかな…」
そして、
コーヒーを飲む、煙草を吸う、ちょっと出かける。
近所でパスタを食べる。帰宅する。
原稿を再考する。
夜になる。
圧倒的に地味な作業である。
イササカ先生もきっとこんな感じだ。
サザエさんは検討もつかないくらい圧倒的に地味な作業をしている。
本を作るってそういうことなんだと思う。
そんな作業が僕は好きだ。
睡眠時間と散歩を省くとほとんどの時間をそこに費やしても全く問題がない。
大好きなんだろう。
時には思う。
音楽が大好きで人前に立って歌うことが好きなら、
僕は多くの人の憧れになっていたかもしれない。
演じること好きなら様々な役をこなしつつ、
劇場で感動してもらえるかもしれない。
画家なら数百年残る芸術を完成させ、
その存在意義を後世に問えるのかもしれない。
でも、僕はもっと地味でマイナーな仕事がとても気に入ってしまった。
この仕事をもっと上手く、早くできるようになったときに、
僕は本当の意味でプロフェショナルになるのかもしれない。
そのためには、どうすればいいんだろう？
先輩に聞いてみた。
答えをくれた。
「煙草辞めればいいんじゃない？」
…確かに。
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スラムダンクかと思った。
今週は非常に濃い。
――――――――――――――――――――――――
<MT前のミウラメールから引用>
ジン、タカオ、素晴らしいです。
よくこのスケジュールでテキスト上げてくれました。マジ感謝。
必死にやらんとマジ間に合わん。必死にやれば絶対に実現する。
→ジン
オレ以外のスタッフにもデータ送ってくれた？至急頼みます。
●
17日の火曜日、18時～馬場にてミーティング。
各自スケジュール調整よろしく。話し合うことマジ多いぞ。
●
営業
かなりいい感じ。
テンション上がります。先方から制作費やらなんやら、考えろと言われた。
●
タスク
17日ミーティングまでに以下を必ず。必ず。
→全員
・ジンから届いたデータを必ずアウトして読み、
赤を入れて持ってくること。プリンターはマンキツにあります。
・17日のミーティングに一時間以上遅れる場合には
以下のタスクの成果と、ジンからのデータに対する意見を
オレのPCかケータイに送ってください。
→タカト
・コンテンツ『学外活動とは』ラフ案を作ってください。
・都心主要大学の学園祭スケジュールを上げてください。
→タカオ
・Web広報についてラフ案を作ってください。
・『若きサムライ～』の一つのインタビューの文字数を数えてきてください。
→サイトー
・体調を万全にしてください。
・『プロ論』の一つのインタビューの文字数を数えてきてください。
・営業のアポを取ってきてください。
→サワキ
・本のタイトル(インパクト重視、サブタイトルやボディコピーを
踏まえた二段階形式のものも歓迎)のアイデアを数重視で
考えて持ってきてください。叩き台レベル。
→ジンくん
・サンクチュアリの『自由であり続けるために～』のＰ144にある
ラフレイアウトについてアイデアをまとめてきてください。
叩き台レベル。
●
出版社が本気になってる分、要求がハードだよ。頑張ろう。
――――――――――――――――――――――――
左手で頑張ったよ。でも、それよりもジンの仕事の速さには驚いた。
まさか１日でまとめるとは。スゴイ奴とチーム組んだんだなって実感した瞬間だった。
――――――――――――――――――――――――
（MT後の総書記メールから引用）
各位
お疲れさまです。昨日のミーティングのまとめ。
●
〈全員に適用される基本ルール〉
・プロジェクトに関わるメールは宛先を問わずすべてメーリスで回す。
・資料も上がり次第、全員に共有させる。
・資料はアウトして持ち歩く。
・五分前行動
・5分以上の遅刻は罰金1000円
・当日ドタキャンは時間席料50％負担
・返信を早めにきちんとする
・挨拶はハキハキと。
・費用・収益は六等分
〈営業〉
20日11時に出版社と打ち合わせ
メンツはミウラ、タカオ、サイトー、ジン
→提出物
・制作実費の見積もり(タカオ)
・契約についての提案(ミウラ)
・サンプル原稿(ジン)
・タイトル案(ミウラ)
・ページ見本(ジン)
24日19時、出版社打ち合わせ。
メンツはミウラ、ジン、タカト
→提出物
・『はじめに』(ミウラ)
・『学外活動とは』(タカト)
上記二つはとりま22日までに仮に作成。
次回全体ミーティングは24日の20:30＠いつものとこ
●
〈コンテンツ〉
・テキストのスタイルはルポ形式。
(参考…『若きサムライ～』笑。)ジン、サワキ、がんばりましょう。
・タイトル考えよう。18日の深夜に思いっきり思いつきをミウラまで。
ヒットしそうなやつ。
・文字起こしスタッフとして後輩を活用。(ミウラ、タカト)
・キャスティング
ダンス、blog、モデル→サイトー
オタク→タカオ
演劇→ミウラ
・インタビューのスケジュールオシオシで。
ジン、サワキ、向こう一ヶ月の二時間以上あけられる
スケジュールを送りあってください。
インタビューのスケジュール立ててください。
ミウラはなるべく制作側に合わせます。
インタビュイーにも合わせさせます。月に８人終らせたい。
・次回インタビューは22日の15時～。
ただし変動のおそれあり。
〈広報/販促〉
・Web→タカオ
・イベント→サイトー
12/22にXmas出版決定記念パーティーを見切り発射。
・パブ→ミウラ、ただしリストは出版社頼み。
その他をがんばりましょう。学生系のメディアとか。
目指せ民放地上波。
・地道に→タカト…本屋、高校、学祭その他。
――――――――――――――――――――――――
このチームは何がすごいって、全員が赤レンジャー（中心人物になりたい目立ちたがり）希望者なのに、この企画に関しては、自然に色がかぶらないようにして、かつその色でも誰にも負けない力を発揮しようとしてる点だと思う。
また、別にミウラの部下でもなんでもないから、「いまは仕切らせてやってるけど、付いてこられなくなったら容赦なく置いてくよ」って空気があり、全員が程よい緊張感を維持しながら、タスクをこなしている状態も非常にいい。
こんなにやりやすいチームはいままでなかった。
「ずっとこんな仲間が欲しかったんだよな」って木暮に言われた赤木の気分がわかった気がしたら、ゴリじゃないけど、試合中なのに泣けてきた。
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出版社に電話をしてみようと思った④
ミウラから渡されたマス電のカ～タ行のコピーも
もう残りわずか。
今日も頑張るぞ！！
もう、出版社に電話をかけることに躊躇は無くなっていた。
授業の合間、テレビ番組の間、起きてすぐ、デート中・・・
どのタイミングでも電話をすればスイッチが入るようになった。
きっと、これがテレアポの真髄なんだろうと思う。
正統派のテレアポはもちろんだけど、
きっと借金取りとかもそうなんだろうなって。
ミナミの帝王、萬田銀次郎は、事務所で
「はー。よっしゃ、取立ての電話するかのぅ！！」
って気合を入れない。
ミナミの街を歩きながらさりげなく電話をかける。
「もしもし中村はんでっか。いまから行きまんがな。
飛んだりしたら、わかってまんなぁ！」
電話の向こうで
「ひ～、もっもちろんでんがな」
って声が聞こえる時にはすでに電話を切っていて、
出勤前のクラブのオネエちゃんに愛想を振りまかれている。
そんな妄想をしながら、今日も電話をかける。
「もしもし、○○出版はんでっか？
わたしＸＸＸＸ大の出版団体のもんなんですけどね、
そちらさんに企画の持ち込みさせてもらえまへんかね？」
「ドチラサマデショウカ？」
「（いま言ったじゃん）はい、ＸＸＸＸ大の出版サークルのタカオと申します。」
「（さっき言ったし）はい、今回、書籍化を前提とした
企画の持ち込みをさせていただいているのですが、
企画や編集の担当者の方がご在社でしたら、
お代わり願いたいのですが・・・」
「ソウデスネー、ショウショウオマチクダサイ」
「オマタセシマシタ。ドチラノヘンシュウシャノカタデスカ？」
もはや何を言っているかすらわからなくなる。
なんで代表番号に日本語カタコトの外人が出るんだよ！
「申し訳ありません、わたしは編集者ではなくて、
企画の持ち込みをしたいんですけれども・・・」
「ソウデスカ、デハコチラデハアリマセン」
「（はぁ？）と、申されますと・・・？」
「センゲツホンシャガイテンシマシタノデ、
ソチラデオネガイシマス。
バンゴウハ、ゼロサンニーゴー・・・」
「すいません！
メモを取りたいので少々お待ちいただいてもよろしいですか」
そのあと、なんとか新本社の番号を聞き出したが、
新本社にかけて、また外人がでたらと躊躇して、
ついに電話をしないままになってしまった。
まだまだミナミの帝王には遠く及びません。
撃沈
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メシア様が現れたと思った。
ミウラからスケジュール確認。
「明日暇？」
暇です。
出版社にアポとったらしく同行者が欲しいらしい。
前回のこともあるし、ここらへんで汚名挽回しないとね。
なのに遅刻。
ドラえもん・・・。
時間ギリになってしまったけど、なんとか遅刻は回避できた。
対応してくださったのがなんと、編集本部長！！
緊張のボルテージが高まる。
担当者の方はその地位からも想像つかないくらい物腰が柔らかく、
非常に丁寧な方だった。
エディタースクールの様に、出版初心者の俺たちに事細かに提案をしてくれた。
提案し行ったのに、提案しきれいていない。
にも関わらず、寛大な姿勢で俺たちの話に耳を傾けてくれた。
前向きな回答と課題をいただき次回の約束をする。
企画に対する根拠のない自信が打ちのめされたこと、
根拠のない見通しが少しだけ自信になったこと。
その両方を経験できたことだけでも十分な収穫だった。
なによりも、一歩前進できたことはとても大きい。
よっしゃ！頑張るぞ！！
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