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7年ぐらい前かな?「漁師とコンサルタント」の寓話を始めて耳にしたとき、いろいろ考えさせられた。
で、今でも時々この寓話を読んで、今の俺はどっちの暮らしがいいだろう?って自問する。もし、自分の価値観が変わってたとしたら、今すぐにでもそうしようと思ってる。
その「漁師とコンサルタント」の寓話とはこんな話。
「漁師とコンサルタント」
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」
と尋ねた。
すると漁師は
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。
そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから?そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
ー「メキシコの漁師と億万長者」出典元不明 ー
まぁ、この寓話が伝えたい教訓というのは、実際のところは作者にしか分からないのだけど、翻訳が正しければ登場するMBAのコンサルタントを揶揄って、あくせく働くことの滑稽さを伝えたいのだと思うのね。
で、あなたはどうだろう?
メキシコの漁師みたいな生活が良い?
俺は、イヤだ。断固ヤだ。笑
これは俺なりの見解だけど、多分、彼らのお家には電気ないわな。ガスもない。水道は井戸だろうか?トイレは外だな。トイレットペーパーを買う金はないだろうから、海かな?
毎日、魚や貝。家庭菜園で穫れた野菜。病気になったら、自然治癒。もしくは裏の山に分け入って薬草とか。村には長老みたいなシャーマンがいて、呪術祓いとかしてくれるのかもしれない。
でも、MBAのコンサルタントの言うやり方で辿り着く暮らしというのは、そのワンシーンだけを切り取れば、今のメキシコの漁師と同じ一日なのかもしれないけど、
家に帰れば太陽光の蓄電池かもしれないけど電気がある。ガスは引けないかもだけどIHとかで何とかなるかな。水道は貯水タンクと井戸水と、都市からトラックで運んで来たミネラルウォーターが地下にたくさんある。食うものも魚だけじゃない。
都市には本宅があるから、メキシコの沿岸部に住まうときぐらいはテレビはいらない。大きな病気になったら最先端の病院で診てもらう。その上で、西洋医学に頼るか、治癒力を高めるスピリチュアルな療養生活を選ぶか決める。
でも、田舎で家族とだけ平和だったらいいやって暮らしは俺には退屈だから、そこでの暮らしは2~3ヶ月に1回、2~3週間ぐらいのバカンスにして、他は使命感に基づいた活動をしてたいよな。それがビジネスならあくせく仕事してたい。
年に一度は、家族や気心知れた仲間たちとゴージャスな旅にも繰り出したい。秘境なんかにプチ冒険に出るのも良い。とにかく変化のある刺激的な毎日で、それが家族だけじゃなく、少なからず社会の役に立っていたい。それが俺の生き甲斐であり楽しみ。
というわけで、メキシコの漁師の暮らしと、コンサルタントが言う暮らしとは、似て非なり。まったくと言って良いほどに違う。
“ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 ”
という偉そうで押し付けがましいくだりの翻訳が正確ならば、コンサルタントの趣味趣向を押しけるウザい奴でしかないんだけど、
この話から、「あぁ〜、そうか働かなくても幸せは今すぐにでも手に入るじゃないか!」なんて思ったんだったら、とりあえず、スマホを捨ててみることから始めてみてみれば?
多分、ほとんどの日本人には漁師のような暮らしは向いてない。だって、近代文明の便利さを知ってしまった以上は、まぁ無理だよ。よっぽど人生に疲れ果てない限りは。
ちなみに、俺は3年間リヤカー引いてた旅中、テント張って野営しまくって、旅が終わってからも、ほぼそれに近い暮らしをするために新潟に移住したけど、
やっぱり、断然コンサルタントの言うプロセスを経て手に入れる自然暮らしが理想だな。
だって、これだけ資本主義の世の中で、文明の利器が良くも悪くも発展した環境を知ってて、そんな時代に、食うものと大好きな家族と時間のゆとりがあることが本当の幸せだって言われても、それだけで何十年も生きるなんて退屈で仕方ない。
どんな幸せもそれが日常になれば、人間ってのは幸せを感じなくなる。非日常が日常になれば、どんな暮らしも日常でしかなくなるってことを、俺は3年間の旅を通してよく知ってる。選べるってことは、俺が思う自由と成功の重要なファクター。
だから、とりあえず今は自分が志す成功に向かって刻々と変化する刺激的な日常を楽しみながら、あくせく頑張ろうと思う。
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