on the double と AIR AMBULANCE | DVD放浪記

on the double と AIR AMBULANCE

私が英文を読む場合、いつも無い知恵をふりしぼって四苦八苦するわけで、読書本来の目的とは別に、常に “英語学習” の要素が分かちがたく結び付いている。(^^;
 
いちばん素朴なレベルでは、個々の英単語・イディオムがあるのだけれど、未知の単語や表現に遭遇するだけでなく、既知のもの、特に以前に少し調べたことのある単語や表現に再会できたときは妙に嬉しくなってしまう。
 
たとえば、浦沢直樹が、手塚治虫の「地上最大のロボット」を見事にリメイクした『PLUTO』の英語版の第1巻(17ページ)にこんなコマがあった。翻訳者には、Jared Cook & Frederick L. Schodt とクレジットされている。
 
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ハイウェイ上の事件現場で警官が叫んでいる場面だ。オリジナル版の吹き出しを確認したわけではないけれど、「救急機を呼べ! 早く!!」といった感じだと思う。この on  the double という表現を初めて意識したのは、TVドラマ「タイム・トンネル」の米国版DVDを観たときだった。

 

その後も折に触れて、この表現に出会うことが続き今日に至っているわけだ。

 

 

私が接する英文の量などたかが知れているけれど、そんな狭い領域の中でも、この種の「いやあ、またお会いしましたね」現象を経験することは少なくない。

◆ たとえば、marry up/down

 

 

 

率直にいって、こうしたピンポイントの例に喜んでいるうちは超初心者ということなのだろうけれど、まあ、チマチマと小銭を貯めていくしかないんだよなぁ……(^^;

 

 

ちなみに、同じコマに “AIR AMBULANCE” とあるが、この未来社会では、空飛ぶ車や空中浮遊スクーターが実用化されているという時代設定なので、この作品世界で実際にヘリコプターがやって来るかどうかはわからない。(^^; あるいは、単に吹き出しのスペースの関係で “AIR AMBULANCE” が選択されたのだろうか?

 
私が今使っている電子辞書(CASO  XD-G20000)で「ドクター・ヘリ」を引くと、研究社の『新和英大辞典』(第五版 2003, 2015)では以下のように説明されていた。
ドクター・ヘリ
〔医師が同乗して応急処置をするヘリコプター〕a medical helicopter with a doctor aboard.
 
今なら、medical helicopter  や doctor helicopter  で通じるだろうけれど、とっさに言葉が出てこなければ、“AIR AMBULANCE” でも、そして、「ドクター・ヘリ」でもいけると思う。たぶん。(^^;
 
安倍元首相殺害事件を伝えるニュースで「ヘリコプターで病院に搬送された」の部分を探すといろいろな表現が出てくるだろう。