断酒初期の落とし穴 ~置き換えは諸刃の剣 | あるちゅう司法書士の思うまま

あるちゅう司法書士の思うまま

アルコール依存症のどん底を経験、現在は司法書士として第4の人生を歩む。アルコール問題のほか旅行記、鉄ネタ、たわごと…
2018年5月より前の記事はアカウント移行後の不手際により写真が消えているものがあります。

 AAミーティングで炭酸飲料の大きなペットボトルを持参し何度も口に運んでいる人を見かけます。
  断酒を始めたばかりの頃に起きる強烈な飲酒欲求から逃れる一つの方法です。

 久しぶりにAちゃんの登場ですが…

 私が彼女に出会った頃、食事のたびに炭酸水を横に置き飲みながら食べているのが気になりました。
 「いつもそうやってビールを飲みながら食べていたでしょう?」と聞いてみると図星でした。

 断酒初期には些細なことが爆発的な飲酒欲求を呼び起こすことがあり、何かと気をつけなければいけません。
 どうしようもなくお酒を飲みたくなった時に、その場を凌ぐために炭酸飲料を口にするのは有用ですが、お酒の置き換えとして日常的に飲むのは逆効果になります。

 このリスクを「口から入るのは炭酸飲料でも脳はアルコールを飲んでいる」と私は表現したことがあります。医療スタッフもその通りだと言ってくれました。
 ノンアルコールビールとなるとさらに危険が増します。

 置き換えを求めるのはまだ酒に囚われがあるからだ、とあるAAメンバーが言っていました。
 
 否定はしませんが囚われがあろうと無かろうとアルコールが体内に入ると致命的なことになりかねない病気ですから、そんな議論よりもまずはあらゆる場面で注意を払う行動が大事だと思っています。