たか坊のブログ -22ページ目

たか坊のブログ

スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

暑いあついと思っているうちに、あっという間に寒くなった北海道。そしてあっという間に風邪をひいてしまいましたガーン

とりあえず風邪薬は飲んだのですが、鼻をグズグズさせながら書いています。


さて、これまでこのブログでも何度か書いておりますが「再昇華・ブリード」する生地に良いインクが出来上がりました。


たか坊のブログ-AHOI




何度も書きますが、ポリエステル繊維を染色している染料は、シルクスクリーンプリントすると繊維の色が離脱してインクに染み出してしまいます。
「熱をかけなければ大丈夫」などと思わないでくださいね。
確かに、ポリエステル生地に色を染色する際に「昇華染色」を行う際には一定の温度をかけます。
その温度以下に抑えれば、逆に色が離脱する事はない。と考えればそうとも言えますが。

「インクの接着力」でも色は離脱します。


インクの接着力を少なくして離脱を抑えようとすると、今度は生地へのインクの接着力が保てなくなる恐れがあります。

あぁ。。。どうしたら良いのでしょう。


アメリカ産のインクには「ローブリード」と謳ったインクが在ります。
でも、気をつけなければいけないのは、相当以前から有ったインクは、相当以前の、要は当時のポリエステル繊維に対してローブリードだという事ですガーン


ちなみに、英語で「ナイロン対応」となっているから、「ナイロンに大丈夫(接着する)です」とおっしゃったりするのはとっても危険ガーン

なんとなれば、日本のナイロンと言えば、大概は「撥水加工」されていますよね。アメリカの表現は、純粋に繊維がナイロンだという事です。
繊維の性質と、それになされる加工は切り離されていますから。


ぶっちゃけて言うと、英語を単純に訳して「ローブリードです」とか、英語を単純に訳して「ナイロン対応です」とか。
気をつけましょうガーン


あ。。。本題忘れかけてたガーン


と言う訳で、ブリードを100%抑える事が出来る訳では有りませんがガーン
AHOIインク を、他のインクを凌駕するローブリードインクとして発売開始しますニコニコ

当面、ブリードが気になる「赤・黄・白」を発売します。

弊社の「BlockOutSuper 」と併用すると、これまた効果抜群ですニコニコ


STANCEのホームページ
最近、ホームページに少しずつではありますが、様々な説明をPDFにして載せるようにしています。


と、いつになく真面目な気分で始めてみましたガーン


ご存知かもしれませんが、

http://www.web-stance.com/

ほとんど上の方に「無料でダウンロード」とかありますでしょはてなマーク


なんでこんな事してるのかって言いますとガーン

お問い合わせにいちいち答えているのが面倒くさい・・・とかではなくってガーン

一度、精細に説明できるように、文章として残しておかねばと思ったのです。


シルクスクリーン印刷は、ぱっと見、とっても簡単にできる物のように見えます。
で、白いTシャツに黒1色でプリントするのは、意外に簡単です。

でも、本当に基本的な事がきちんとできていて、それから応用するのが筋と言うものでガーン
こちんとしていないと、後から色々な難しい事が起きてくるわけです。


今朝、あるお客様からお問い合わせがありまして、話を聞いてみると、弊社を見つけてくれる前に、どこかから買ったスキージは全然だめで・・・

私は以前からそのホームページを知っていました。でも黙っていましたが、やっぱり黙っていちゃいかんのだ!!という思いを強くしました。

人には「間違う」って事はありますから、全部否定する訳ではないです。
情報を見て、買う・買わないは見た人の判断ですし。

でも、情報を世間に公開するという「責任」は必ず有るはずですから。



PDFにも書いた内容の一部をここに書きますが、

「プラスチゾルインクは自然乾燥しないので、版の上にそのまま置いて保管しても大丈夫です」

こんな事は信じないようにしましょう。


「先のとがった(剣スキージといいます)スキージ」は繊維のプリント用に使うスキージではありません。



刷った後に、版がTシャツにくっついて剥がすのにどうしたら良いのですか?って言う質問に、刷る前に版とTシャツの間に硬化をはりましょうとかを目にしますが、

もともと、シルクスクリーン印刷は版と被印刷物の間に隙間(オフコンタクト)を開けるべきものですから。


私も、もっともっとお客様の悩みを聞いて、もっともっと勉強せねばなりません。

「シルクスクリーン印刷はこんなに簡単だ」と思って、初めて頂く事は結構な事です。
シルクスクリーン印刷人口が増えれば、わが社にとっても嬉しい事ですガーン
そして、難題に突き当たった時、頼りにしてもらえる所に立っていられるようにしなければいけないと思うので、これからも努力してPDF資料をUPしつづけようと思います。
とっても堪らない厚さが、少し安らいだ気がしていますが、背後ではまだ扇風機が回っていますガーン


と言う訳で、シリーズものが終わり、お盆休みも終わったので、少し単発ものを。



プラスチゾルインクは色々なメーカーで製造発売されていおますが、どこのメーカーが一番良いのでしょうかはてなマーク


こんな質問をたまに頂きます。


これまた難しい質問でしてガーン

結論を申し上げると、使われる方によって違いますガーン


印刷される生地の種類
印刷結果に求める風合い
印刷される方に対する適正

例えば、印刷される方の印圧など(スキージを引く・垂直に押す力)が低く、鹿の子織りの様な生地の目が粗く凹凸が深い生地に、いかにもインクが乗っかっている様に印刷したい場合にAというインクが向いていなかった。

でも、これは逆の場合には向いていたりしますから。


「濃い白のプラスチゾルインクはどれですかはてなマーク

と聞かれて、

「はいこれです」

とお答えはできませんガーン
いや、インク単体の濃度差ではお応えできますが、その方の使われている版やスキージ。
そして上記の諸々をお聞きしたうえで、今使われているインクがどこのもので。

ひょっとすると、濃くプリントできていないのは、インクだけのせいではないかもしれませんからねニコニコ



プラスチゾルインクは国外産のインクです。
有名どころは

 エクスキャリバー(ランサー社)
 ユニオン(ユニオン社)
 ラトランド(ラトランド社)
 ウィルフレックス(ポリィワン社)

があります。
ちなみにラトランドであってラットランドではございません。ネズミの国は厭ガーン

と言う訳で、どのインクもそれぞれ良いのでどれも一番ではありませんガーン

水性バインダーにもプラスチゾルインクにもそれぞれ長所が有るのと同じように、

プラスチゾルインクメーカーによっても長所・短所はありますから。


弊社のホームページ
書いているうちに、枝葉が分かれるように、もっと色々書かねばならない事が沸いている「インクの良し悪し」ですが、問いあえず一旦終結しますガーン


で、本日は「スキージの選び方」


お問い合わせ頂くパターンの多くは、

「どのスキージを使えば一番綺麗にプリントできますか?」というものです。


困ってしまいますガーン

どのスキージも綺麗にプリントできるんだけど、人によってどれを使えば一番良いのかも違いますガーン
ダメなスキージは売っていませんガーン


スキージ選びの基本は

1.使っているインクの粘度を考慮する
2.プリントする人の腕力を考慮する
3.使っている版のテンション(張りの強さ)を考慮する

が一番重要ですニコニコ

細かく話せばこれまたきりがないのですけど、またまたシルクスクリーン印刷の基本原理に戻ります。

スキージを使って孔版からインクを「落とす」のがシルクスクリーン印刷です。
決して、インクを「塗っている」のではありません。


インクはスキージの直線運動によって、版の上をローリングしながら孔を落ちるように通過する

のですニコニコ
海の中の水も、ローリングしているから波ができますが、そのイメージですガーン


版とスキージのブレードの接触部分は「ある角度」で接します。
これは、上記3つの要因が重なり合って実現します。

簡単に言ってしまえば、力の強い男性が、粘度の低い(柔らかい)インクを使ってテンションの無い版を使う場合と、かよわい女性がとっても硬いプラスチゾルインク(メーカーによっては柔らかいものもあります)を使う場合では、選ぶべきスキージは異なるのです。


何らかの形で、別のスキージを使った事がある方なら、これまでの状況をお聞きする事で、どれをお使いになったら良いかはご相談させて頂く事はできますし、
全く初めてのかたには「まず」お勧めする物は決まっています。


世の中には色々なスキージが有りますが、

1.耐溶剤性に劣るスキージ

 これは、使用方法にも依りますが、プラスチゾルインクをお使いで、清掃に溶剤を使う場合には避けて下さいね。すぐ硬くなって、ぼろぼろになってしまったりするガーン

2.単一の樹脂ではなく2層、3層になっているスキージ

 これは、使わなくても結構ですガーンだって、機械用だからガーン
 機械(自動機・半自動機など)の印刷時の印圧は相当なもので、単一の樹脂のものだとネジレが起きる可能性があります。それを防ぐために、片側(2層の1辺)若しくは中心(3層の真ん中)に硬い樹脂でネジレを防いでいます。
 これを使うから綺麗に刷れる、、って訳では決してございませんガーン


スキージのページ


と言う訳で、ごきげんよおニコニコ

いよいよ「インクの良し悪し」第一部は最終回までたどり着きました。って第二部はあるのかはてなマークガーン


さて、表題の「版にゴーストが残りずらい」を開設しようとすると、まずは「ゴースト」についてお話しなくちゃいけませんが、これについて正確に詳しくお話しすると、とってもなが~い話になってしまいますので、とっても簡潔に書きますガーン

ゴーストとは、シルクスクリーンの紗(スクリーンメッシュ)の孔の部分に残ってしまうインクの影です。

使い終わった版のインクを洗浄し、感光乳剤を落として再生してみると、、、、、、

印刷部分の「孔」にだけ、インクの色がついて取れないでいる場合があります。
インクの種類にも依るのですが、これがなかなか落とせなくなったりします。

「まぁいいや」ってな感じで放置ガーン
そして、新たなデザインで版を作ってプリントしてみると、色に濃淡ができてしまう・・・・・

特に、赤で残ったゴーストは厄介ですショック!


このゴーストは水性バインダーを使用した時の方が発生し易く、プラスチゾルインクはそれほどでもありません。
でも「それほど」とは言え、ゼロではないですからね。

では、予防するにはどうしたら良いのかはてなマーク


印刷したらすぐ、版を洗浄する。

これに尽きますニコニコ


何事も後始末や後片付けは大切グッド!



時々「プラスチゾルインクは自然乾燥しませんから、次回の印刷まで版の上に残しておいても大丈夫」
なんて言い方をする営業も居たりしますけど、ゴーストが発生する頻度が増えますよね。


「ゴーストが出るようになったらスクリーンを張り変えましょう」...........................


なんか、ぼったくり商売のような気がする...ガーン


ゴーストだって落とせます。


「落とすの大変ですよ」...............................

そんな事ないぞガーン


ウエスにシンナーを含ませてゴシゴシ、、ゴシゴシ、、、、
なかなか落ちませんガーン

激オチくん、などのメラミンスポンジにシンナーを含ませてゴシゴシ、ゴシゴシ、、、、、
たくさんの粉が出て大変ガーン

しまいにゃぁ、トルエンを含ませてゴシゴ、、、、、、、
寿命が縮まりそうなガーン



これでゴーストを落としましょう → ゴーストリムーバー

これを使うともっと楽 → 楽落STAN-PAD