夏野菜真っ盛りの7月ですが、実は秋どり野菜もそろそろ始まります。我が菜園の秋野菜、第一弾は黒大豆。7月上旬に種まきして、10〜11月に収穫する作型ですが、未熟な豆を9月〜10月上旬に枝豆としても楽します。植えるのは三品種、一昨年から作ってる北海道原産の黒仙石大豆、去年植えた長野県産の黒枝豆、そして黒豆としては超有名な、しかし我が菜園には初登場となる兵庫県からやってきた丹波黒大豆です。
↑2020年、収穫した黒仙石大豆。
黒大豆の栽培、もともとは毎年作る緑の枝豆に対して、黒い枝豆もあると聞いて面白いかもと軽い気持ちで飛びついたのが始まり、2年前でした。例によって種袋をよく読みもせずに、表の写真だけで、よしこれだ!と買ったのですが、植えたら、なんか雰囲気が違います。
↑2020年9月下旬、黒仙石大豆。
写真↑のように、豆の鞘はたくさん付いたのですが、待てど暮せど鞘が小さいままなのです。春に植えた緑の枝豆は、花が咲いて鞘が付き、鞘は平ぺったいままですが、すぐに大きくなります。しかし、この黒仙石大豆、どうやら大豆というより、小豆(あずき)に近い? ようやく種袋を詳しく見返したら、こんな記載がありました。
↑黒仙石大豆の種袋、抜粋。
な、なんとひと粒が8mm程度の小粒と書いてある。用途も黄な粉やお茶に最適、とあります。一応、隅っこに"枝豆としても収穫できます"とあったので、10月、鞘が膨らんだタイミングで試しに、少しだけ切り取ってみました。
↑2020年10月中旬、黒枝豆。
確かに枝豆っぽい味はしました。が、やはりサイズが小さ過ぎ、ビール片手に小さな鞘をちまちま剥くというのは、リラックスタイムにイライラするんで身体にも良くありません。結局、黒仙石大豆の枝豆は諦めて、大豆になるまで放置しました。
↑2020年11月中旬、黒仙石大豆を収穫。
株がすっかり枯れて鞘は割れ、中の黒大豆が見えるくらいまで待ちました。採れたのはまさに種袋にあるような、ほんとに小豆みたいな黒豆(冒頭写真)。しかし、ネットで茶や黄な粉にするやり方を検索していたら、何と、この黒仙石大豆くん、200grで1500円!と、かなり高額な大豆らしいと分かり、またびっくり。
↑2020年12月、納豆にしました。
そんな事も知らず、高級豆の黒仙石大豆を大半は納豆で食べてしまった我が家でした。しかし、タネはまだまだたくさん余ってましたから、リピート決定。ちなみにこの仙石黒大豆、北海道原産の在来種だそうで、自家採種も可能らしいです。
そんなドタバタから、昨年はちゃんと"黒枝豆"と書いてあるタネを買いました。100円種子販売の信州山峡採種場 さんから。10粒入りで100円でした。
↑2021年春、黒枝豆の種袋。
ところが、種袋の裏にある栽培スケジュールを見ると平暖地は種まきが4月中旬〜6月中旬まで、と緑の枝豆、たとえば湯上がり娘とかと同じです。なんとなく、黒枝豆は晩生かなーと思ってたので意外でした。が、種袋のとおり、早生品種の湯上がり娘と隣り合わせに植えてみたのですが、
2021年5月、枝豆2品種。
早生の緑の枝豆はぐんぐん順調に成長しますが、黒枝豆は葉っぱは出ますがなかなか背が伸びません。早生品種を収穫した後、ワサワサになった黒枝豆をかき分けてみたら、
2021年8月、黒枝豆。
鞘はぺったんこ、しかも数も少ししか付いてませんでした。これは明らかに、茎葉が過繁茂して実が付かない、ツルボケ現象です。早生の緑枝豆と同時期に植える、はやはりマズかったよう。黒枝豆は晩生という私のイメージはたぶん当たっていた?
↑2022年7月、種まき。
そんなわけで、2022年。黒大豆(黒枝豆)三品種はやや遅めの7月蒔きにしました。写真↑のように、混植するほうれん草、小松菜、それから別ウネのオクラ2番手も同じ紙ポット(トイペ紙芯ハーフ)蒔きです。
今年は異常に早く先月末で梅雨が明けてしまいました。予報では外は猛暑日が続きそうです。ふつうなら梅雨の最中なのでマメ科は直まきでもイケるはずですが、今年はさすがに発芽が心配なので、保険をかけて育苗します。
さて、今年の秋は美味しい黒枝豆にありつけるか、この冬に黒仙石大豆の高級茶が飲めるか、真夏のマメ科栽培が始まりました。

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