「二重敬称」に気を付けましょう(手紙・メール考8) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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本日2回目の更新です!


今回は「暑中見舞いの準備・・・」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10588717538.html 以来3か月ぶりの「手紙・メール考」です。


日本でのビジネスレターにおいてタブーなのが「二重敬称」です。

この誤りの多くは、何が敬称なのかがよく理解されて居ないために起こるものでしょう。

今回は誤りやすい「2つの例」に基づいて話を進めたいと思います。


(1)×各位殿

「関係者各位殿」などという文言を目にする事が有りますが、これが二重敬称の典型例です。

殿が敬称であることは知られている事ですが、「各位」も敬称

この事が十分に把握されていないために、この様な誤りに至ったのでしょう。


「各位」とは、

多人数を対象にした上で②その一人一人に対する敬いを示したものです。


ですので、各位だけで敬意は示せています。

×各位殿→○各位 です。


(2)×先生様

偶にこういった手紙やメールを受け取ります。

「先生」も「様」も敬称なので明らかに二重敬称なのですが、こういった誤りが生じる理由としては、

①「先生」が敬称であることを把握出来ていない。

②二重敬称を避けるべきであるという事が念頭に置かれて居ない。

などが考えられます。


「先生」と呼ぶ事が妥当な御仁ならば、「様」などは却って失礼でしょう。

×先生様 →○先生 です。


二重敬称の典型例から話を始めました。後日更新予定の後編は少々複雑になる事でしょう。