各塾の合格実績が続々と発表されています。
灘中合格者数 (暫定ランキング)
1位 111名 浜学園
※合格者数には、駿台・浜学園等、浜学園グループの塾生を含みます。
2位 58名 馬渕教室
※馬渕教育グループ在籍生の実績です。
3位 53名 希学園関西
※希学園首都圏6名は含まず。
4位 50名 早稲田アカデミー
※早稲田アカデミーグループ(SPICAを含む)
5位 41名 日能研
※全国277校の実績
6位 39名 SPICA
※「中学受験SPICA」×「馬渕教室」が贈る首都圏最高峰の灘中対策
7位 33名 SAPIX
※内部生手続きを行い、継続的かつ2024年1月まで在籍した生徒のみを合格実績として掲載
未発表
四谷大塚 おそらくは今年も40名を超えてくるかと思われます。
各塾が発表している数字をもとに並べてみました。
「スピカ入れるなら首都圏も入れろ」とか、「なんで、私が盗撮に。」とか、そういうコメントはご遠慮ください。
塾別灘中学校合格者数をグラフにしてみた
浜学園が過去最高記録を出しました。
SPICAも数を伸ばしました。(2021年以前のデータがありません。)
近畿圏は浜が増えると他塾が減るという傾向が見られます。
合格者数の謎
現在、合格者数が判明している各塾の合格者数を合計すると406名になります。
今後、四谷大塚が発表すればおそらく450名くらいにはなるかと思います。(発表は遅いです。)
2023年度は合計462名、2022年度は合計450名でした。
灘中学校が発表している合格者数は265名ですから、現時点でも141名の超過となります。
毎年のことですが、これを見て「おかしい!ダブルカウントだ!」などと騒ぐ人がいます。
恥をかかないように正しい知識を身に付けておきましょう。
塾が発表する合格者数は塾生数をカウントします。
これは、正式に入塾手続きをおこなって、一定期間以上在籍し、一定時間数以上の授業を受けている生徒が対象となります。
したがって、模試のみ、季節講習のみの塾生は対象となりません。
特訓講座の場合、受講するには入塾手続きが必要ですし、年間の授業時間数も十分にありますからカウントの対象となる可能性が高いです。
Web講座も同様です。
ダブルカウントとは、同一人物を複数回カウントしてしまうことです。
前期、後期など複数日程の学校の場合、各回の合格者数をそのまま合計していくとダブルカウントされてしまう生徒が出てきます。
そうならないように塾は学校ごとにまとめて集計し、重複をはじいているはずです。
「グループ全体の合格者数」という表現をしている塾もあります。
他エリア(首都圏、東海、九州など)の生徒の実績も合算しているとか、業務提携している塾の実績も含む場合があります。
その場合は、合格実績のページに表記をしているはずなので確認しましょう。
さて、合格者数の合計が実際より多くなる理由ですが、単純に塾を掛け持ちしている生徒が多いということです。
特に灘志望の生徒に多く見られます。
例えば飛び級をしていて、2回目の6年生のときに他塾と掛け持ちしたりします。
通常授業と特訓講座を使い分けている場合もあります。
特待生などの場合、在籍だけしておいて特定科目だけしか出席しないなんていうパターンもあります。
塾側からすれば正式な手続きを経て入塾している生徒ですから、規定時間数を満たしていれば当然合格者数にカウントします。
その生徒がどこの塾を掛け持ちしているかなんて関係ありません。
昨年度の場合、灘中学校の発表が281名に対して、全部で13の塾の合格者数の合計が462名でした。
単純計算で、灘中合格者1人あたり平均1.6の塾に通っていることになります。
最大で181名が2つの塾を掛け持ちしている可能性があります。
実際には3つ掛け持ちしている人もいるので、全員が3つ掛け持ちだとすれば90名、現実的に考えて100~150名くらいが掛け持ちをしていると考えていいと思います。
地域別に見ると、昨年の関東地方からの合格者が78名、それに対して首都圏がメインの塾(SAPIX、早稲アカ、四谷大塚)の合計が129名でした。
(スピカは早稲アカに含めます。)
首都圏でも、1人あたり平均1.7の塾に通っていることになります。
ということを考えると、各塾の灘中の合格実績がおかしいのではなく、灘中志望であれば塾の掛け持ちは当たり前なのだという現実を受け入れる必要があるということです。
合格者全体では4~5割くらいですね。
ただし、受験者全体で考えるとその割合はもっと少なくなります。
合格者で掛け持ちしている人が多いからといって、掛け持ちすれば合格する可能性が高くなると考えるのは論理性に欠けます。
あくまでも積極的に掛け持ちをする人たちは、あのレベルの演習量でもまだ不安になるほど余裕があるのです。
空いた時間を少しでも埋めるためにさらに負荷を掛けているわけです。
もちろん取捨選択をした上での話です。
本当の数が知りたい
毎年そういうことを言う人がいます。
何度も言いますが、塾が発表しているのは「本当の数」です。
嘘の数字を書いたら、景品表示法に引っ掛かります。
もちろん、言いたいことはわかります。
自分の通う校舎からの合格者、近畿圏からの合格者、自分の通う塾をメインにしている合格者の数を知りたいのでしょう。
それは、塾の先生(灘コース)に聞いてください。
もうじき入試分析会とか報告会があるかと思います。
それを聞きに行くといいと思います。
今年合格した人なら4月に学校に行けばわかります。
ちなみに実数がわかったところで、みなさんの合格率に何か影響があるということはありません。
ただ、目安として塾内でどれくらいの位置にいれば合格する可能性が高いのかがわかるというだけです。
自分が通っている塾の模試を受けていた人の中から何人合格しているかがわかれば、だいたいその順位以内に入っていれば可能性があるということでいいと思います。
安全圏を狙うなら、その半分くらいの順位以内に入れるように頑張りましょう。
他塾との掛け持ちや飛び級生がいたとしても、それは毎年のことなので、それを含めた順位の中に収まればいいということです。
どの塾がいいのか?
合格者数の多い塾はそれだけ生徒数も多いですから、上位に入るためには競争に勝ち抜かなければなりません。
合格率の高い塾の場合、最終的に灘コースに入るための基準が高いということです。
合格者数の少ない塾でも、上位の子は合格しているわけですから、上位に入ればいいということです。
いずれの場合も、最終的には同じ条件で同じ入試問題を解いて合格点を取らなければならないわけですから、そのために必要な勉強量に差があるとは考えにくいです。
つまり、どこの塾に行っても灘の難易度は同じだということです。
それでも、どの塾がいいのか悩んだ末に合格した人たちの約半数が選んだ結論は「掛け持ち」なのです。
もう悩むだけ時間の無駄ですね。
え?掛け持ちしたら勉強時間が足りない?
だからみんな低学年から塾に通ったり、飛び級をするのです。
「今からでも間に合うでしょうか?」
それはむしろ私が聞きたいです。
まず現状をより正確に把握し、ゴールに向けてペース配分を考えましょう。
ペースが決まったら、あとは何があってもそれを死守するだけです。
1日の総時間数は24時間ですから、勉強時間が足りないときは何かを削るしかありません。
「まだ低学年だからそこまで…」
と言えるのは、すでに学年で上位をキープしている人だけです。
そこに追いつくことは学年が上がるほどきつくなります。
それだけ塾も受験生も必死だからこそ灘中合格者の合計がとんでもないことになるわけですね。
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