アルコール依存症の記事をお読みいただくと、何と恐ろしい薬物だという感想をもたれると思います。
命を落とすこともありますし、身体以外にも様々な弊害をもたらします。
でもね。
お酒を飲む人はご存知でしょう。
お酒を飲んで多少のストレス解消になっても、すべてを吹き飛ばすほどではないですよね？
ところが、アルコール依存症者にはそうはいきません。
以前にブラックアウトの記事で書きましたが、アルコール依存症を発症すると脳内で麻薬のように動く物質が作られます（これが出来ることが身体依存の完成）。
つまりアルコールの酔いに麻薬の酔いが加わります。
9回裏ツーアウト満塁、3点差で負けているとしましょう。
必ずホームランを打つ選手がいたら、この選手を代打に使わない監督はいません。
依存症者にとってアルコールはこの選手みたいなもので、追い込まれれば追い込まれるほど、飲んでる場合ではない時ほどお酒に手が出てしまうのです。
かく書いている私もかつて会社で問題を起こしたとき、上司と面談の約束をした前日から大量飲酒。朝、目が醒めても会社に行くのが怖く、何日も飲み続けて欠勤した経験があります。
先延ばしになるだけなのに、酒を飲むと怖さも吹き飛び永遠に解決してくれたように思えたのです。
もちろん酒が抜けて出勤した日には何倍も重たいものが待っているのですが…