千本釈迦堂から五辻通を西へ行かずにいったん今出川通へ出てから北野天満宮に向かうと、狭い通りに面して2階建ての町家が並ぶ一角があります。
交差点の名称にもなっている「上七軒」です。
京都で最も古い歴史を持つ花街で、室町時代に北野天満宮の再建に使った残木で7軒の茶店を建てたのが「上七軒」の名前の由来なのだそうです。
今でも現役の花街で、芸妓を呼んで客に飲食をさせる「お茶屋」が何軒かあります。
京都に住んでいても私のような零細事業者にはご縁のない場所ですが、夏場には浴衣を着た芸妓さん、舞妓さんがおもてなしをしてくれるビアガーデンが開かれ、お茶屋の組合も僅かですがその文化の一端に触れる場を提供してくれています。
道沿いには老舗の和菓子店や土産物屋が並びます。
私たちが訪れた3/25は歌舞練場で「北野をどり」の始まる日でした。
北野に春を告げる「をどり」。
年配のご夫婦が開演を待っておられましたが、私がこの良さを理解できるようになるには、まだまだ人生経験を踏む必要がありそうです。
そして花街にはやはり着物姿の女性が似合います。