はずれものでもなんとか生きる場所はある | 奈菜の「女ホル自家発電」

奈菜の「女ホル自家発電」

男性性・女性性の視点から
自分と深く向き合い
本来の自分で生きる

吉本ばななの小説「王国」には小さいテーマがあり、
それは、
「はずれものでもなんとか生きる場所はある」
というものでした。

 

ちなみに大きなテーマは、
「外側の自然と、そして自分の中の自然と
つきあうということ」
だそうです。
これも素敵ですよね。

 

 

この小説に出ていくる不器用だけど
真面目なひとたちが
真摯に生きている姿を見ていると、
切羽詰まった気持ちが楽になります。

 


色々考えをこねくり回して、
もう自分でもよくわからん。
何か理由はないけれど、気持ちがしんどい。

そんな時に繰り返し読んで、
いつもいつも助けられてきました。

 

 

 

「なんだかんだ言って自分が生きて動いているうちは、
まわりだって生きて動いている、それで全部なんだ」

無理やり意味を見出そうとして
勝手にしんどくなったときに、
この言葉を見てハッとする。
そんなことも何回もありました。


すべてをありのまま見ることができるように。
ただそれだけなのに、それがなんとも難しい。



でもこうして自分の中心軸を正してくれるものに
触れることで、また戻ることができる。
そんな存在があることがありがたいなあと思います。


吉本ばななは、もう20年弱読んでいますが、
わたしの中ではこの小説が群を抜いて好きで、
繰り返し読みすぎてボロボロです。

 

 


3,4月からの緊張がほどけ、
ホッとゆるみやすいこの季節。
身体と心のバランスを崩しやすい季節でもあります。


心のエネルギー不足を感じている方に
おすすめです◎