毎年この時期になるとマリノスは横浜市鶴見区にある總持寺で必勝祈願の祈祷をしてもらっています。
今年は1/21に行なったようですが、この話を聞くたびに思い出されるのが高校の時に1泊2日で修行に行った時の事。
いやいや
正確には課外授業みたいなもんですが、大学受験を控えた3年生を含め全員がこれに参加します。
だって行かないと卒業出来ないって話でしたから
まず早速入門すると僧侶の方からいろいろ説明を受けるのですが最後に厳しいお言葉が。
帰りたい奴は とっとと 帰れー!
みたいな・・・さらに他にも厳しいお言葉が*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆と続きました。
(すいません、なにぶん数十年も前の話なので感じになります)
でもかなりの迫力でした。
竹内 力さんを坊主にして凄んでいるのをイメージして頂ければと思います。
これには勢いよく乗り込んだツッパリの輩も見る影もありません。
迫力に全員総ビビリです
付き添いの教師も固まる位ですから
まぁーお坊さんの修行の場ですから厳しい方がいて当たり前なんでしょうけど、お坊さんと言うと温和なイメージがあったのでギャップにビックリでした。
その後お寺の作法に従い坐禅や読経、食事の手伝いやら掃除を班毎で行ないます。
特に坐禅では精神を鍛えられます。
坐禅を組み1m位先に目線を落とし精神統一、無の境地とするわけですが、これがなかなか難しい。
だって警策(うすっぺらい棒)を持った僧侶が音も立てずに徘徊します。
しかもそのうち降ろす早さが尋常ではない・・・
ないはず・・・・
目線は1m先下なので肉眼では捕らえようも無く、いや捕らえる仕草をしたら間違いなくこちらが捕らえられてしまいます。
では何故か?
音がするんです。
ヒュッ! って 風を切る音が
そのあと ベヂッ って
それが自分を中心に360度視界の外で聞こえます。
警策を右肩に置かれると合掌して頭を左に傾けるのですが、ちゃんと傾けないと耳ちぎれるからねっ!て教師に脅されているだけにドキドキです。
そして右後方からかすかに聞こえるすり足の音
ミシッ ミシッ ミシッ
キター (((( ;°Д°))))
悟りは開いても、動揺を覚られては地獄が待っています。
戸棚に息を潜めて隠れ、扉を少し開けて外を覗いている自分を想像してください。
そのわずかな隙間の前をゾンビが・・・いや、デモンズが・・・みんな知らないか、エイリアンかプレデターが歩いて行く位の緊迫した瞬間なんです。
真後ろを通り過ぎ・・・・ミシッ ミシッ ミシッ
( ̄▽ ̄)=3 いやいやまだまだ安心は出来ません。
ホラー映画の場合 ホッ とした瞬間!戻ってきてやられちゃいますから。
って、別にホラー映画じゃないし怪物が居るわけじゃないんですけど (^_^;)
私の場合、警策を受けることなく無事終了しましたが、クラスの中では複数回受けて肩が青紫になっている奴もいました。
恐るべし警策。
そして食事はもちろん精進料理。
作法で面白いのは食べ終わった後にお椀にお湯を入れて貰い、そのお湯でお椀を次々と綺麗にしながら移して行き最後に飲むというのがありました。
こうしておけば後々食器の洗浄が短縮されますもんね~
もちろん私はご飯粒一つ残さず全部綺麗に頂きましたましたよ。
だっていろんな物が混じったお湯漬けは飲みたくないですからね
あと修行僧が食事をしている時に箸を落とすと退場、もう山(お寺)を降りなければならないそうです。
気が抜けませんね。
クラス全員が寝泊りする大部屋に戻り、太い木の格子がある大きな窓の外を見ると、隣にある当時の鶴見大学女子短から出入りする女子大生が見えました。
ほぼ全員が格子の間に頭を突っ込んで下に見える女の子たちに奇声をあげていましたが、その太い木の格子の存在が俗世間とお寺を隔離しているという事を現しているようでした。
就寝は夜9時と早いです。
生徒の胃袋が精進料理で満たされない事を分かっていた担任は事前に皆へ夜食を準備をするよう話をしてくれていました。
修行の場である事を考えるとなんですが、心遣いは嬉しかったですね。
暗闇の中、担任の合図
もしもの事を考え身を屈め素早く荷物の所へ向かい夜食のやを手に取り布団へ戻ります。
今から思うと不思議な光景ですが (^_^;)
朝は4時に起きて前日と同様な行いをし解散となるわけですが、その辺は今となってはあまり覚えていません。
中途半端でごめんなさい m(u_u)m
まぁー以上のことが毎年マリノスのご祈祷ニュースで思い出される部分なんですが、ちなみにさっき高校の事をネットで調べたら卒業生に三谷幸喜がいるようなんです。
柔道の古賀や現在格闘家の吉田は知っていたんですが。
その三谷幸喜って同い年なんですね(歳バレちゃいますが)
って事はきっと彼もこの時にほぼ同じ体験をしたのかなぁ~と思うと笑えてきます。
さっそく卒業アルバムで探してみよーっと