声掛け | あーすはーとのブログ

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現在、過去の出来事や体験談、役に立ちそうな情報なんかを日々発信していきます。よかったらいつでも気楽に立ち寄っていってください^^

介護の現場では利用者さんに何か援助を行う際必ず声をかけて確認を取ってから行うという事が決まりとなっています。当たり前のことですよね。いきなり後ろからきて車いす動かされたり、寝ている所をいきなり体位交代だからと言って体を左右に動かされたら、援助どころか拷問になってしまいます。 m(_ _ )m


介護に限ったことではないんですが何事にも順序ってあります。いくら忙しくても声掛けをやらずして利用者さんに触れるべきではありません。


それでは、寝たきりで、ほとんど声をかけても認識のない入居者さんに対してはどうでしょうか?もちろん同様ですよね。当たり前のことです。


認識力が弱いからと言って私たちの言っていることが全く通じないということではありません。


私も反省させられたことがあります。それは以前私が夜勤の時の事でした。ある女性の入居者Fさんの体位を変えるというのがあったんです。寝たきりの方は自分では寝返りを打つことができないため、1時間おき位に体の向きを変えてあげないと褥瘡ができてしまします。


褥瘡って一度できてしまうとほぼ回復は不可能といわれていて、私たちの施設では褥瘡を作ってしまうような介護を行うってことは介護失格だと言われています。


Fさんはほぼ寝たきりで、食事をとるのもやっとの状態です。声をかけてもほとんど反応がなく、それでも時々目を半分開けて目の前をぼーっと見ていることがたまにあります。


その晩Fさんの部屋にお邪魔し、「こんばんはFさん、体の向き代えさせてもらいますね」と言って体交をしたんですが、その際自分の腰に負担をかけてしまい思わず「ふぅっ」と声を出してしまいました。


その次の瞬間Fさんが「ごめんね、つらいでしょう?」と一言。


訳も分からずその時Fさんの横で涙してしまったことを覚えています。普段全く声掛けをしても返事を返すことができないFさんのその一言って、自分にとって物凄く重くて、深くて、そして暖かかったんです。


あんな声を出してしまい恥ずかしくてたまりませんでした。なんであんな声出してしまったんだろう。それに対してFさんのあの暖かい一言。ほんの一瞬の出来事だったんですが、自分に甘くなってしまったことを深く反省させられました。


人間っていうのは何も言葉を耳だけで聞いて理解するものではないと思います。それはうまく説明できないけれど、私たちの常識を超えた何か深い所で相手を理解する能力を備えているとしか思えない状況って、介護をやっていると本当に良く出会います。


いくらその利用者さんが寝たきりで、返答してくれなくても私たちは常に話しかけていくことが大事だと思うんです。それを辞めてしまった瞬間、私たちはいったい誰を介護しているんでしょう?っていうより、いったい‘何‘を介護しているんでしょうか?


その晩私はFさんに一言「ごめんなさい、変な声出してしまって。またすぐ様子見にくるからそれまでゆっくり休んでてくださいね」と言って部屋を出てったのを覚えています。


今日もこれから夜勤。明日の朝7時まで勤務です。Fさん元気かな?