京都中京区は四条坊城下がる、狭い道路に民家が犇く中に広い境内の壬生寺があります。
新選組のファンには言わずもがなの聖地ですが、そうでなくても京都の人はたいてい名前を知っています。
節分と春・秋に公開される壬生狂言には毎年たくさんの人が訪れます。
壬生狂言は円覚上人が仏様の教えをわかりやすく伝えるために考えたとされますが、一般の能狂言とは違いすべての演者が仮面をつけ、セリフがなく無言で演じられる珍しいものです。
本堂、水掛地蔵堂、中院とお詣りをします。
壬生寺は律宗という聞きなれない宗派の大本山ですが、総本山は世界遺産でもある唐招提寺だそうです。
昭和37年に本堂が全焼しご本尊を失いましたが、新しい本尊延命地蔵菩薩立像が唐招提寺から移され再建されました。
また境内にはたくさんのお地蔵さんがあり、その一部はお地蔵さんのない新興住宅地の依頼により「地蔵盆」に貸し出されます。
鐘楼も立派です。
千本仏塔がそびえるのが絵になります。思わずカメラを向けました。
この池の中の島・壬生塚に新選組隊士の墓があります。
南門から出ると土塀にはっきりと5本線がありました。天皇の血族で僧籍にあった者が務めた格式の高い寺院をあらわす印です。
壬生寺の近くを歩いてみると懐かしいにおいのする商店街があります。
こちらのお店で温かい蕎麦などと思いましたが、残念ながら昼休憩中でした。