FCR33のオーバーホールを終え、同調とアイドリング時の空燃比を測定しました。
最初はここで終わりにする予定でしたが、せっかくO2センサーを付けたのでこのまま高速
道路で空燃比の測定をすることにしました。
以前、空燃比計に頼らずフィーリング重視でニードルのクリップ段数を1段下げて(濃くする)
走行したら更にパワフルになったという記事を書きました。
今もそのセッティングで乗っていますが、この状態で空燃比計はどのような値を示すのか確か
めたくなったからです。
車体にイノベートLM-2の本体とO2センサーをセットしてあります。
数種類のデーターをロガーでSDカードに記録し、帰宅後にPCで確認。
最初はアイドリング、オーバーホール直後という事もあり、回転数も空燃比も凄く安定してい
ます。(ピンクが空燃比、黒が回転数)
現在のジェット類の設定は
MJ:120
SJ:45
JN:90FTN クリップ上から3段
AS:1・1/4戻し
PS:1・3/4戻し
アクセル開度を1/8と1/4で固定し、空燃比を測定しました。
JNが90FTP クリップ上から2段の時のデーターと比較してみました。
ちなみにニードルのストレート径とクリップ段数の役割です。
アクセル開度1/8
90FTP 2段
90FTN 3段
アクセル開度1/4
90FTP 2段
90FTN 3段
ここからはあくまでも私なりの考え方なので間違っている事もあるあもしれません。
クリップ3段だとアクセル開度1/8と1/4両方とも空燃比が10台に入ります。
通常ならプラグが被ってしまう値です。なのでクリップ2段がデーター上のベストだと判断
していましたが、走行のフィーリングは明らかに3段の方が良いです。
そもそもFCRはレーシングキャブレターなので、アクセル開度が僅かな領域で固定して走
行するという使われ方はしません。
だからアクセルをこの領域で固定したテストなんて意味無いと思いますが、FCRで公道を
走る場合はこのアクセル開度1/8~1/4の固定が大事になってきます。
たとえば高速道路を使った長距離ツーリングなどはこの領域を長時間固定で使うからです。
だからこの領域を固定して走行してもギリギリ被らない濃さにするのが公道で使用する上で
大切なのでは?と思います。
ちなみに走行後のプラグはこんな焼け方です。
10台に近い空燃比でも真っ黒にならないのは点火系を強化(ウオタニSP-2)してあるから
かもしれません。
ちょっと遊んで、高いギアでアクセルをワイドオープンしてみました。CVキャブレターなら
ゆっくりと加速していきますが、強制開閉のキャブレターは対応できません。
空燃比が薄い方に振り切れてしまいました。当然失速しました(笑)
最後は加速テストを数回やったデーターです。もちろん速度が上がり過ぎないよう抑えてい
ます。
PCで回転数と空燃比曲線をアナログメーターでリアルタイム表現しました。
走行している時にはメーターを見る余裕はありませんが、データーとしてロギング
しておけば後からゆっくり考察できます。
データーが確保できたので、これで当分空燃比計の出番はありません。