結局、どこの塾がいいの? ~近畿圏最難関校合格者数比較~ | 中学受験 玄人思考のブログ XII

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各塾の最難関校合格者数を比べてみましょう。

ただし、洛南、西大和に関しては女子の合格者数を出していない塾もあるので、男女合計として考えます。

 

女子コースでは最難関として扱われていても、男子が最難関でない学校は除外しました。

※男女別が不明なためです。

 

 

 

各塾の最難関校合格者数

 

どこからどう見ても浜学園の一人勝ちですね。

馬渕教室、希学園、日能研はそこまで大きな差がありません。

※現時点では馬渕教室の洛星中学合格者数が出ていません。(例年は100名程度)

近畿圏はこの5つの塾で最難関校合格者数の9割を超えます。

 

これだけを見て、どの塾が良いのかを判断するというのはあまりに無茶ですね。

でも、少なくともここからわかるのは、今年最難関校に合格した人たちがどこの塾を選んだかということです。

もちろん、掛け持ちの人も人数に入っています。

 

例えば、希学園は6年生の数が最も少なく、合格率という意味ではこの中でもトップに来ると思われます。

ですが、生徒数が少ないのは授業料が高いだけではなく、入塾の基準が高いという理由もあります。

また、偏差値表のA判定は合格可能性85%のラインであるため、他塾に比べてやや高めの設定です。

ですから、合格率の高い希学園に通ったからといって、その中で上位に入れなければ最難関には届かないということなのです。

また、希学園の生徒数が多かったらもっと実績が出るのでは?と考える人もいると思いますが、生徒数をふやすということは入塾の基準を下げるということですから、今まで入れなかった人が入ってきたところで最難関校の合格者数が増えるかというとそうとは考えにくいです。

 

どこの塾でも共通して言えますが、やはり最難関レベルを目指すとなると塾内で上位クラスに在籍し、6年生で最難関コースに入ることが必須となります。

その受講基準を高くすれば合格率は上がりますが取りこぼしも出てくるかもしれません。

取りこぼしを失くそうと思ったら、受講基準を下げるか撤廃することですが、そうすると合格率は下がります。

 

どこの塾でも上位クラスは面倒見が良いと言われることが多いと思いますが、上位クラスの生徒は単純に受講講座数も多く、塾にいる時間も長くなります。

講師と接する機会が多いほど面倒見が良いと考えた場合、上位クラスの方が面倒見が良いのは当然です。

その分、多くの犠牲(諭吉)を払っているわけですから。

 

基本的に講師が授業・テスト(付随する質問受け)やアドバイザー業務以外で生徒と接する機会は基本的にありません。

業務となれば当然ながら給与が発生します。

表向きには無料相談とか無料質問受けなどと称していますが、コストはかかっているのでそれは授業料に組み込まれているわけです。

非常勤講師にその分の対価が発生しているかどうかは不明(ぐれい)です。

 

 

 

  塾選びの参考に

 

 

塾選びであえて注意するべき点があるとすれば、合格実績よりもその塾の方針です。

まずはグラフを見てみましょう。

2020年度~2023年度の4年間の各最難関中の合格者数の平均値(2024年度はまだ出揃っていません)をもとに、各塾の最難関校合格者総数に対する各学校の合格者数の割合をグラフにしてみました。

上記の5つの塾に加えて、成基学園と進学館も入れてみました。

 

 

ここから何がわかるかというと、塾の大まかな戦略です。

例えば、統一日にどこの学校を受けさせるのか、3日目にどちらを受けさせるかという点です。

もちろん、塾が展開するエリアに大きく左右されます。

 

1日目は灘、甲陽、星光、洛星の入試があります。

いずれか1校しか受けられませんから、どこに誘導するかが塾の戦略となります。

4校ともバランスよく合格者数を出しているのが、浜学園、日能研、希学園です。

それに対して、馬渕教室、能開センターは星光に力を入れているのがわかると思います。

成基学園は洛星に全振りですね。

進学館は甲陽に大きく振っています。

 

3日目は東大寺、洛南の2校が男子最難関の対象校です。

これも見てみましょう。

馬渕教室と能開センターが東大寺に、成基学園が洛南に力を入れているのがわかると思います。

 

なぜこのような違いが出るかは、各塾の教室展開を見ればわかります。

各塾の地域別教室数をグラフにしてみました。

 

人口比から考えると大阪府、兵庫県が多く、私立中学校の数から考えても和歌山県、滋賀県は少なくなると考えていいと思います。

 

浜学園、希学園、日能研は兵庫県、大阪府に教室数が多く、奈良県、京都府にも少しだけ教室があります。

人口比率に合わせた教室展開ですね。

その結果として、灘・甲陽・星光・洛星が絶妙なバランスになるのだと思います。

 

馬渕教室は大阪府・京都府の教室数が多いので、必然的に星光・洛星志望の生徒が多くなるのでしょう。

 

能開センターは大阪府南部、和歌山県にたくさん教室があります。そのエリアから通学しやすいのは大阪星光ですね。

 

成基学園は京都府・奈良県に教室展開していますが、地元京都で狙うのは洛星・洛南になります。

 

進学館は兵庫県内の教室が一番多く、地理的にも狙うのは灘・甲陽ということになります。

 

 

塾を選ぶ上で、通いやすさとか費用の問題とかもあるかと思いますが、志望校がどこなのかという点でも考えてみるといいかもしれません。

これは最難関校に限らず、難関上位校でも同様の傾向が見られます。

 

 

住んでいるエリアから志望校が遠い場合、選ぶ塾によってはその塾からの受験者が少ないかもしれません。

あるいは、6年生になったときに少し遠い教室まで通わなければならなくなる可能性もあります。

基本的に志望校別コースが実施される校舎は、その志望校からそれほど遠くない校舎になることが多いですから、そもそも志望校が遠ければ必然的に塾も遠くなると思われます。

また、そのエリアの対象校を志望する生徒が多い環境に長く置かれると、だんだん心移りする可能性もあります。

塾の先生もその方向で誘導してくる可能性が高いです。

 

「最難関を目指すのなら距離や費用のことを考えてはいけない」ということでしょうか。

まあ、名古屋とか岡山から新幹線で塾に通ってくる人もいますから。

 

 

費用が安いと言われる塾でも、最難関を目指すとなるとオプション講座にお金が掛かります。

塾の費用は1時間あたりで比較すると大きな差はありません。

高い塾はそれだけ授業時間数が多い(特訓講座も含めて)ということなのです。

 

 

というわけで、

目標とする志望校の合格者の割合の高い塾を選ぶというのも一つの方法ではないかと思います。

 

 

 

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