人生最後に何たたべる? | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

先日、家族とスイーツ談義をしていた時の事。

「もし、人生最後のケーキですよ。何が食べたいですか?と言われたら、不二家さんのショートケーキって言っちゃうかもなぁ」と私。

時には凝ったケーキも良いけれど、やはり何を食べているのか目を閉じていても分かる様なオーソドックスなケーキが一番落ち着く様な気がします。

何より、子供の頃に慣れ親しんだ食べ物がねぇ。懐かしくなるのよー。

私が子供の頃はコージーコーナーすら未だなく(時代だなぁ…)、ケーキと言えば不二家さんかパン屋さんが併設しているケーキ屋さんで、個人のパティシエさんが出てくるのは、我が家の近所ではもう少し後でした。

当時は苺ショートが一年中ある訳でもなく、クリームも生クリームより、バタークリームの方が多かった記憶があります。

幼稚園就業前の子供には、真っ白なクリームかオフホワイトのクリームかの区別などつかず、パクっと口に入れると「美味しくない‥」となってしまう。

昔のバタークリームは質が余り良くなく美味しくなかったんです。

浦和と言っても当時はまだまだ田舎。

子供向けのケーキ屋さんの中では不二家さんの生クリームが美味しく、目黒の秋刀魚ではありませんが、ケーキと言えば「不二家さん」と言う感じでした。

以前、北海道出身の方にその話をしたところ、「僕の場合は六花亭だった」と仰られ、さすが北海道だ、とヘンに納得した記憶があります。

さて、先日どうしても牡蠣フライが食べたくて、職場のお昼休みにトンカツで有名な某お店に入りました。(この投稿記事は2月に書いたモノです。ご容赦下さいませ)

大ぶりな牡蠣フライが4つ。
満足でしたが、私は3つで十分かな。

…とそんな事を思いつつ帰途を急いでいた所、ふと頭に浮かんだのがオーストリア料理のレストラン「銀座ハプスブルク」さんの牡蠣フライ。

牡蠣が入った日に当たると前菜前のキッチンからのご挨拶で牡蠣フライを出して下さる事があります。

きめ細かなゼンメルのパン粉を使った牡蠣フライはカラッと軽く、身もホワッホワ。

当然ながらしつこさもなく、それをこれまたキメの細かい滑らかなタルタルソースと一緒に食べる美味しさと言ったら…。

頭の中がレストランの牡蠣フライでいっぱいになった瞬間、お昼に頂いた牡蠣フライも美味しかったんですよ。美味しかったけれども先程の牡蠣フライとつい比較しちゃったんですね…そうしたら「あ”ぁ…」と何とも形容し難い言葉が脳内で漏れた。

別に色々食べ歩いている訳ではありませんが、ヘタに良いものを知っちゃうとそれが基準になってくるからねぇ…。

と言う事はですよ…

ラストスイーツも食べ終わった途端、やっぱりどこそこの〇〇にしておけば良かったと後悔するのかしら?

それともボケちゃって、自分が食して来たスイーツの味も分からなくなっているのかな?

まぁ、普段は質素飯ですから、それ程心配する事はなかろう…

でも、美味しいモノは値段に関係なく、人を幸せにするよね〜。