クラスが上がった人がやるべきこと | 中学受験 玄人思考のブログ XII

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ブログ開設11周年を迎えました。

今月からクラスが上がった人、おめでとうございます。

しかし、夏休みには次のクラス替えがやってきます。

クラスが上がった人の半分くらいは次のクラス替えで元のクラスに戻っていきます。

ギリギリ留まる人もいます。

さらに上のクラスに上がる人はほとんどいません。

 

クラスが下がった人も希望を捨ててはいけません。

次のクラス替えで半分くらいの人が元のクラスに戻ります。

もちろん、ギリギリ戻れない人もいると思います。

 

クラスが上がると言っても、上がり方には2パターンあります。

・クラス帯が上がる(コースが変わる)

・同じクラス帯の中で組が上がる

それぞれについて考えてみましょう。

 

クラス帯が上がる(コースが変わる)

 

塾によってはシステムや名称が異なりますが、ポイントとしてはクラス帯が変わると授業(テキスト)の難易度、宿題範囲、テスト(出題範囲)が異なります。

テストの種類が変わると今までのクラスとは平均点の出方も変わってきます。

しかし、クラス全体の学力が高くなっているので、なかなか平均点が取れないという人が多いです。

というのも、クラスが上がったということはそのクラスの最下位を追い抜いたということなのですが、追い抜かれた人は下のクラスに落ちてしまっています。

せっかくクラスが上がったのは良いのですが、クラス内では最下位付近にいる可能性が高いと考えていいでしょう。

その中でクラス平均を取るには、クラスを上げるのに頑張ってきた以上に頑張り続けなければなりません。

 

次のクラス替えで落ちていく人の典型としては、

・クラスを上げるという目標を達成して満足 ⇒ せっかく頑張って来たのにちょっと気を緩めてしまう

・前のクラスでは当然ながら上位にいたのに、今のクラスでは平均に届かずモチベーションが下がる

・宿題量が増えて宿題が回らない

・難易度が上がって問題を解くのに時間が掛かる、あるいは解けない

・授業のペースが速すぎて理解出来ない

などがあります。

 

上位クラスは宿題範囲が広いので、授業ですべて扱うのは無理があります。

そこで、みんなが知っているであろう基本的な内容はけっこう飛ばします。

基本が弱い人は自力で追いついていく必要があります。

「それが出来る人がそのクラスに上がって来れるはず」という前提に基づいています。

 

また、そのクラスの子には難しすぎる問題はあえて手をつけなかったりもします。

ですから、必ずしも宿題範囲を全部やることが正しいとは限りません。

ある程度取捨選択が出来ないと時間が足りなくなることがあります。

 

算数の場合、上位クラスになるほど特訓講座を受講している人の割合が高くなります。

基本的な内容は前の学年で先取りしているので、授業はさらっと流したりします。

そこが弱い人は復習が必要です。

 

 

クラス帯を上げるために一生懸命頑張ってきたからこそクラスが上がったのだと思いますが、そこで安心してペースを落としてはいけません。

その頑張ってきたペースが今のテストの順位に繋がってきます。

平均点が取れないのであれば、もっとペースを上げなければならないのです。

それが理解出来ない人は最難関校を目指すのはやめた方がいいかもしれません。

最難関校はもっとハイペースな人たちが行く学校なのです。

 

 

クラス替えの基準については塾内で統一基準があると思います。

基本的にクラス帯をまたぐクラス変更は、受けている復習テストが異なるため単純に成績を上から順に並べるということが出来ません。

そこで、上のクラスから落とすときの基準値、下のクラスから上げるときの基準値が設定されます。

簡単に言うと、クラス帯は下がりにくく、上がりにくい設定になっていると考えていいでしょう。

クラス変更に伴う変化(負荷)が大きくなるので、あまりコロコロと入れ替わるのは好ましくないのです。

つまり、そこに見えない壁があるということになりますね。

 

しかし、校舎ごとに生徒数、クラス数、教室のキャパなどの事情により調整が入ります。

人数の少ない校舎ほどクラスの移動が少なく、ほぼ固定メンバーになりがちです。

生徒も自分のポジション(順位)を守ろうとする(上下の変動を嫌う)傾向があります。

 

人数の多い校舎は変動が激しいので、クラス落ちがそれほどストレスにならないのか、よっぽどクラス帯が落ちしそうな状況にでもならない限りは焦らない傾向があります。

 

 

 

 

 

同じクラス帯の中で組が上がる

 

3組から2組、2組から1組のように上がるパターンです。

宿題範囲やテスト範囲はそのままで、平均点だけが高くなっていきます。

 

クラス数の多い校舎ではクラス替えのたびに大きく入れ替わります。

学力の差が小さいので、わずかな誤差でクラスが入れ替わるのです。

 

3~4クラスある場合は、平均点の差は5~10点くらいになるかと思います。

調子の良し悪しで簡単に入れ替わる差ですね。

それが運よく続けばクラスが上がる可能性が高くなります。

ですが、運が悪ければすぐに下がります。

 

安定して点数を取るためには勉強時間、勉強量を安定させなければなりません。

得意科目(単元)と苦手科目(単元)の差をどうやって埋めるかが大事です。

 

基本的には勉強量の差がクラスの差なので、勉強量を増やせばクラスが上がる可能性が高くなります。

全科目の勉強量を増やすのは大変なので、成績を上げやすい科目に絞るのもいいかもしれません。

 

それを継続して出来るかが重要です。

 

 

 

 

クラスが下がった人

 

クラスが下がった人の多くは、たまたま運が悪い状況が続いただけという人が多いと思います。

確率的に考えると、ここから回復する可能性の方が高いので、特にこれという対策をしなくても元のクラスに戻る可能性は高いと考えられます。

 

しかし、クラス落ちは子どもにとって(親にとっても)ショックなので、これを機会に気持ちを入れ替えて頑張ろうという人が多いと思います。

その一方で、クラスが下がったことでクラス内で上位の成績が取りやすくなります。

これがいいモチベーションとなれば、わりと気持ちよく頑張っていけるのではないかと思います。

それが続けば、元のクラスに戻るのは全然難しいことではありません。

 

クラス落ちでモチベーションが下がり、勉強量が少なくなったりすると悪循環に陥ります。

親子関係も悪くなり、そのうち「塾やめる」という話にもなりかねません。

そんな状態が続くと危険です。

今まで通りの勉強をしているだけで、クラス内では上位に入れるだけの力はあるはずなので気を取り直して頑張りましょう。

その前に塾で相談することをお勧めします。

そういうことはよくあるケースなので、クラス落ちの前に教室からも電話が掛かって来たのではないかと思います。

 

 

 

 

クラスが上がらなかった人

 

クラスが上がりも下がりもしなかった人が全体の7~8割くらいになるかと思います。

今のクラスで満足しているのならそれで問題ありません。

 

クラスを上げたい人は何をすべきか考えてみましょう。

 

目標としては、「クラスを上げる」だけではなく、「上のクラスの平均点を取れるようになること」を意識するといいと思います。

それが出来ないと結局、クラスを維持できないのです。

 

上のクラスの情報を手に入れましょう。

クラス帯が変わる場合は公開テストの偏差値で考えましょう。

だいたいみんなどれくらいの偏差値をとっているのかを知っておく必要があります。

わからないときは塾で聞いてください。

 

上のクラスの平均を取るために何が必要かを考えます。

勉強時間を増やすのか、宿題の回数を増やすのか、復習を増やすのか。

どの科目に力を入れるのか、そのためにどこを削るのか。

どう考えても今のペースのままでは上のクラスの人たちに追いつくのは難しいことは確かです。

 

今のクラスのトップを目指すだけでは、上位クラスの最下位を目指しているのと変わりません。

志望校のA判定偏差値を目指しているのと一緒ですね。

 

今のままの勉強量でどうにかしようという考えを捨てましょう。

それがそもそもの間違いなのです。

 

 

この時期は比較的みんなのんびりしている時期なので、頑張ろうと思っている人にとってはチャンスです。

のんびりしているとすぐに夏休みが近づいてきます。

 

 

 

 

 

 

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