インターエデュ(掲示板)を見ていて面白い書き込みを見つけました。

昔から言われている都市伝説のようなものですね。

 

客観的に見て、一流大卒の講師に対する妬みにしか聞こえないのですが、何となく説得力があるような気がしなくもありません。

そういう講師の光景が思い浮かぶのは歳を取ったからなのでしょうか?

信ぴょう性はともかくとして、この手のネタは都市伝説になりやすい性質を持っていると言っていいでしょう。

 

参考までに元ネタです。(浜学園の掲示板より)

 

 

投稿者: 講師

元講師です。
いわゆる一流大卒の講師は生徒がどこでつまずくかが分からないので上手な講師はほぼいません。一定数いますが基本上位コース(Mコースなど)を担当します。むしろ、高卒講師(中退講師)の方が「後がない」ので必死に準備している印象があります。

 

 

 

これを検証していきましょう。

 

 

1.元講師

 

投稿者名が講師なのに、元講師だと主張しています。

塾関係者を名乗るのは信ぴょう性を高めようとする狙いがあるのだと思われます。

本当かどうかは確かめようがありません。

「元講師」というのはおそらく元浜学園講師であることを正直に述べている可能性が考えられます。

下手に嘘をつくと信ぴょう性が下がりますからね。

だからといって、この投稿者が本当に浜学園元講師かどうかはわかりません。

元講師を名乗る元”准”講師を今までにたくさん見てきました。

 

※准講師…浜学園における、いわゆるテストの先生。研修・試験を経て講師になります。

 

 

 

2.一流大卒

 

一流大というのが具体的にどこを指しているのか不明瞭です。

しかし、近畿圏の大学のランキングを参考にしてみましょう。

 

やはり国立大学が人気も偏差値も高いですね。

1位 京都大学

2位 大阪大学

3位 神戸大学

 

公立も含めれば、4位に大阪公立大学が来ます。

ただし、医学部は別格です。

 

みなさんが目指している私立中高からの進学先として人気も高いですね。

東大、京大、阪大、神大をまとめて「東京阪神」と呼んだりします。

近畿圏の私大で人気が高いのは「関関同立」ですね。

 

大学のランク分けで言うと、

東大、京大 ⇒ Sランク

阪大 ⇒ Aランク

神大、大阪公立大 ⇒ Bランク

関関同立 ⇒ Cランク 

 

どこまでが一流大かと言われると難しいですね。

どこで切っても文句を言う人がいると思います。

しかし、中学受験を目指す人の多くが国立大を目指していることを考慮して、ここではBランクまでを一流大と定義しておきましょう。

※学部は問いません。

※医学部はどこであっても一流として扱います。

 

 

 

3.一流大卒の講師は生徒がどこでつまずくかが分からない

 

一流大卒の講師は今までつまずいたことがないという前提なのでしょう。

それに対して、非一流大卒は「つまずき」を経験していると言いたいのかもしれません。

 

ということは、「つまずき」というのは一流大に不合格となった経験のことを言いたいのかもしれません。

つまり、大学受験失敗を経験しているから生徒の気持ちやつまずくポイントがわかる、と主張したいのでしょう。

 

京都大学の入学者の現役率を調べてみたところ、平均して60%強であることがわかりました。

※60%強とは四捨五入したときに60%になる値のうち60%を超えているものを指します。

 

つまり、京都大学入学者の60%強は大学受験において失敗を経験していないと考えることが出来ます。

ということは、逆に40%弱は少なくとも1回は大学受験に失敗しているということです。

阪大、神大でも同じくらいの現役率です。

 

では非一流大卒の場合はどうでしょうか?

それほどつまずきを経験しているのでしょうか?

 

 

同志社大学の現役比率を調べてみました。

学部にもよりますが、だいたい70~80%という数字が出てきました。

おそらく、附属高校からの内部進学、高校からの指定校推薦などが現役率を引き上げているのではないかと思います。

 

他の私立大学でもだいたい似たような数字になるかと思われます。

少子化が進んでいるせいでしょうか?

 

 

ここまでをまとめてみましょう。

 

・一流大卒の約60%はつまずき(大学受験失敗)を経験していない

・非一流大卒の約70%はつまずき(大学受験失敗)を経験していない

 

・一流大卒の約40%は少なくとも1回以上つまずきを経験している

・非一流大卒の約30%少なくとも1回以上つまずきを経験している

 

数字で見る限り、一流大卒の方がつまずきを経験している確率が高いと言えます。

 

もう少し踏み込んで考えると、

一流大卒のつまずき経験者は、つまずきから立ち上がって一流大に合格した実績があります。

非一流大卒のつまずき経験者の一部は、一流大合格を諦めて非一流大に進学した実績があります。

同じ一流大を受験し、つまずいた経験がある人を単純に比較した場合、やはり結果的に一流大卒の方が結果を出していると考えるべきではないかと思います。

 

 

 

4.生徒がどこでつまづくかわからない

 

これは出身大学に関係なく、塾講師になると誰もが経験します。

最初は生徒がどこでつまずくかわからないのです。

もちろん、ある程度は予測して対応できるように準備はします。

しかし、中にはこちらの想定外のところでつまづく生徒がいます。

 

「問題文の意味がわからない」というのでよく聞いてみたら、読めない漢字や意味のわからない語句があったりするのです。

例)「先生、へだたりって何ですか?」

 

ある程度経験を積めば、だいたいみんなどこでつまづくかがわかるようになりますが、それはクラス帯や学年によってもポイントが違ったりするのです。

 

たまに「え?」と思うような質問もあります。

「先生、この図の□って何ですか?」と人体の模式図を指さす生徒がいました。

「それは”くち”や!”しかく”ちゃう!」

5分くらい悩んでいたそうです。

 

 

准講師(テストの先生)でもテストの前に質問受けをしたり、テストの解説をします。

いくつかのクラスを受け持っているとだいたい同じところが質問に出てくるので、それをしっかり記録しておけば講師になったときに生徒がつまずくポイントがわかるようになってきます。

講師であれば、そういう質問が出やすいポイントやつまずきやすい問題を授業中に解説します。

 

上位クラスになると授業でも基本的なところをけっこう飛ばしたりします。

みんなわかっている前提で、どんどん進んでいかないと授業時間が足りなくなるからです。

集団授業である以上、一人の子のために時間を使うことは出来ないのです。

「わからなかったら後で質問に来なさい」とは言いますが、それで来なかったらどうしようもありません。

 

逆に下のクラスだとわかっていない子が多くなるので、そこに時間を掛ける場合があります。

そうすると全部解説する時間は無くなるので、ちょっと難しめの問題は「出来ない人は飛ばしていいよ」ということになります。

最近はWeb解説とかがあるので、問題解説はそれを見るといいと思います。

 

 

5.上位コース担当講師

 

最難関コースの担当講師になる人は、

・ベテラン講師

・最難関校出身者

が多いかと思います。

 

どこの大学を卒業したかよりも、中学受験の経験の方が重視される傾向にあります。

学生講師の場合は、卒塾生であり、対象校の卒業生である場合が多いですね。

中学受験時に実際にそのコースの授業を受けていたので、内情には詳しいです。

 

最難関コースという特性上、保護者対応がしっかりできる講師が責任者になる必要があります。

そこでベテラン講師が起用されるわけです。

年配の講師の方が保護者から信頼されやすい傾向があるからです。

 

 

6.高卒(中退)講師

 

学生講師を長くやり過ぎて大学を卒業していないという人が塾業界にはときどきいます。

昔は特にそういう人が多かった印象があります。

私が知っている講師にも何人かいます。

せっかく最難関校を卒業し、京都大学に入学したにも関わらす、塾講師のバイトを始めてしまったためにのめり込んでしまったというケースですね。

そういう講師はそれだけ塾からも評価されているということです。

大学は卒業できなくても、そのまま塾業界講師を続けていけばいいという職人のような生き方をしている人が多い気がします。

塾業界は実力主義の世界なのでそれが通用するのです。

確かに中退してしまうと後がない(転職は難しい)というのはありますが、天職だと思っているのならいいのではないかと思います。

必死に準備するのはプロとして当たり前の話ですね。

 

ちなみに一流大の学生講師は卒業すると一流企業に就職するという人が多いです。

中には大学院に進学して講師を続ける人もいます。

医学部の学生は大学忙しくなってくるので講師を続けるのはきつそうです。

 

一流大を卒業してから塾業界に来る人は少ないのは事実です。

 

 

 

7.出来る人は出来ない人の気持ちがわからない

 

これは塾業界に限らず、どこの世界でもある話だと思います。

優秀な人はそうでない人に対して「努力が足りない」という言い方をすることが多いので、それを根に持っている人も多いのではないかと思います。

 

出来ない人の気持ちがわからなくて言っているのか、あるいはわかったうえで必要なことを言っているのかは知りません。

 

私の経験上、塾に通う生徒の1~2割はいわゆる「人の気持ちを理解するのが苦手な子」です。

先天的な特性だったりするのでそれは本人の責任でも、親の責任でもありません。

授業中でも空気を読まずに発言したり、正論ではあるのですが他人に対してきつい言い方をしてしまうこともあります。

結果的にクラス内で孤立しやすく、友達付き合いも苦労している人が多いかと思います。

 

上位クラスになるとその傾向がさらに強くなります。

クラスの3~4割は空気が読めません。

そういう子が最難関校を受験するわけですから、最難関校に行くとそういう子の割合が高い可能性があります。

それでも、年齢とともにだんだん落ち着いてきますし、空気は読めなくても理解する能力は高いですからそれなりにうまくやっていけると思います。

 

 

そういう特性を持っている塾講師がいたとして、ちょっときつい表現をしたからといって非難するのはちょっとやりすぎな気がします。

もちろん暴言とかはダメですよ。

「人の気持ちがわからない」といっても、表情とか雰囲気から感情を読み取るのが苦手というだけで、相手の言い分とか状況とかが理解出来ないわけではありません。

悪意を持って発言しているわけではないので、例えばわからないことがあったとしても、ちゃんと伝えれば丁寧に教えてくれます。

 

でも、この問題は難しいのです。

そうやってケチをつけたり、文句を言ってくる人もかなり高い確率で空気を読めない人なのです。

空気を読める人ならそういう場所、状況でそのような発言をすることは極力避けるからです。

 

 

 

結論

 

教え方が下手な講師はいます。

 

ですが、その講師が他のクラスでも同様に下手なのかというと必ずしもそうとは限りません。

そのクラスの人数、学力、雰囲気、また、講師との相性というのもあるのです。

 

一流大卒かどうかはあまり関係ありません。

 

でも、一流大卒で授業が下手な講師は叩かれやすいと思います。

これはどこの世界にいっても一緒ですね。

 

 

最難関校に進学するとそういうふうに叩かれる経験をすることがきっと(何度も)あるかと思います。

そういうときは努力して結果を出すしかありません。

頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

ちなみに私は一流大卒でも現役合格でもありませんのでそういう誹謗中傷はしないでください。

 

 

 

 

 

 

 

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