中学受験のゴールというのは中学入試です。
もちろん人生のゴールではありませんが、入学する学校によっては今後の人生を大きく左右する可能性が高いです。
左右するというよりも、上下する可能性すらあるかもしれませんね。
そんな中学入試ですが、基本的にはどの学校も入試のシステムはだいたい同じです。
制限時間内に全員同じ問題を解いて、得点が高い順に合格が決まります。
つまり、合格するためには制限時間内により多くの問題を正解することが必要となります。
では、そのためにどんな勉強をしたらいいのでしょうか?
問題を解くための基本事項や基本公式などは覚えなければなりません。
しかし、ひたすら暗記ばかりしていてもそれだけではテストの点数はなかなか上がりません。
やはり、テストの問題と同じような問題を数多く解くことが近道かもしれません。
なるべくテストと同じレベルの問題を解く
復習テストのようなテストの場合、出題は基本的に宿題範囲からとなります。
※ 上位クラスの場合はテキストの問題をより発展させた内容だったり、実力問題が出題されることもあります。
実力テストの場合は出題範囲が公表されていなければ、原則として今までに習った範囲になります。
出題範囲がわかっていても、あまりにアバウトな範囲なのでピンポイントでの対策は難しいと思います。
実力テストは難易度の低い問題から高い問題まで幅広く出題されるので、高得点を取ろうと思ったらやさしい問題から難しい問題までやり込んでおく必要があります。
下位クラス帯の人が高得点を取れない原因の一つとして、ふだんの宿題ではそこまで高いレベルの問題を解かないというのが考えられます。
つまり、見たこともない、習ったこともない問題が出てくるわけです。
ですから、ワンランク上の成績を取ろうと思ったら、今までに習った内容の復習はもちろんですが、もう少し上のレベルの問題までやっておかなければならないということになります。
余裕があるなら、テキストのすべてのレベルの問題をやっておく、特訓講座を受講する、その他問題集をやってみるなどの方法が考えられます。
これが中学入試の場合は、志望校の問題と同じレベルの問題を解けばいいわけです。
合格ラインが6割だとしたら、7~8割取るのに必要なレベルまでやればいいと思います。
さすがに6割ギリギリを目指すと、ミスは一切許されなくなるので逆に難しくなります。
併願校も含めて、受験校を全部合格できるようなレベルまでをやり込めばいいということになります。
それをやってくれるのが塾の志望校別特訓です。
ですから、なるべく早い段階で希望する志望校別コースに入っておくことが重要なのです。
家での勉強
何をやるかは上記の通りです。
目標とするテスト、偏差値のレベルに合った問題をひたすら解くことです。
ですが、テストには制限時間がありますから、家でやるときも1問あたりの時間配分を考えて取り組まなければなりません。
テストの制限時間÷目標とする正答数=1問あたりの平均時間
ですが、難易度によって1問にかかる時間は異なりますから、簡単な問題は素早く解かないと難しい問題を解く時間が無くなります。
家で難しい問題を素早く解くのは大変ですが、簡単な問題を早く解く練習は誰でも出来ると思います。
難しい問題も時間は掛かりますが、2回、3回とやり込むと段々早く解けるようになります。
考えてもわからない問題は頑張って覚えるしかありません。
ミスが多い人は見直しの練習をするのも効果的です。
見直しがちゃんと出来ればそれだけで成績が上がるからです。
しかし、家で問題を解くときも必ず見直しをする習慣をつけておかないと、本番のテストでは使い物になりません。
見直しの時間も問題を解く時間に含まれるので、それを考慮してペースを上げなければなりません。
公開テストの成績は過去2~3ヶ月の努力の結果
今から急に頑張り始めたとしても、成績が上がるまでには時間が掛かります。
目安としては2~3ヶ月、過去1年分くらいの総復習をするのに最低でもそれくらいの時間は掛かるということです。
逆に、2~3ヶ月遊び呆けていたら確実に成績は下がってきます。
取り返すのには倍くらいの時間が掛かります。
そう考えると、実力テストの結果というのはだいたい過去2~3ヶ月の努力の結果だということになります。
頑張ったかどうかは個人の感想でしかありませんが、成績は客観的なデータです。
その成績に見合うだけの努力をしてきたということになります。
それで不満があるのなら、さらなる努力をした方がいいということです。
運次第
成績が上下する人もいると思います。
そのときの運次第で上がったり下がったりするわけです。
ですが、運のいいときというのは得意分野から出題されたとき、苦手な分野が出題されなかったときだったり、ミスが少なかったりしたときだと思います。
逆に運が悪いときというのは、苦手分野が出たり、ミスをしたり、時間が足りなかったりするものです。
ということは、そういう要素を減らしていけば運に左右されない実力を身につけることが出来るのです。
・苦手分野を復習する
・問題をしっかり読む練習をする
・見直しをする習をする
・素早く解く練習をする
それを何度も繰り返せば、運(出題分野)に左右されることはなくなります。
※ 毎回ミスを繰り返すのは運ではなく実力です。
ワンランク上の成績を目指すために必要なこと
それは単純にワンランク上の勉強をすることです。
・ワンランク上のレベルの問題に取り組む
・勉強量を増やす(問題を解く数を増やす)
・スピードを上げる
当然、レベルを上げるとそれだけきつくなります。
いつもよりも疲れます。
その割にはすぐに結果に結びつきません。
コツコツ頑張っていればそのうち成績は上がると思っているかもしれませんが、多分上がることはないでしょう。
緩い坂道をこの先ずっと上り続けるくらいなら、覚悟を決めて一気に急斜面を駆け上がってしまう方が精神的なダメージは少ないかもしれません。
夏休みも近いことですし、この夏に全力で勝負をかけてみるのもいいのではないでしょうか。
近畿の中学入試の2022年度版が出ました。
6年生で難関上位校、最難関校を志望する人は夏休みが始まるまでに1冊やってみてもいいかと思います。
過去問を始める前にやっておくといいです。
とりあえず標準編がおすすめです。
教育相談を希望される方はメッセージ下さい。
2022年度受験用 近畿の中学入試(標準編)