GANTZ-プロジェクト・G -6ページ目

No.12/ 夜間検診。




「じゃあ、もうドア開くようになってるから」

そう言うと玄関の方に行き外に出る三島たち、山本たちはまだ中に残っている


「またここに来た時はスーツを着てくれ、次も生き残れるように」スーツを着てなかった新井田に言った


「・・・あれ?」
新井田は三島を見てあることに気づいた


「あの・・・みしま?・・・さん、って足に怪我、ってゆうか
あんなに宇宙人に殴られてたのに・・・大丈夫なんですか?」


「ん?・・・ああ、星人倒してこの部屋に戻ってくると、身体の怪我とか全部治るんだ」

新井田は星人の光で火傷した手を見た


「あっ、なくなってる・・・ホントに」


「ああ、あと・・・
キミだけ名前、わかんなかったよね」三島が新井田を見る


「あっ、新井田 生・・・・・・そういえば
あの黒い玉なんなんですか人に勝手にビビリとか」


「ガンツのこと?アイツのことはよくわかんないけど
あだ名つけられんのはよくあることだから、まあ気にしないで」


「あと・・・知ってるかもしれないけど、そいつは西村くんで、こっちは谷口さん
・・・そのこが・・・しろかわ・・・さん?、だったよね?」


「・・・・しらかわ、です」白川が訂正する


「あっ、ごめん・・・・・・じゃあ最後に一つだけ、
これからもこうゆう事してく訳だけど・・・今ここで起こったことってのは
誰にも言ったらダメだから、わかった?」


「えっ?言ったらどうなる?」


「頭の中の爆弾で殺される」


それを聞いた新井田は、爆弾のことは西村からも聞いたが、まだ完全に信じられなかった


そして山本たちが部屋から出てきたところで、三島たちも帰路に着いた


・・・あっ・・・そういえば、こっからどうやって帰れば・・・
金もないし・・・家に電話するしかないか・・・


しかし新井田は携帯電話もないことに気づく


・・・あぁ~そっか、かばん中に入れっぱなしで・・・
歩いて帰るしかないか・・・でも道わかんねぇし・・・


・・・そうだ!!あの子、たしか白川って子、オレと同じ学校じゃん!


あたりを見回した、見つけたときに白川は、もうずいぶん遠くの方で一人歩いていた


・・・・まぁ、あの子についてけば帰れるか・・・


新井田は白川の後をついて行った

しかし近づきにくかったので10メートルくらい距離を置いて歩いた


・・・なんでオレ、こんなコソコソしてんだろ・・・
これじゃ、まるでストーカーじゃん・・・


そのとき後ろを向いた白川と目が合った


うっ!!・・・

その冷たい目はまるで変質者でも見るかのように新井田には見えた


・・・うおぁ~ヤバイってあの目は、完全に誤解されてるよっ・・・
確かにストーキング行為してるけど、仕方なくしてるんだって!!
そこんとこ伝わってないかぁ~・・・
・・・もうダメ、この場から逃げ出してぇ~・・・


新井田が口をパクパクさせながら何か言おうしてると白川の方から声をかけてきた


「・・・・道わからないから、私について来てるみたいだけど・・・
これから家帰るわけじゃないから・・・無駄だよ」


・・・え?
ああ!・・・とりあえず、オレの気持ち伝わってたみたい


「じゃぁ・・・何処行くの?」新井田が尋ねる


「・・・病院」白川が小声で言う


「病院?・・・えっと・・・
あ・・・あのさ、ホントこの辺よくわかんないから・・・とりあえずついてってもいい?」


「・・・ん・・・・いいけど、別に・・・・」

二人はしばらく歩き、大きな病院が見えてきた


「あ!・・・ここかぁ」

新井田は昔この病院に、病気で入院していたことを思い出した


「ここ知ってるなら・・・一人でも帰れるよね」そう言って白川はまた歩き出した


「あっ、ちょまっ・・・
・・・え~っと、ありがと・・・」

新井田はお礼を言って、白川の後姿を見送りながら後悔した


・・・あ~正直こっからでも帰り道、微妙なんだけど・・・・どうしよ


新井田は夜風に当たって冷たくなった手をポケットに入れた


・・・あっ!・・・これ!?

中には西村から渡された小さな機械が入っていた


・・・そうだ、消えるやつ!コレ使って・・・

新井田はその機械をいじり、自分の姿が消えたことを確認すると
病院に入った


・・・電話ないかなぁ~・・・
結構、人いるな、流石にオレが見えないって言っても
声は聞こえるだろうし・・・


そのとき新井田のすぐ後ろを慌てた様子でオヤジが走っていった


・・・あぶねぇ~、何処見てんだよ・・・って、オレ見えてないんだっけ・・・


・・・ん!?・・・今の・・・・・お父さん?


走っていたのは父親だった、新井田は父親を追いかけていった


・・・なんで、こんなトコにいんだろ?・・・
まあ、いっかコレで、やっと帰れる・・・


そして新井田の父親はある病室に入っていった

・・・あれ、誰か入院してんのか?・・・
・・・おいおい、母さんか、それとも直貴!?


新井田はその病室に入った
そこには新井田の父と母、弟の直貴がベッドを囲んでいた


・・・なんだ・・・誰だよ・・・



・・・・・・っっ!!!?



新井田は声が出なかった、家族が心配そうに囲んだ
べッドに居るのは――


――新井田 生、間違いなく自分自身だった。


No.11/ 点数。


「採点・・・って何?」

「まあ、見てれば解るよ」


ち――――ん


黒い玉から妙な音とともに文字が現れた


それぢわ ちいてんをはじぬる


 三島 くん

 0 てん

 TOtaL72 てん

最近 調子わるすぎ

 あと 28 てん でおわり

 

「はっ、お前また0点かよ!?」 山本が後ろから馬鹿にしたように言った

「お前さぁ、仲間を守るとか言ってるからこうなんだよ、
そのわりに出来もしねぇし、内藤のヤツも死んだしなぁ」


「・・・・」三島は言い返そうともせず、ただ黙ってうつむいてるだけだった


その間にも採点は続けられ、西村が4点、その他は皆0点

そして山本は18点、

「18点!?・・・山本さん、あと少しじゃないすか!!」山本の仲間の二人が騒ぐ


・・・これで丁度70点か・・・三島のヤツに負けてるのはムカつくが、このまま行けば楽勝だな・・・

山本はニヤニヤしながら三島を見た


「・・・ってゆうかなんなんだよ、この採点って?」

ブツブツうるさい新井田に西村が説明する

「えっと・・・あれはさ、星人たおした点数みたいなやつで、
100点になると自由になれるんだよ」

「100点とると・・・
自由になれる・・・って、オレも点数つけられてるの?」

「うん、全員される あと、残ってんのってキミとあのコだけだし、次ぐらいに出るかもよ」


 ビ ビり

 0 てん

 TOtaL0 てん

ビビり すぎ もっと 働 け


 
「・・・・」

「ん!?・・・もしかしてビビリってオレ?」
「確かにビビッてたけど、もっと働けって・・・ひどくないかっ!?」


「まあ、初めてだししょうがないって・・・」 西村が少し笑いながら言った

「でもなんかムカつくなぁコレ」

そして最後に白川の採点結果が表示される


白川、8点。


それを見た新井田は驚いた
白川はまたうずくまっているがいつの間にか服の下に黒いスーツを着ていた


・・・なんでこんなに点数とってんだ!?
やっぱりあれか、あのタイツか・・・ってゆうかアレ着てないのオレだけじゃん!?・・・

まぁ、関係ないか、この採点とか言うの終わったら帰れる訳だし・・・
アレ?・・・でも、さっき100点取ると自由になる、って言ってたよな、でもオレまだ点数0点なんだけど・・・・

「今日がはじめてのヤツちょっと聞いてくれっ」

さっきまで黙り込んでいた三島が新井田と白川に話しかける

「今日はとりあえず帰れるから安心して――」

・・・とりあえずって・・・

新井田は嫌な予感がした

「――でも、またここに強制的に来ることになるんだ・・・」

「星人を倒して、100点溜まるまで」新井田の予感は的中した。

No.10/ 斬殺。


うぁぁああぁあ


「・・・!!?」


「この声・・・」


三島の叫び声が聞こえる、新井田は星人に残り十数メートルの所まで近づいていた
そこには三島たちの仲間と思われる女性が倒れている


・・・うっ、死んでるのか?・・・あんなやつ相手じゃ死ぬよな・・・
くっそ、こえぇ~・・・
・・・あいつもやられたんじゃ・・・
どうする、様子見てみるか・・・

・・・でも、宇宙人すぐそこにいるんだよな・・・こんな近くであの光当たったら・・・

オレは今、透明なんだ・・・見つかんなきゃ大丈夫だよな・・・


新井田は身体を低くし、そっと顔を覗かせた


「な・・・んだ、これ・・・」


そこは何かが散らばっていた、初め新井田はわからなかったが、よく見るとそれは
人間の身体の一部だと気づく


「ぅうッッ!!?」顔を引っ込める新井田


・・・はぁっ、うう、腕とか・・・頭がっ・・・
・・・ダメだ・・・逃げよ、ここに居たくないっ・・・


立ち上がりその場から逃げようとした


ドンッッ!!!


「ひっ!!?」

何かが地面に落ちた音がした


「ああっ!!」

そこには三島が倒れていた
どうやら星人に吹っ飛ばされたようだ

それを追いかけるようにして星人が出てきた


近くで見るとあまりにデカイ
新井田はその場に座り込んでしまった


・・・あ、あ、ころ・・・される・・・死、ぬっ・・・


まるで金縛りにあったように動けなかった
と言うよりあきらめに近い


もう、ダメだ・・・絶対、死ぬ・・・助からない


しかし、星人は新井田にわき目も振らずに三島をいたぶる


・・・オレもアイツみたいに、バラバラにされるのか・・・
・・・死んだら死んだで、別にいいと思ってたのに・・・
やっぱり、死にたくない・・・


・・・これ、使えんのか、この銃で宇宙人・・・倒せんのか・・・

新井田は銃を握り締め、震えながら腕をゆっくり上げた
そしてしっかりと星人を狙い引き金を引いた


バギンッッッ!!!


「うがぁぁあああっっ!!!」


三島が叫び声をあげた

星人は全身のモザイクが粉々に砕け散ったかと思うと
真っ二つになってその場に崩れた

「あっ、足がッッッ!!!?」
三島は足が痛いと叫ぶ
よく見ると三島の足は切断されていて血が大量に流れ出ていた

新井田は何が起こったのかわからず呆然とした


「・・・・死んだ・・・!?」

「コレ・・・オレがやったのか・・・」


そのときいきなり三人の男が姿を現した

そして男の一人がとてつもない長さの刀を縮めながら言った

「おおっ!?三島ぁ!!そんな所にいたのか?」


「・・・くっ、や・・・山本か、お前がやったのか・・・」三島は身体を起こした


「お前らがチンタラやってるから、こっちはもう全部殺した、あと・・・切れたの、足だけでよかったなぁ」
笑いながら答える山本


「・・・もう星人はいないのか・・・」三島は流れ出る血を手で抑えながらいった


「三島、あそこに散らばってる肉片って内藤だろ、はっ・・・アイツ死んだの
・・・今回はお前の頑張りも虚しく結構死んでたなぁ~」

それを聞いた三島は黙り込み、ただ地面を見つめるだけだった


新井田は二人のやりとりを見ていて思いだした

・・・・コイツあの部屋で人殺したやつ・・・・ってゆうか宇宙人倒したの、オレじゃないの?
・・・んっ!!!?・・・

「あっ、あっ!・・・ここ!!!?」

目の前の景色が急に変わったと思ったら、そこは黒い玉のある、あの部屋だった


「戻ってきた・・・」

「また・・・ここかよ・・・宇宙人、全部倒せば家に帰れるんじゃないのかっっ!!?」


「帰れるよ」
後ろから声が聞こえ、新井田が振り向くとそこには西村がいた


「おいっ・・・お前のせいで、死ぬ所だったぞオレっ!!」叫ぶ新井田


「いや、大丈夫だって、帰れるから」キョロキョロしながら西村が言う


「ホントに帰れるのか!!?」


「うん、採点してから・・・あと、キミまだ透明のままなんだけど・・・」


「あっ!!!」
「コレどうやって戻るんだよ!?」


二人が話してる間に次々と他の人が現れた

三島、山本、その仲間が二人、死んだと思っていた倒れていた女性、それに白川の姿もあった


「生きて、たんだ・・・」
「・・・あっ、そんなことより、ホントに帰れるんだよな!!?」


「採点してから、ガンツの採点」西村が答える


「採点?」


No.9/ お使い。


身の丈が3メートル以上は軽くあり、普通の星人を遥かにうわまる体格
唯一、共通の物を感じれるのは、モザイク
しかし、そのモザイクは身体全体を覆っているため、姿かたちはほとんどわからない
まさにモザイクの塊であった。


「あ、あの二人殺されるって・・・あんなの、相手じゃ・・・」

草むらの中から、星人と戦う三島たちを除いていた新井田がつぶやく


「三島さんたちに、モザイクが弱点って教えないと・・・」

西村がそう言うと新井田の手を引っ張った


「んっ!?・・・何、まさか・・・オレに行けって?」顔を引きつらせながら新井田が言った、そして西村は軽くうなずいた


「むっ、無理無理!!! 絶っ対無理っっ!!!死ぬってっ、絶対!!!」


「スーツ着てれば、大丈夫だって、コレ着てれば・・・あの光当たっても死なないから」


新井田を説得しようとして言ったが、「オレ、着てないし・・・それに、その服・・・どっかに落としてきたみたい」それを聞いた西村は深くタメ息を吐いた。


・・・・ってゆうか、その服着てても・・・死にそうになってるじゃん、説得力ないって・・・
そもそも、あいつ等とは何の関係も無いし・・・絶対無理・・・



「そうだっ!!!」


物思いにふけっていた新井田は西村の声にビクッとした


「これがあったんだっ」そう言うと西村は小さな機械を差し出した


「コレッ!コレ使って、透明になれるんだ、この機械で」


「えっ?・・・とうめい?」


新井田は信じていないようだったが無理やりその機械を渡してスイッチを押した


すると新井田の姿は本当に消えた


「おっ?・・・なんだ、手がない?・・・き、消えてる、ホントに・・・」


「スッゲ・・・・ん!?」

「ちょっ!・・・待てってっ!!」
「オレまだ行くなんて、言ってねぇって!!」

この期に及んでまだ抵抗する新井田に西村は言った


「もし・・・三島さんたちがやられたら、自分達だけじゃ、アイツ倒すの無理だろっ!!
・・・このままじゃアイツに殺されるって・・・」そう言うと新井田の腕を強く握った


「イッッテ!!!ちょっと、やめろって・・・・ってゆうか何言ってんだよ、逃げればいいじゃん・・・
・・・そうだよ、オレがこんな所にいる意味ない訳だしっ・・・」


「こっからは逃げられない、って聞かなかった?
・・・・もし逃げたら、頭の爆弾で、死ぬんだよっ・・・それに時間だってあるし・・・」


なっ・・・んだよそれ!?爆弾・・・・確かにあの部屋で、そんなこと言ってたかも・・・・
そんなん信じれっかよ・・・


新井田は部屋に居たときのことを思い出した、あの時はパニック状態だった
しかし、確かに黒い玉には時間が表示されていたのを見ていた


時間?・・・何だよ、なんの時間だよ、・・・なくなったらどうなんだ? まさか、時間なくなったら死ぬとか?・・・


「はっ、逃げられないし、時間もない、どの道死ぬしかないってことか・・・」


「でも・・・あんなのに殺されるなんて、絶対・・・」
「イィィッッテッッ!!!??」新井田の腕に激痛が走った


「オイィィッ!!!!やめっっ!!!!」


腕を握られていた、スーツを着ている西村の握力は尋常じゃなかった


「たのむっ!!もしっ、行かないなら・・・こ、このまま腕をっ・・・・」


新井田は痛みに耐えられずに、

「くそっ!!・・・わっかっ・・・たからっ!!」
「はなっせ・・・って」


仕方なく承諾した。


姿を消した新井田は片手に妙な銃を持ち、物陰に隠れながらゆっくり星人のボスと戦う三島たちに近づいていった


・・・ちくしょう、何でオレが!?ホントに大丈夫なのか!?


やっぱ逃げるか?・・・でも逃げたら死ぬ、ってのも嘘だとは思えない・・・


それにずっと隠れてたって、時間あるし・・・あと何分くらいなんだ
・・・くっそ!!!やるしかないのか・・・


新井田は足が恐怖で振るえながらも、確実に近づいていった


くるなぁぁああ!!!!


星人の雄たけび、ボスなだけあって鼓膜が破れそうになるくらいデカイ声だ

それにひるまずに立ち向かう三島たち


「オイッッ!!! 内藤、大丈夫かっっ!!?」


「ぁあ、大丈夫だ・・・でもこれ以上攻撃を受けたら・・・」


「くそうっ・・・」苦戦する三島たちだが、容赦なく襲ってくる星人


ガッ、ドゴッ!!!


「ぐあっ、う」三島が殴られ、その場に倒れこむ


「三島ぁっ!!!」


ギョ―ン

ギョ―ン

ギョ―ン


もう一人の男、内藤が銃を乱射する


ビキッッ!!

バキンッッ!!!


命中するも全身を覆うモザイクの一部が壊れるだけで星人の身体は傷一つない


はづかしっっっ!!


モザイクが壊れ、肩が露出した星人は、はずかしそうに肩を手で隠し、そして顔の部分からぼんやり光を発していた


「ヤバイ、あの光・・・」


ビカッッッ!!!!! 内藤は急いで顔を覆い光が当たらないようにした


「くっ、うぅ!!!」


キュウウウウウウウウッッ


ドロッ・・・


スーツから妙な音がした、そしてスーツのあちこちに着いているボタンのような物からドロドロした液体が流れ出てきた。


「ス、スーツが・・・」


「・・・三島ぁ、スーツ壊れた・・・」

次の瞬間、星人が内藤に殴りかかる


ドチャッッ


「あ、内・・・藤」
バラバラになった内藤の肉片が三島の目の前に散乱した。

No.8/ 見学。


あたり一面は焼け焦げて、黒くなっている
新井田は木の陰に隠れ、震えていた。

覚えているのは赤い光。

はずかしがり星人から逃げ、木陰に隠れた瞬間、もの凄く強い、赤い光が放たれた
一瞬にして周りのものが黒く焦げる
新井田は軽い火傷を負ったものの光から逃れた
しかし、一緒に逃げていた二人の安否はわからなかった


しばらくして星人の叫び声がし、あたりに静けさが戻る

・・・どう、なった?
アイツ、まさか・・・

恐る恐る木から顔を覗かせた、そこには何か黒い塊があった

・・・なん、だ?
・・・・これ・・・・?

「うぅあっっっ!!!」

それは真っ黒に焦げた中年男性だった、どうやら逃げ遅れて赤い光を浴びてしまったようだ

「死ん、だ・・・もしかして、みんな・・・」

あの女の子もアイツも・・・オレ以外!!?
嘘だろっ、これから・・・どうすれば・・・

あたりを見回すと向こうのほうに何かある、人が倒れているようだが何かおかしい
新井田はそれに近づいていった
近づくにつれそれが何かハッキリしていく

「おぁっっ!!!」そこには星人と西村が重なって倒れていた

・・・うぅっ、死んでる・・・どっちも?
こいつ一人で・・・宇宙人、倒したのか?



ピクッ


ん!?・・・今、動いたっ?
どっちが?・・・やばいっ・・・宇宙人、生きてる!!?

「ぅうっ・・・
・・・誰か、いるのか?」

生きていたのは西村の方だった

「オイっ!!だっ・・・大丈夫なのかっ!?」

新井田はまだ星人が生きてるかもしれないとビビリながら近づく

西村はゆっくり起き上がった

「キミ一人・・・だけ?」西村はまだ星人にやられた目が良く見えてないようだ

「ん・・・、あっちで一人・・・・・あとは解んない、・・・あっ!!!・・・それ、宇宙人っ、死んでるの?・・・」

「ああ・・・なんか、モザイク壊したら急に倒れて・・・弱点なのかも、多分・・・」

顔を見ると確かにモザイクがない
星人の目はキラキラ輝いて、ふざけた顔だった

「これから、どうすんだ?・・・ってゆうか、宇宙人倒してどうなんだよ!?」

「だから、星人を全部・・・殺せば、戻れるんだって・・・」

「はっ・・・って事はこんなヤツがまだ、いんのかよ・・・」
考えただけで吐き気がしてきた

「とりあえず・・・三島さん達を探すから、ちょっと手かして・・・」
西村がそう言って、ふら付きながら立ち上がった。
目があまり見えない西村を先導しながら三島たちを探すことになった

あぁ~、今もし、宇宙人きたら確実に死ぬ・・・
コイツこんな状態だし、オレ・・・銃、一応持ってるけど、倒すなんて絶対無理・・・

しばらく歩いていると向こうの方に明かりが見えた、その方向に行くと次第に家々が見えてくる

「何処だよ、ここ?」


バンッ、ババンッ


近くで爆発音が聞こえる

「誰か、戦ってる!!?」


ピカッッッ


「あっっ!!?」

強烈な赤い光が見えた、そこからは大分離れているのに熱を感じた

「おっ、おい!!・・・やばいって、逃げるぞっ!!」新井田が叫ぶ

「ちょ・・・まって、とりあえず、どっか隠れて・・・・」

急いで二人は近くの草むらに身を隠した

「どうなってる・・・こっから見える?」
西村の目がまだ悪いということで新井田が様子を見ることに

「暗い、遠いから良く見えないけど・・・2人くらい?」
「何かと戦ってる・・・何だアレ?」

「2人?・・・はずかしがり星人じゃない?」
そう言うと西村は少し考え込んでから再び口を開いた
「多分・・・ボス・・・はずかしがり星人の・・・」

「前の時も、ガンツに映ってた星人と全然違ってて・・・普通の星人よりも何倍も強いのがいた・・・」

・・・ガンツに映ってた?・・ん・・あの黒い玉のことか?・・・
そういえば確かに、あの玉に映ってた・・・さっき死んでた宇宙人とは違う・・・

でも・・・アレ、絶対はずかしがり星人のボスだ・・・
・・・っていうかアレ・・・モザイクの塊じゃん・・・。


No.7/ たいじ。


西村 和也、17歳、高校生。

小さい頃から心臓に病気を患い、闘病生活を送っていた
二週間前、急に病気が悪化し失意のうちにこの世を去った。

しかし、黒い玉のある部屋に彼は存在している、そして今、彼は星人の前に立っていた。

怖い。
体が動かない

でも・・・コレが初めてじゃない
この前も今みたいに・・・

ま・・・前は、助けてもらったけど、今は・・・一人・・・
戦えるのは、自分だけ・・・


死にたくない、怖い怖い
コイツ、倒すなんて・・・無理、だっ・・・ょ

くぅぅううるうなっっ!!!

星人の雄たけびに改めて死の恐怖を感じ西村は決意した

あの時みたいにまた死ぬ、
何も出来ない・・・まま、

やっぱり死にたくない・・・ちがう、生きたいんだっ
生きたい!

「ぅう・・・あぁあっぁああっ!!!」

西村は手に持っていた銃を構え、引き金を引いた

ギョ―ン

妙な音とともに光が放たれた
「・・・・・あっ!!?」

ボンッ

がむしゃらに撃ったため星人からは大きく外れ
地面が爆発した。
それを見て、はずかしがり星人は顔を強張らせ
モザイクで隠れているが、西村を睨みつけているのが解る

「くそっ!!・・・あ・・・たれっ!!!」

次の瞬間、はずかしがり星人の顔についてるボタンのような物が光を放った

カッッッ・・・それは太陽よりも強い光で、血のように赤かった

「ああっっ!!?」構えていた銃を落とし、顔を抑える西村

あついっ・・・何だ今の?
目がイテェ・・・くっそ!!!

ガスッ、ドスッ・・・星人が西村の腹を殴る

う・・・よ、弱い・・・
少し痛いけど・・・大したことない!
イケル・・・倒せるっ・・・コイツ倒せるっ!!!

西村ははずかしがり星人を睨んだ、
しかし、目の前が真っ白で何も見えない。

「くそっ!!・・・さっきの、赤い・・・光」
「見えないっ何もっ!!・・・うぁっ!!!」

カッッッ・・・はずかしがり星人がまた光を放つ

「あああっつ!!!」

あつっっ、くそぅ、はっあ・・・
やばい、やばい、やばい、殺さっれる
・・・・生きたいっ、はっ、ちくしょお!!!

西村の体が見る見るうちに膨れ上がった
「ああっ!!!!」

ドンッ

正面にいると思われる星人に思い切りタックルをぶちかました、
星人にしがみつく形で、そのまま勢いあまって5メートル以上飛び上がり
星人と西村は地面にたたきつけられた。

ぐるなぁああああ!!!!

星人は叫びながらジタバタして逃げようとする

「はぁっ、逃がすかっよぉぉぉお!!!」

ガンッ、ドスッ

何とか抜け出そうと身体にしがみつく西村を殴る
「やっ・・・はっ・・クソッ!!!」

反撃しようと手を動かしたスキに星人が立ち上がろうとする
必死に逃がすまいと西村は星人を掴もうと手を伸ばす


ガシッ


「おあっ!!!?」

何だコレ!!?・・・

西村が掴んだのは星人の目に掛かっているモザイクだった

ミシミシミシミシッ・・・

「っんでもいい!!!カンケーないっっ!!!
握りツブすッッ!!!!」


くるなぁッッッ!!!!!

はずっっかしッ!!!!

苦しんで叫ぶはずかしがり星人

「うぉおぉおあああ!!!」

ビキビキビキッ・・・

バギンッッ!!!! ・・・西村に握り締められ、モザイクは粉々になった

びづなっっっっ!!!!?

はぁあっ・・・づっが、じぃ・・・

は・・・・づ・・・・

・・・・・・・・・ぃ

はずかしがり星人の身体から力が抜けていき、
そして動かなくなった

「はっ、はぁ・・・った・・・」
「やった?・・・たおっ・・・した・・・」
「はぁ・・・」

西村は今までのないほど生きていることを実感し、
この世界で生きていく覚悟が芽生えてきた。

No.6/ しめい。



三島 広幸、22歳、飲食店アルバイト

将来は親の店の復活を夢見ている、今は資金が足りずアルバイトの毎日を送る
半年前までは親子三人で飲食店を経営していた、しかし強盗に入られ一家三人が惨殺
それが原因で三島はこの部屋にきた

この部屋では一番の経験者だ、そのことから彼はリーダー的存在である。


三島は新井田の身体を起こしながら言った


「とりあえずこのスーツを着てくれ、今回は隠れてるだけでいいから」



三島の後ろには仲間が三人と中年男性、白川もいた


すると仲間の一人が何か言っている

「ヒロユキッ、この近くに星人がいるっ!!」


「ちっ、まだこの辺をうろついてたか!!」

「キミ達はここに隠れててくれっ・・・星人は俺たちでなんとかする!!」
「あと、西村くんはこの人たちを守ってくれっ!」


「えっ、は!!?・・・ボクがですかっ!!?・・・」


「たのんだっ、いくぞっ!!!」


仲間の一人をおいて三島たちは行ってしまった


あぁ~なんなんだよ・・・この状況は
宇宙人らしき者を倒さないといけない、というのは本当らしい
ここにはオレと女の子にオヤジ・・・
あと、あいつ等の仲間が一人・・・

もの凄く頼りない、

もし宇宙人がまた襲ってきたら・・・あいつだけで守れんのか?



「キミ達も死に掛けてここに来たの?」

「ぇっ・・・はっ?・・・」


中年オヤジがいきなり話しかけてきた


「・・・はい・・・」


「・・・そうか、若いのに・・・私にもキミ達くらいの子供がいて・・・」



オヤジが聞いてもいないのに身の上話をしてきた


オヤジの話を聞き流していたら気づいたことがあった


ここに集まった人たちはみんな死ぬ寸前に来たというなら


オレの後ろに座っている自殺しようとしてた女・・・死んだ・・ってこと、


ん?・・・死にかけた・・・死のうとしたってことか・・・


あ・・・じゃぁ、オレが手切ったあとに・・・自殺しちゃったのか!?


新井田は後ろで座っている白川を見た


・・・やっぱり、オレのせいか?


罪悪感を感じ新井田は白川に誤らずにはいられなかった
そして白川と目が合ってしまったので仕方なく、


「あのっ・・・あのさぁ・・・」


「オレ・・・余計なことしたみたい、こんなことになって・・・・その、ごめん。」




白川は黙って顔を見つめ、しばらくしてから口を開いた



「誤んなくても、いいって・・・みんな、私のせいだから・・・」


「・・・・」


うぁ~、オレこうゆう雰囲気すげぇ苦手、ぁあ~どうしよっ


「おいっ!!隠れろっ!!!」


「はぁ?・・・何?」


見張りをしていた西村が叫んだ


「この近くにっ、星人が来てるんだって!!!」
「だから早くっ!!!」



とりあえず草むらに急いで身を隠した
そして西村が小さな機械を見ながら、
「やばい・・・近づいてくる」


どうやら星人の位置がわかるレーダーのようだ


「やばい、やばい・・・」


「どうするん、だよっ!?」


「なんとか、なんとかこのまま、隠れてやり過ごすしかない・・・・」

頼りない返事に不安は膨らむばかり、足音がだんだん近づいてくる。


さっきみたいに、助かるとは限らないっ・・・怖い。



ガスッ



何かにぶつかったような音がした


「いってぇ!!!」
「なんだよっ・・・気おつけろよっ・・・・?」

「・・・・・あぁあっぁああ」

そこには、はずかしがり星人がいた
星人の足が隠れていた西村に当たっていた


「おいっぃぃい!!!」



見るなぁあああ!!!!



はずかしがり星人が太い声で叫ぶ

「逃っ、げろっっ!!!」


「うぅあぁっああぁ!!!」


その場からとにかく逃げようとしたが、恐怖で足が振るえ思うように動かない
西村は星人の前に立ちつくし動かなかった


「ま・・・ってく、れぇ」

西村は恐怖のあまり動くことができなかった

No.5/ そうぐう。


新井田 生は考える、今何が起こったのか。

これは夢だと自分に言い聞かせながらゆっくりと目をあけた


彼の目に映ったのは血で真っ赤に染まった部屋・・・


ではなく、目の前には木々が生い茂っていた。


「なんだ・・・コレ?・・・外?」


そこは今までいた部屋とは明らかに違った


しかし新井田はハッキリと覚えている、


そうだ・・・アイツは・・・頭が爆発し・・たんだ・・・
うぅっ・・・ぇ

思い出しただけで吐き気がしてくる
夢だとは思えなかった


「アレッ?」


自分が手に何か持っていることに気づいた


「これっ・・・あ・・・銃、服・・・」


思い出した、全身タイツに無理やり持たされたんだ


これがあるということは今まで起こったことは全て現実

しかもこれが全身タイツの言う「移動」ならば、まだ終わってない


これから宇宙人と闘わなくてはならない


頭の中は一気に恐怖で埋め尽くされた


そのとき木々の間から何かが動くのが見えた


・・・・・!!?


そのうごめく何かに見覚えがあった
間違いない
あの玉に映しだされていた

はずかしがり星人だった


暗くて良く見えない
しかし、明らかにおかしい


頭がスキンヘッドでチャイナ服を着ておかしな動きをしている
そして何かブツブツ言っている


それだけならただのヘンタイで通じるが
ヤツの目にモザイクがかかっている


黒い線が目を隠すように浮いている、まるでテレビのように


良く聞けば声も以上に高くヘリウムガスを吸ったような声だった

「来るなってば、来るなってば」



声がこちらに近づいてくるのを感じ


新井田は身体を縮めて隠れた


「はぁっ・・・はっ・・」


なんだよアイツ、なんだよアイツはっ!!? あの玉に映ってたヤツだ・・・

あれは・・・人間じゃない、本物の・・・う・・宇宙人っ・・!!?

怖い怖い怖い怖い


「・・・来るなってば、来るなってば」



ガサッガサッ



足音と声がもの凄く近くまで来ている


気づくなっ、気づくなっ、通りすっぎろ!!



ガサッ・・・・



足音が止まり声もしなくなった


・・・・!?・・・どっか行ったのか?
・・・助かった・・・・



そう思ったら目の前にいた

はずかしがり星人がいた、目の前に


「見るなって、見るなってばっ!!!」



「あっ・・・ぅ・・」

あまりの恐怖で声も出ない、身体も動かない、何も考えられない



見るなぁああっっ!!!来るなぁぁああ!!!



いきなりもの凄い低く太い声で叫びだし

両手を上げツルツルの自分の頭に乗せて


そのまま走り去った


それを見た新井田は意識を失い、その場に倒れこんだ



「・・・オイ・・・・オイ!」


「しっかりしろ・・・・大丈夫かっ!!?」


「・・・・・あ・・・ん?」

オレ・・・・生きてる!!・・・助かったのか・・・っていうか夢だろ


しかし新井田の目の前には全身タイツがいた


どうやら助けてくれたようだ



またコイツか・・・ってことはアレは夢じゃない・・・・


「しっかりしろっ!!!」


「あ・・・大丈夫・・・だから」


ではなく、目の前には木々が生い茂っていた。


「なんだ・・・コレ?・・・外?」


そこは今までいた部屋とは明らかに違った


しかし新井田はハッキリと覚えている、


そうだ・・・アイツは・・・頭が爆発し・・たんだ・・・
うぅっ・・・ぇ

思い出しただけで吐き気がしてくる
夢だとは思えなかった


「アレッ?」


自分が手に何か持っていることに気づいた


「これっ・・・あ・・・銃、服・・・」


思い出した、全身タイツに無理やり持たされたんだ


これがあるということは今まで起こったことは全て現実

しかもこれが全身タイツの言う「移動」ならば、まだ終わってない


これから宇宙人と闘わなくてはならない


頭の中は一気に恐怖で埋め尽くされた


そのとき木々の間から何かが動くのが見えた


・・・・・!!?


そのうごめく何かに見覚えがあった
間違いない
あの玉に映しだされていた

はずかしがり星人だった


暗くて良く見えない
しかし、明らかにおかしい


頭がスキンヘッドでチャイナ服を着ておかしな動きをしている
そして何かブツブツ言っている


それだけならただのヘンタイで通じるが
ヤツの目にモザイクがかかっている


黒い線が目を隠すように浮いている、まるでテレビのように


良く聞けば声も以上に高くヘリウムガスを吸ったような声だった

「来るなってば、来るなってば」



声がこちらに近づいてくるのを感じ


新井田は身体を縮めて隠れた


「はぁっ・・・はっ・・」


なんだよアイツ、なんだよアイツはっ!!? あの玉に映ってたヤツだ・・・

あれは・・・人間じゃない、本物の・・・う・・宇宙人っ・・!!?

怖い怖い怖い怖い


「・・・来るなってば、来るなってば」



ガサッガサッ



足音と声がもの凄く近くまで来ている


気づくなっ、気づくなっ、通りすっぎろ!!



ガサッ・・・・



足音が止まり声もしなくなった


・・・・!?・・・どっか行ったのか?
・・・助かった・・・・



そう思ったら目の前にいた

はずかしがり星人がいた、目の前に


「見るなって、見るなってばっ!!!」



「あっ・・・ぅ・・」

あまりの恐怖で声も出ない、身体も動かない、何も考えられない



見るなぁああっっ!!!来るなぁぁああ!!!



いきなりもの凄い低く太い声で叫びだし

両手を上げツルツルの自分の頭に乗せて


そのまま走り去った


それを見た新井田は意識を失い、その場に倒れこんだ



「・・・オイ・・・・オイ!」


「しっかりしろ・・・・大丈夫かっ!!?」


「・・・・・あ・・・ん?」

オレ・・・・生きてる!!・・・助かったのか・・・っていうか夢だろ


しかし新井田の目の前には全身タイツがいた


どうやら助けてくれたようだ



またコイツか・・・ってことはアレは夢じゃない・・・・


「しっかりしろっ!!!」


「あ・・・大丈夫・・・だから」


「この辺で叫び声が聞こえたから・・・おそらく星人の・・・」


「あっ・・・アイツは、なんなんだよっ・・・いきなり出てきてっ・・・」
「アレが・・ホントに、宇宙人っ・・・?」



「・・・信じられないと思う、でも・・・キミが見たのは多分、宇宙人だ」
「それに・・・そいつを倒さないと、俺達は帰れない」


嘘を言っているようにも思えない、それに実際に見てしまったから


日常生活からかけ離れたこの状況、
平凡な生活の中に、今まで気づいてないだけで、こんなことが起きているなんて

信じられないが、コレが現実。



平凡な生活からの離脱、


期待以上の展開に、新井田は少なからず喜びを感じていた。

No.4/ 逝って下ちい。


今まで無反応だった奴等が黒い玉に映し出されたモノに注目する。

「はずかしがり星人?」

「っんだコレッ!!?意味わかんねぇよっ!!!」


ガシャッ


いきなり黒い玉が開いた。

「なんだコレ・・・?」


玉が引き出しを開けたように左右、後方の三方向に開きそこには見たこともない銃のような物や文字が書いてあるケースが入っていた。

新井田、白川、金髪とび職、中年男性、それ以外は慣れたように
そこから次々と武器やケースを持ち出していく


なんなんだよコレは、なんだコイツ等は・・・
ココのこと・・・知ってるのか・・・


「ココが初めてのヤツ聞いてくれ、今この状況を説明する」


全身タイツの男は呆然としているオレ達4人に話しかけてきた

「あ・・・あの、オレってホントに生きてるんですか?」

思わず聞いてしまった


「ああ、生きてる。ココにいる奴等はみんな死ぬ寸前に来たんだ」
「だから俺たちは間違いなく生きてる」


オレはそれを聞いて根拠もなく安心していた

「じゃあ、ココは何なんだ?」
中年男性が叫ぶように聞いた

「そうだココはなんなんだよっ!!出口も全然あかねぇしよ!!」
「こんな所に閉じ込めやがって、帰らせろっつーのっ!!!」


金髪とび職が全身タイツにつかみかかった


「ちょ・・・まてって、オレの話を良く聞け!!」

そう言うと全身タイツは金髪の手を退かそうと握り締めた

「イテッ!!・・・オイッ・・・てめぇ・・・」


オレには軽く握ってるように見えたが金髪はもの凄く痛がっている



全身タイツは手を離すとまた話し出した
「ちゃんと聞いてくれ、あんたらの命がかかってんだ」

バシッ


金髪が全身タイツの顔面を殴った


「いっ・・・てぇぇえ!!!」


殴ったほうの金髪が逆に拳をおさえて痛がっていた

「ちくしょっ・・・なんだ、こいつ・・カテェェ・・・」


「頼むからちゃんと聞いてくれっ・・・」



「今オレが殴られても平気だったのはこの服のおかげなんだ」


その全身タイツが?
ただのコスプレにしか見えないけど・・・

「このスーツは身を守ってくれるだけじゃなく、力も強くしてくれる」


そう言うとうずくまっている金髪の男を軽々と持ち上げて見せた

「・・・・!!?」

良く見ればタイツの腕の部分の筋肉が妙に盛り上がっている


「・・・スッゲ」


「今度はおとなしく聞いててくれ」


「えっ・・・と、今から俺達はあの玉に出ている星人を倒さないといけないんだ」


「アイツを倒せれば俺達は家に帰れる・・・」


黙って聞いてるものの誰もその話がホントだとは信じてるようにはみえなかった


「あの玉に入っている武器を使って?」
中年男性が聞いてきた

「はい、そうです」

「あとケースに自分の名前が書いてあるから、その中のスーツを着てください」


着たら強くなる服なんて聞いたことない、百歩譲ってそれは信じても、
これから宇宙人を倒しに行くなんてあまりにも馬鹿げてる・・・

コイツ頭どうかしてんだ・・・


そんなことはお構いなしに全身タイツは武器の使い方や星人を倒すにあたってのルールを細かく説明しはじめた



「銃の二つの引き金は上が・・・コレはレーダーで姿を消したり・・・星人を倒す時は一定の地域から・・・



そのとき後ろから声が聞こえた

「あっ」

「じゃ、先行ってる・・・」


全身タイツの仲間の一人が頭から少しずつ消えて行く


「なんだよあれ、どうなってんだ!!?」


「ちっ、もう移動始まったか・・・」

「早くスーツと武器を持ってっ!!!」


「はぁ、こんなオモチャで?ゲームかっつーの、アホクサ・・・」
金髪が文句をブツブツ言っている


「クソッ・・・」


そのとき後ろから全身タイツを着たもう一人の男が金髪に銃を向けた

「三島、どいてろ」


そう言うと男は銃の引き金を引いた


ギョ―ン


その妙な発弾音とともに銃の先の方から光が放たれた


「・・・・・」
「はっ・・・オモチャじゃねーかよ」


何も起こらなかった、しかし

バンッ


次の瞬間、金髪の男の顔が粉々に吹き飛んだ


「うぅっげぇおぁぁああぁ!!!!?」

「ぎゃぁあっああっ!!!?」


「山本っ!!!おっまえ・・・なんて事!!!・・・」

全身タイツこと三島が叫ぶ


「なんだ?お前が困ってたから手伝ってやっただけだ」
「百聞は一見にしかず、ってヤツだな」


「・・・なんならもう一回逝くか?」


「たのむからっ・・・もう止めろっ!!!」
三島は今にも殴りかかりそうな自分を抑えて言った


「さ~って何人生き残れるかなぁ~三島ぁ~?」

それを聞いた三島が山本を睨みつけた


「まぁ、そう怒るなって・・・オレ達が全部、殺してやるから、安心しろ」


皮肉をこめて山本は言い放った

そして金髪の血で真っ赤になった部屋から次々と人が消えていった。


No.3/ たま。


白川ユキミ、17歳、高校3年生。
私はあの時死んだはずだった、そしてまた今も。

3ヶ月前、通り魔事件に巻き込まれ、友達が私の目の前で死んだ
そのとき私は友達が刃物で切られたのを見ていながら
助けることもせず
その場から逃げていた、恐怖のせいで我を忘れていたのか、
・・・違う。私は自分が助かればそれでいいと心のどこかで思っていたから
それが私の本性なのだから。

時間が経つにつれて自分が嫌いになってきて、周りのことが何も手につかない
私は他人の命を犠牲にしてまで生きた意味があったのか?

私は耐えられずに自殺をすることにした。


いざとなると怖くて、どうしてもできなかった
そんなとき一人の男子が声をかけてきた・・・

背はあまり大きくなくて、髪もなんか寝癖っぽい、
暗い感じの目立たない人で

オドオドしながら自殺を止めようとしていた。


それで私の手をつかんでカッターナイフを取り上げようとしたら
彼の腕が切れて、

私はその場から逃げた
また逃げた。


そのとき死ぬ決意ができた
そして屋上から飛び降りて・・・


そこで死んだはずなのに、なんで・・・生きてるの?
なんなのっ・・・一体・・・ここは?


そして突然ラジオ体操の歌が流れ出し
今この状況を理解することはできなかった。



歌が止まると黒い玉に文字が浮かび上がってきた。




てめえ達の命は、
無くなりました。


新しい命を
どう使おうと
私の勝手です。


という理屈なわけだす。




「な・・・んだコレ・・てめえ達の命は、
無くなりました。・・・?」


「死んでるのか・・・オレは・・・」

それを見つけた中年男性が、疑いつつも
明らかに動揺していた。


「はぁ?・・・意味わかんねぇ、生きてんじゃん、死んでねぇっつの!!・・・」

金髪のとび職風の男は軽くキレていた。



こんな状況なのに全身タイツの男やその仲間と思われる人たちは全く驚いた様子がない、
それどころか笑いながら話してる連中もいる。


そのとき黒い玉にまた意味不明な物が映し出された



てめえ達は今から
この方をヤッつけに行って下ちい


はずかしがり星人

 

特徴

はずかしがり屋

好きなもの

暗い所

口ぐせ

見るなってば 来るなってば







部屋にいる全ての者が黒い玉に注目した。