TBSラジオの時事英語番組? | DVD放浪記

TBSラジオの時事英語番組?

NHKラジオ第2では時事英語に特化した学習講座が用意されている。

どんなもの?

 

 

では、民放ラジオ局ではどうだろうか? もしかすると、「いや、そもそも民放で外国語学習講座なんてやってないだろう」と思われるかもしれない。私もごく限られた数の番組しか知らないのだけれど、実は、“公共放送より公共的な” ラジオ番組「荻上チキ・Session」が、毎週木曜日にその一部(約15分)を割いて、Weekly English Journal なるコーナーを設けているのだ。

マジでそんな番組があるの?

 

 

 

そのコーナーを担当するのがキニマンス塚本ニキ。大学卒業までのかなりの期間をニュージーランドで過ごし、帰国後フリーの翻訳者、通訳者として活躍している女性だ。

 

昨年後半からスタートし、内容的にはNHK第2の「ニュースで学ぶ “現代英語”」「ボキャブライダー」のあいだを試行錯誤中といった印象がある。

 

ただ、今週木曜日の「避難所で使える英語」はなかなかナイスな内容だった。英語話者の発言中からのことばを拾う従来のパターンから離れ、今国内の被災地で必要となりそうなとっさの英語表現に焦点を当てているのだ。おまけに earthquake の発音指導まである!(^^;

 

 

さらに感心したのは、国内の外国人の中には英語母語話者ではない人も多く、彼らへの声がけには “やさしい日本語” のほうが有効かもしれないことを教えてくれている点だ。

 

だから、単に「給水車」というのではなく、“「水のトラック」が来ます”、「炊き出し」というのではなく、“「あたたかいご飯」があります” と言えばいいのだという指摘はきわめて重要だと思う。

 

典型的なNHK第2の語学講座なら、あくまでも “適切な正しい英語表現” の学びに終始したことだろう。でも、緊急時に求められるのは、“完璧な日常英会話” ではなく、どこまでも “通じる日常会話” なのだ‼

 

ごく短い番組だけれど、興味のあるかたはぜひ1度聴いてみていただきたい。

 

 

 

 

明日にも地元で必要になることば

かもしれない!