厚生労働省が令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)を発表しました。

2023年度の合計特殊出生率は全国で1.20と過去最低となりました。

 

都道府県別に見ると、最低が東京都の0.99、最高が沖縄県の1.60でした。

ちなみに大阪府が1.19、兵庫県が1.29でした。

 

2023年度の出生数も72万7277人で、2022年度より4万人以上減っています。

 

 

合計特殊出生率

 

「合計特殊出生率」とは「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」です。

また、「出生率」というのは人口千人に対する出生数の割合です。

 

合計特殊出生率には2種類あります。

同一世代生まれ(コーホート) の女性を対象に各年齢(15 歳から 49 歳)の出生率を過去か ら積み上げた「コーホート合計特殊出生率」と、ある期間(1年間)における各年齢階層(15-49 歳)の女性の出生率を合計した「期間合計特殊出生率」です。

コーホートは各世代が49歳を過ぎるまでデータが取れないので、ニュースになっているのは「期間合計特殊出生率」ですね。

 

 

期間合計特殊出生率の計算方法

 

15歳~49歳の女性を5歳ごとに区切ります。

(母の年齢15歳~19歳の出生数)÷(15歳~19歳の女性人口)×5年分=15歳~19歳の年齢階層別出生率

これを49歳まで足したものが期間合計特殊出生率となります。

 

 

 

中学入試の世界でもたまに理科の問題で、動物の個体数を計算する問題が出題されることがあります。

例えば、1匹のメスが一生に卵を100個産むとします。(ただしオスメスの比率が1対1)

100匹の個体から5世代で何匹に増えるかといった問題です。

これは引っかけがあって、最初の100匹のうち半数がオスで、産んだ卵の半数もオスなので、メスの数を計算しなければならないというものです。

この生物が絶滅しないためには生存率がどれくらいあればいいかというと、単純に1組のオスメスからオス1匹メス1匹が生まれればギリギリ数を保つことができるというわけです。

オスメス比率が1対1なら、1匹のメスが一生のうちに最低2個の卵を産めば個体数は減らないという計算になります。

 

 

さて、合計特殊出生率が1.20という数字がどれくらい問題なのかが理解出来ると思います。

単純に考えると、1世代ごとに人口が6割になっていくということなのです。

 

現在の日本の人口で最も人数の多い年代が、51歳~55歳で、各年代で200万人以上います。

これが第二次ベビーブーム世代(1947~1949年生まれ)で、その親の世代は第一次ベビーブーム世代(1947~1949年生まれ)で年間260万人生まれた団塊の世代と言われていました。

260万人のうち半数が女性として130万人、そこから200万人生まれたとすれば合計特殊出生率が約1.53です。

 

 

このブログを読んでいる保護者のみなさん(お母さん)の年齢はだいたい40歳くらい(アラフォー)としましょう。

40歳前後の世代は学年人数が約150万人います。

今の小学3年生より上が学年100万人です。

150万人のうち半数が女性として75万人、子どもの数が100万人とすれば合計特殊出生率が約1.33になります。

 

学年100万人のうち女性が50万人、このまま合計特殊出生率1.20をキープしたとして、生まれてくる子どもの数は60万人、合計特殊出生率が1を切れば50万人を切ります。

予想によれば2060年頃には新生児が50万人を切ると言われています。

 

そんなことを言われても、いまさらみなさんが頑張ってどうにかするというのも難しい話ですし、36年後の話をされてもその頃にはみなさん高齢者ですから、少子化どころの問題ではない状況かもしれません。

 

 

日本人が絶滅するのを防ぐには合計特殊出生率を2以上に上げていかなければなりません。

とりあえず2.08くらいあれば人口減少は止まるらしいです。

 

こども家庭庁には頑張って欲しいですね。

ただ、そこにあまり税金を投入されるとそれはそれで20代~30代の家庭には厳しいものがあるかと思います。

 

こうなったらみなさんのお子さんに頑張って頂いて、最難関中から東大(文系)に進学、国家公務員試験上級に合格し、厚生労働省に入省して頂くというのはどうでしょうか?

政治家でもいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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