オーストリアの食卓―晩夏を楽しむ、過行く夏の夜の夢②― | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

さて、前回に引き続き8月は晩夏のオーストリアの食卓の後半です。


前半もとてもレベルの高いお料理のオンパレードでしたが、後半も凄いです。


しかも…


本当に心に残るデザートに出会っちゃいましたラブラブ


では、後半戦のスタート。


メインディッシュの前に頂いたのは、愛媛の早摂りみかんとにわとこの花のジュレのソルベ。

 

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ドイツ語では「みかん」はマンダリンオレンジですが、日本のみかんは、酸味があって奥ゆかしい味わいですね。

 

海外のオレンジとはまた一味違う、酸味とくぐもった様熟成感のある独特な香りを持つ日本のみかん。

 

この日本のみかんは楚々とした大和撫子の様な味のソルベに

 

そして、にわとこの花・・・・このエルダーフラワーの味わいはとても良いのですが、表現し難いのが辛いところ。


白お花の香りとリンデンの様な甘い香り、こちらも清楚な雰囲気の素朴な風味なのですが・・・・うーん、なんて言うのかな、私のイメージで例えると竹久夢二の美人がの様なイメージの味わい・・・余計ややこしいかぁ

 

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ニワトコの花のシロップ


でも、ソルベはパンチのある直線的な酸味ではなく、少しトーンの落ち着いた心地よい酸味が、晩夏にピッタリな氷菓になっています。

 

メインディッシュは一晩寝かせた鱸(スズキ)のソテーです。


朝摂りのレタスとじゃが芋はインカの目覚めをソテーし、白ワインとクリームの泡立てた軽やかなソースと一緒に。

 

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鱸のソテーにはオーストラリア産のトリュフをかけて頂きました。


トリュフは運ばれて来た時に既に鱸にかかっているのですが、更に上から沢山のトリュフをスライスして下さいました。

 

実は、私は夏にオーストラリアで摂れるトリュフの事をサマートリュフと言うだと思っていたのですが、間違いで、サマートリュフは、名前の通り夏に取れるトリュフで色もグレーがかっているのだとか。

 

北半球ではトリュフの旬は2月。


その年によって多少ずれますが、2月の中旬から遅くても3月上旬までが最高に良い状態です。

が、サマートリュフは旬が外れるので、中々状態の良いモノが少ないのだそうです。

 

今回頂いたオーストラリアのトリュフですが、南半球は今がトリュフの旬です。

 

実は、私はそれ程トリュフは好きではないんですが、神田シェフのトリュフ使いは別物

彼のトリュフの使い方は本当に最高なんですよ。香りの使い方が上手なんでしょうね。

 

個人的には、イタリアやフランスのペリゴール産のトリュフに比べるとオーストラリアのトリュフは香りがやや落ち着いた印象を受けます。

ふわっと匂い立つ様な香りが少し大人しめ・・・・かな?

 

さて、ワインですが、むむっ、グラスが3つ。もしや、テイスティング?

 

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まさか…と思いましたが、こんなに嬉しいご配慮は中々ありません爆笑


そうなんです、ローレンツという作り手さんのグリューナーヴェルトリナーを比較テイスティングで頂きました。

 

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右からシンギング、フレンドリー、チャーミング。


シンギングはシンプルで、誰が飲んでも「あっ、美味しい」と感じるワイン。


グレープフルーツ等、柑橘類の香りを中心に、豊かなミネラル感で、綺麗に纏まったワインです。


昼間、屋外でランチと共に頼んでもよし、パスタなどと合わせても良し、料理を選ばないワイン。

 

フレンドリーはシンギングより少ししっかりとしたワイン。

お魚のソテーに合います。今回の様にワインを使った軽やかなクリームやトリュフのお料理にも。

 

チャーミングは木樽を使っている作りですが、樽香が全面に出ない上品な印象。

でも、お料理は選ぶかな?


美男子系ワインなので、ワインバー等で単体で飲むと良いワインです。

 

鱸はふっくら、ホワッと仕上がっていて、旨味も凝縮された美味しい一皿です。

 

最後にお待ちかねデザートですが、本日のデザートは「熱い愛」と言う名前のデザートラブラブ


この「熱い愛」と言うデザートはオーストリアでもそう呼ばれているのだそうですよ。

 

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私も初めて頂くデザートですが、前回に引き続きデザートも凝ってます。

 

ヨーグルトのアイスクリームの上に、桃のコンフィ、ラズベリーや苺に泡立てたバニラのソースを加えたデザート。

 

冷たいアイスクリームと暖かいソースのコントラストが面白く、酸味と優しい甘味のソースです。

 

このソースは、フルーツの酸味があるので甘過ぎず、スイートって感じ。

 

愛はスイートなんです照れ


白と赤と言うオーストリアカラーになっているのも、また素敵です。

 

このデザート、本当に気に入ってしまいました。

こんな愛なら、いつでも大歓迎です爆笑

 

暑いとは言え、さっぱり軽やかと言うよりは、少し厚味のある秋よりのお料理。

 

こうして季節の移り変わりをお皿の上で楽しめるのは、とても幸せです。

 

いつも「この料理は召し上がっている」「これも召し上がっている」と常に新しいお料理を考えて下さるディーターシェフ。

 

良いコンサートは何度見ても飽きない様に、どうかお気になさらずに・・・・あっ、ここにも愛が詰まっていますね。

 

ゆく夏を惜しむ素敵な夜でした。

 

 

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