高齢者にとっての夏場の危険
夏の暑さは、高齢者にとって大きな負担となります。脱水症状や熱中症だけでなく、食欲不振や睡眠不足による栄養不足も問題です。これらの要因が重なると、「夏のフレイル」と呼ばれる状態に陥りやすくなります。
フレイルとは?
「フレイル」とは、加齢による筋力の低下(サルコペニア)、運動機能の低下、うつ、認知機能の低下、閉じこもりや孤立などによって心身の機能が低下した「虚弱」の状態を指します。このまま何もしないでいると、日常生活に支障を来たし、介護が必要になるリスクが高まります。
しかし、フレイルには可逆性があり、ちょっとした取り組みで改善や予防が可能です。
夏のフレイル予防策
夏の暑さを乗り切り、フレイルを予防するためには以下の点に注意が必要です。
健康づくりのための身体活動基準
「健康づくりのための身体活動基準2013」によれば、体力(全身持久力・筋力)の向上や運動器の機能向上のためには、最低限「30分以上の運動を週2日以上」行うことが推奨されています。
フレイル予防の3つの柱
- 運動
- 栄養・口腔機能
- 社会参加・こころの健康
これらの要素をバランスよく実践することが重要です。特に、運動とフレイルとの関連は極めて強く、早期からの予防が求められます。
フレイルの悪循環を防ぐために
運動不足は体力や持久力、筋力の低下を引き起こし、「動くのは面倒」「動くと疲れる」などの理由で外出機会が減少します。これが生活の不活発化を招きます。
身体活動量が低下すると、食欲が減退し、食事量が減少します。慢性的な低栄養状態となり、筋肉をつくるたんぱく質の摂取が不足し、筋肉量が減少します。これがサルコペニア(筋力低下)を引き起こし、歩行能力や身体機能が低下します。
この悪循環を防ぐためには、適切な運動と栄養の摂取が不可欠です。
レジスタンス運動の目的
レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして、高齢者からアスリートまで広く行われています。特に高齢者は、加齢によって下肢の筋力低下が起こりやすく、これが歩行能力の低下や日常生活能力の低下、さらには社会参加の機会の減少につながります。
レジスタンス運動の効果
- サルコペニアの予防・改善
- フレイルの進行抑制
- 骨粗しょう症や2型糖尿病、肥満などの生活習慣病の予防・改善
- 高齢者のQOL(生活の質)の向上
まとめ
夏場のフレイル予防には、適切な筋力トレーニングが非常に重要です。特にレジスタンス運動は、筋力や持久力の向上に効果的で、高齢者の健康維持に役立ちます。当店では、専門的なプログラムで高齢者のフレイル予防をサポートしています。
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