2024年度 大阪星光学院中学校は実質倍率が低下! | 中学受験 玄人思考のブログ XII

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大阪星光学院中学校の「2024年度中学校入学試験の概要」を見てみました。

 

志願者数は707名(昨年度と比べて-30名)でしたが、

受験者数は661名(-34名)となりました。

ところが、合格者数が300名(+11名)と昨年より増えています。

実質倍率は2.2倍で昨年より0.2ほど低い結果となりました。

 

合格最低点は252.5点で昨年より13点上がっています。

国語、算数、理科の平均点が昨年より上がっているので、問題が易しかったということになります。

 

どれくらい易しかったかというと400点満点中の13点ですから、体重40kgの人が「ちょっと食べ過ぎたら体重が1.3kgも増えた」ようなものですね。

ちょっとどころの騒ぎじゃないかもしれません。

でも、周りもみんな同じように増えているので全然気にならないレベルですよ、きっと。

 

倍率2.2倍なので、受験者平均点だと合格ラインに6.1点足りません。

体重40kgの人だと、610g足りなかったようなものです。

受験者平均が中央値の331位だとすると、6.1点差で31名になります。

昨年に比べて合格者が11名増えているので、昨年よりは2点分くらい合格ラインが下がっている計算になります。

 

来年以降に受験を考えている人で、入試で悔しい思いをしなくないという人は、合格ラインを目標にするのではなく、合格者の平均を超えられるように頑張りましょう。

 

ちなみに塾のA判定(合格可能性80%)のラインは何位くらいになるか計算してみましょう。

300÷0.8=375となります。

つまり、入試で375位以内に入れば合格可能性80%ということです。

しかし、375位では受験者平均点にも届いていません。

1点で5人くらいとすると、合格点に15点くらい足りないくらいだと思われます。

4科目で400点満点のテストだと、合計点で5点くらいの差が偏差値1ポイントの差になります。

そう考えると、合格最低点でA判定偏差値の3ポイント上、合格者平均点なら5ポイント上くらいを目標にするのがいいかと思います。

※A判定の算出方法は塾によって多少異なります。

 

 

 

  受験者数の変化をグラフにしてみた

 

今年は志願者数が30名も減っていたので、受験生はどこに流れたのだろうと思っていましたが、グラフにしてみれば一目瞭然ですね。

 

 

いや、全然わからん。

統一日・解禁日の午前に入試があるのは、男子最難関では灘・甲陽・星光・洛星の4校です。

灘・甲陽はじわっと増えて、星光ががばっと減って、洛星がぐわっと増えています。

4校を合計してみると昨年より6名増えただけなので、単純に考えて星光から洛星に流れたと考えてもいいと思います。

理由はわかりません。

今年少なかったからといって来年も少ないとは限りません。

 

 

余談ですが、学校名に「星」がつく学校はキリスト教(カトリック)の学校が多いですね。

 

 

 

  3科と4科どっちが有利?

 

この話題は毎年出てきます。

まずはグラフで見てみましょう。

 

受験者数

 

圧倒的にⅠ型が多いですね。

 

Ⅰ型は国語・算数・理科・社会の4科目を受験します。

そして、

 ⇒4科の合計点

 ⇒国・算・理の合計点×1.25

 ⇒国・算・社の合計点×1.25

のうち、一番点数が高いものが得点となります。

 

Ⅱ型は国語・算数・理科の3科目受験で、合計点が得点となります。

 

 

合格者数のグラフです。

 

2つのグラフを見比べると、それぞれの合格率が見えてくるかと思います。

見えてこない人のためにグラフを作りました。

 

合格率のグラフです。

 

今年はわずかにⅠ型の方が多かったようですが、それほど大きな差はなさそうに見えますね。

ですが、差が大きかった2016年、2019年、2020年、2023年は何が起きたかというと、受験者平均で社会の点数が理科よりも高かったのです。

 

ただし、その恩恵を受けられるのは社会の偏差値が他教科と同等くらいかそれより高い人だけです。

社会の勉強をしていなくてもⅠ型で受験することは出来ますが、何の得にもならないと思います。

むしろ入試が終わる時間が遅くなる(昼食が必要になる)だけです。

 

 

ちなみに3科受験をする人の中には、灘や甲陽から志望校変更してきた人が含まれます。

3科の勉強しかしていなかった人の場合、Ⅱ型での受験になるわけです。

しかし、元々偏差値の高いコースに在籍し、より難易度の高い勉強をしてきていますから、星光コースでも比較的上位に入ることが多いです。

そういう人たちがⅡ型の合格率を上げているということも考慮しなければなりません。

 

社会を勉強するのがめんどくさいから3科受験、算数を勉強する時間がないから3科受験なんて言う人もいますが、社会を受講していなかったらその分算数の学力が上がるのかという問題があります。

 

東大寺・星光を第一志望にしている人はなるべく4科目やっておくのがいいと言われています。

それが受験者数の差になって出てきているということです。

合格率は科目数よりも、個々の努力の差でないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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