宿題が回らない、やることが多すぎて時間が足りない、そんなみなさんが一番気になるのは処理速度ではないでしょうか?
違うという人はここでスキップしてください。
処理速度
ここで処理速度というのを定義しておきましょう。
受験勉強において最も重要な処理速度とは「問題を正解するのに掛かる時間」と考えることにします。
1分あたり何問とけるかと考えると、値が1より小さくなってしまって面倒なので、1問解くのに掛かる時間というのを基本にしてみましょう。
例えば、1問解くのに平均2分掛かる人であれば、その処理速度は2分/問となります。
これを2mpp(minutes per problem)としましょう。
この人は1時間に30問解くことが出来ます。
みなさんの処理速度を計算するには、単純に「宿題に掛かる時間÷問題数」を求めればいいと思います。
テストに要求される処理速度は「制限時間÷問題数」、自分の実力を求めたければ「制限時間÷正解数」を求めるといいと思います。
復習テストでクラス平均点を取るための処理速度
塾の復習テストでクラス平均を取るためにはどれくらいの速度が必要か考えてみましょう。
テストは30分で25題(1問4点)、平均点が80点だとしましょう。
平均点を取るためには30分以内に20題正解しなければなりません。
ということは、30÷20=1.5mppが最低ラインということになります。
これがどれくらいの速度かというと、例えば宿題が全部で40問(小問)あったとすると、それが1時間以内に全問正解できる速度ということになります。
上位クラスとかになると宿題範囲が多くなるので、全部で60問くらいになるかもしれません。
これを1時間で解くとなると、最低1mppの処理速度が必要です。
ですが、その速度を出せてもクラス平均に届いていなければさらに速度を上げる必要があります。
公開テストの場合
公開テストの場合を考えてみましょう。
算数は一番問題数が少なく、1問4点×25問というパターンが多いかと思います。
制限時間が50分、平均点が60点であれば、3mppくらいで偏差値50を超えられます。
ただし、難易度の高い問題を効率よく回避した場合です。
全問に取り組んで、正答率60%の場合、2mppくらいの速度がないと最後まで終わりません。
これは平均値ですので、問題の難易度によって速度は変わります。
比較的正答率の高い問題(正答率60%以上)であれば、1~2mppくらいの速度で解く人が多いと思います。
正答率が下がると(20%~40%)かなり速度は落ちます。2~4mppくらいで解ければ偏差値60に届きそうです。
試験時間が50分として、最初の30分で15問、残りの20分で5問くらい解ければ80点台に届きます。
これで偏差値60台ですね。
最初の30分で20題、残り20分で5題解き切れば偏差値70を超えます。
大問1,大問2前半あたりまでは1mppくらいで解かなければ間に合いません。
解けない問題
処理速度を考えていく上で、解けない問題というのはエラーとなります。
解けるようになるか、最初から解かないという判断が必要となります。
解かない問題が多くなるとどうしても取れない点数というのが出てきます。
公開テストで解かない問題が20点分もあれば、偏差値60は絶対に取れない可能性が出てくるのです。
偏差値50を狙っている人の場合は、むしろその20点分を捨てていかなければ時間内に平均点に届きません。
自分の実力をよく考えた上で目標設定が必要になります。
宿題の取り組み方
テストでの目標点数が決まっているのなら、そこから必要な処理速度を求め、その速度になるように練習する必要があります。
それが塾の宿題の本来の目的です。
80点を目標にするのであれば、宿題をどれくらいの時間で終わらせる必要があるかを考えなければなりません。
全問正解できるのであれば、平均1.5mppくらいで十分です。
全部で小問が40問あるなら1時間がタイムリミットです。
正答率80%くらいなら、処理速度を1mppくらいまで上げないと難しくなります。
全部で小問が40問あるなら40分がタイムリミットです。
家で宿題を解いている段階でこの速度に到達していなければ、塾のテストでも絶対に時間が足りなくなります。
つまり、目標とする点数に届かないということが安易に予想できます。
ということは、目標をクリアするまで反復するしかないということですね。
宿題は2回やればいいというものではなく、目標とする速度、正答率に達するまでやるしかないのです。
そこまでやり込む時間がない
「それはわかっているけど、そこまでやり込む時間がない」という人がいます。
それはしょうがないですね。
勝負の世界ですから。
とりあえず時間を作りましょう。
それ以外に方法はないです。
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