さて、前回に引き続き8月は晩夏のオーストリアの食卓の後半です。
前半もとてもレベルの高いお料理のオンパレードでしたが、後半も凄いです。
しかも…
本当に心に残るデザートに出会っちゃいました
では、後半戦のスタート。
メインディッシュの前に頂いたのは、愛媛の早摂りみかんとにわとこの花のジュレのソルベ。
ドイツ語では「みかん」はマンダリンオレンジですが、日本のみかんは、酸味があって奥ゆかしい味わいですね。
海外のオレンジとはまた一味違う、酸味とくぐもった様熟成感のある独特な香りを持つ日本のみかん。
この日本のみかんは楚々とした大和撫子の様な味のソルベに。
そして、にわとこの花・・・・このエルダーフラワーの味わいはとても良いのですが、表現し難いのが辛いところ。
白お花の香りとリンデンの様な甘い香り、こちらも清楚な雰囲気の素朴な風味なのですが・・・・うーん、なんて言うのかな、私のイメージで例えると竹久夢二の美人がの様なイメージの味わい・・・余計ややこしいかぁ。
ニワトコの花のシロップ
でも、ソルベはパンチのある直線的な酸味ではなく、少しトーンの落ち着いた心地よい酸味が、晩夏にピッタリな氷菓になっています。
メインディッシュは一晩寝かせた鱸(スズキ)のソテーです。
朝摂りのレタスとじゃが芋はインカの目覚めをソテーし、白ワインとクリームの泡立てた軽やかなソースと一緒に。
鱸のソテーにはオーストラリア産のトリュフをかけて頂きました。
トリュフは運ばれて来た時に既に鱸にかかっているのですが、更に上から沢山のトリュフをスライスして下さいました。
実は、私は夏にオーストラリアで摂れるトリュフの事をサマートリュフと言うだと思っていたのですが、間違いで、サマートリュフは、名前の通り夏に取れるトリュフで色もグレーがかっているのだとか。
北半球ではトリュフの旬は2月。
その年によって多少ずれますが、2月の中旬から遅くても3月上旬までが最高に良い状態です。
が、サマートリュフは旬が外れるので、中々状態の良いモノが少ないのだそうです。
今回頂いたオーストラリアのトリュフですが、南半球は今がトリュフの旬です。
実は、私はそれ程トリュフは好きではないんですが、神田シェフのトリュフ使いは別物。
彼のトリュフの使い方は本当に最高なんですよ。香りの使い方が上手なんでしょうね。
個人的には、イタリアやフランスのペリゴール産のトリュフに比べるとオーストラリアのトリュフは香りがやや落ち着いた印象を受けます。
ふわっと匂い立つ様な香りが少し大人しめ・・・・かな?
さて、ワインですが、むむっ、グラスが3つ。もしや、テイスティング?
まさか…と思いましたが、こんなに嬉しいご配慮は中々ありません
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
そうなんです、ローレンツという作り手さんのグリューナーヴェルトリナーを比較テイスティングで頂きました。
右からシンギング、フレンドリー、チャーミング。
シンギングはシンプルで、誰が飲んでも「あっ、美味しい」と感じるワイン。
グレープフルーツ等、柑橘類の香りを中心に、豊かなミネラル感で、綺麗に纏まったワインです。
昼間、屋外でランチと共に頼んでもよし、パスタなどと合わせても良し、料理を選ばないワイン。
フレンドリーはシンギングより少ししっかりとしたワイン。
お魚のソテーに合います。今回の様にワインを使った軽やかなクリームやトリュフのお料理にも。
チャーミングは木樽を使っている作りですが、樽香が全面に出ない上品な印象。
でも、お料理は選ぶかな?
美男子系ワインなので、ワインバー等で単体で飲むと良いワインです。
鱸はふっくら、ホワッと仕上がっていて、旨味も凝縮された美味しい一皿です。
最後にお待ちかねデザートですが、本日のデザートは「熱い愛」と言う名前のデザート
この「熱い愛」と言うデザートはオーストリアでもそう呼ばれているのだそうですよ。
私も初めて頂くデザートですが、前回に引き続きデザートも凝ってます。
ヨーグルトのアイスクリームの上に、桃のコンフィ、ラズベリーや苺に泡立てたバニラのソースを加えたデザート。
冷たいアイスクリームと暖かいソースのコントラストが面白く、酸味と優しい甘味のソースです。
このソースは、フルーツの酸味があるので甘過ぎず、スイートって感じ。
愛はスイートなんです
白と赤と言うオーストリアカラーになっているのも、また素敵です。
このデザート、本当に気に入ってしまいました。
こんな愛なら、いつでも大歓迎です
暑いとは言え、さっぱり軽やかと言うよりは、少し厚味のある秋よりのお料理。
こうして季節の移り変わりをお皿の上で楽しめるのは、とても幸せです。
いつも「この料理は召し上がっている」「これも召し上がっている」と常に新しいお料理を考えて下さるディーターシェフ。
良いコンサートは何度見ても飽きない様に、どうかお気になさらずに・・・・あっ、ここにも愛が詰まっていますね。
ゆく夏を惜しむ素敵な夜でした。
サロン・ド・イグレッグでは食を通して、誰もがプリンセス気分を味わいながら、堂々とエレガントにお食事を楽しめるお手伝いをしたいと思います。
また、頑張り屋さんの現代女性の為に、女性である事を慈しみ生涯女性として輝き続けられる様、サポートさせて頂きたいと思います。
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