適正クラス | 中学受験 玄人思考のブログ XII

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ブログ開設11周年を迎えました。

クラス替えの時期が近づいてきました。

 

クラス替えが2ヶ月に1回の人は新年度が立ち上がってから2回目のクラス替えになります。

近畿圏では2月スタートですから、1年の3分の1が過ぎたところですね。

この時期になるとようやくクラス替えも安定してきて、みなさん実力相応のクラスに落ち着きます。

 

一番クラスの変動が激しいのが4年生、5年生あたりではないかと思います。

特に生徒数の多い校舎では毎回激しく入れ替わります。

 

4年生は新入塾が一番多い学年で、3年生までに入塾していた人はだいたい上位クラスに上がり、新入塾生は下位クラスに固まります。

しかし、3年生までは算国2科目でのクラス替えだったのですが、4年生になって理科が入ることで若干分布が変わってきます。

上位層については、他塾からの転塾や奨学社組が入ってくることで競争が激しくなります。

それが落ち着いてくるのが今くらいの時期になるのです。

 

5年生の場合は4年生に比べて授業時間が増えたり、宿題量が増えたり、4教科になる人もいますし、特訓講座を受講する上位層ともなると宿題との戦いになります。

それについていける人とそうでない人の差が出るわけですが、それがようやく落ち着いてくる時期です。

 

新入塾だった人たちも、さすがに4ヶ月もやっていれば慣れてきます。

学力もそれなりについてくるので、頑張った人とそうでない人の差が出てくる時期になります。

現時点でクラスが上がり続けている人はまだ上がる可能性はありますが、だいたいこの時期に頭打ちになるという人が多いと思います。

 

クラス替えが安定してきた状態で在籍しているクラス(クラス帯)がその人の「適正クラス」と考えていいと思います。

 

クラス数が少ない校舎の場合、各クラス帯ごとに1クラスずつ、あるいは上位の合同クラスと下位クラスの2クラスといった編成になります。

そういう校舎ではクラス替えで移動する人はほんの一握りで、クラスの1割前後の入れ替えになることが多いと思います。

特に何名という決まりはないのですが、各クラスや使用する教室のキャパがあるので、クラスの人数はあまり変えることが出来ません。

よっぽど生徒数が増えてクラスを増やすということにでもならない限り、大きくクラスが変動することもないでしょう。

原則としては塾全体で基準となる成績というのがあって、それに合わせてクラスがきまるのですが、各校舎のキャパによって多少の誤差はあります。

 

大規模な校舎になると、真ん中のクラス帯が5クラスとかになったりします。

その3組あたりになると、クラス替えで3分の1くらいが移動したりします。

上のクラスに上がるのが3分の1、下のクラスに落ちるのが3分の1、残留が3分の1といった感じです。

クラス替えのあとはクラスの雰囲気がガラっと変わります。

それが毎回続くのです。

緊張感の連続ですね。

 

クラス帯をまたぐ移動は、受けている復習テストが異なるため調整が入ります。

したがってクラス帯は上がりにくく、下がりにくい傾向があります。

ボーダーとなるクラス内の1割くらいが移動しますが、クラス帯全体で考えるとほんの数%しか変動していないとも言えます。

 

 

そう考えると、全体の8割くらいの人はどこかのクラス帯で安定するということになるわけです。

 

残りの2割の人はどうなるかというと、そのままクラスが上がり続ける人や下がり続ける人はほぼいないと考えていいでしょう。

そういう人たちはたまたまボーダー付近の学力であるために、ずっとクラスを上下し続けるのです。

上のクラスに上がると宿題量に苦しみ、クラス平均が取れず、モチベーションが下がります。

下のクラスに下がると宿題が楽になり、クラス上位の成績が安定して取れ、クラスを戻したいというモチベーションが働くのです。

そのうちどこか安住の地を見つけたらそこで安定するのかもしれませんが、クラス数の多い校舎では無理でしょう。

 

 

 

クラスが安定している人の特徴としては、

・そのクラス帯の勉強量にあった勉強スタイルが確立している

・常にクラス平均を意識してモチベーションをコントロールしている

・各教科がそれぞれ安定している

といった傾向が見られます。

 

環境に合わせるのが得意と考えることも出来ますね。

逆に考えると、そういう子に「クラスが上がるように頑張れ」といっても全く響きません。

それ以上負荷を増やすのが嫌なのでしょう。

かと言って、クラスが下がるのは嫌なので最低限の努力は怠りません。

そういう人は学力に見合った志望校を選びさえすれば、無難に合格し、その中で平均を取り続けることが出来ると思われます。

 

 

この適正クラスから抜け出して、クラスを上げたいと思っている人はまず学習スタイルを根本から見直す必要があります。

個々の差を見てもわかりにくいのですが、各クラス帯の平均学習時間、学習量を比較すると明らかに差があるのです。

 

クラスを上げたければ、最低限目標とするクラスの平均点を取れるような勉強が必要となります。

そして、クラスが上がったあともそれを維持できなければなりません。

 

クラスが上がったら楽になることなんて何もありません。

むしろもっと負荷を掛けるためにクラスを上げるわけです。

塾も上位クラスになるほど負荷が掛かるようにカリキュラムやテキストを作っています。

それは上位クラスでさえも苦戦するような演習量になります。

その中で順位を競い合うわけですから、かなり自分を追い込める人でないときついですね。

 

今のクラスから抜け出せるのが1割だとして、そのほとんどが次のクラス替えで戻ってきます。

今のままではいけないということですね。

 

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