いよ、いよ最終回ですが、マリア・カロリーネとアントワネットは、姉妹の中でも最も過酷な運命を背負わされた女性だった様に思います。
マリア・テレジアの成人した6人の姉妹のうち、結婚をしなかったマリアンネとエリーザベトは、女帝が建てた貴族の独身の女性が生活する寄宿舎に入ったけれど、外出も自由だったし、劇場だって桟敷席を与えられていました。
未婚ではあったけれど、既婚女性と同等の生活を享受出来たんです![]()
2人は結婚はしなかったけれど、趣味を同じくする男性達と心の通うお付き合いを楽しんだのですから、意に沿わない相手と無理矢理結婚させられる事に比べたら、格こそ違いはあったけれで、人間としてどちらが幸せだったかは分かりませんね。
次女クリスティーネは唯一恋愛結婚をしたし、5女のアマーリエは結婚を誓った小国ツヴァイブリュッケンの公子と別れさせられ、カロリーネ同様、パルマのとんでもない王子と結婚させられました![]()
しかし、アマーリエは、その腹いせにパルマでは遣りたい放題。
余りの横暴振りに、女帝から勘当されてしまった程です![]()
対して、アントワネットは王妃になりたての頃は多少の脱線があったとは言え、人権など抹殺されたも同然のフランス宮廷を必死に泳いだ![]()
外国人だからと言う理由で、アントワネットのすることは全て憎悪の的とされ、まさに生きるか死ぬかの生涯でした。
それはマリア・カロリーネも同じでした。
ただマリア・カロリーネは、姉妹の中で一番真面目だった様です。
真面目に母の言葉を聞き、素直に兄や腹心の廷臣のアドバイスに従ったのです![]()
カロリーネだってパルマに嫁いだ姉アマーリエの様に、自分の好き勝手に統治をする事もやろうと思えば出来たでしょう。
でも、それをやらずに、出来るだけ状況を好転させる事を選んだのは、根が真面目だったので、自分に課せられた役割に反抗する事など思いも寄らなかったのではないでしょうか。
真面目と言うと、融通が利かず面白味のない人の様に聞こえて、あまり言われて嬉しい言葉ではありません。
確かに冗談の1つも通じない様なカチカチな堅物も困り者ですが、何か成果を残す時、私達は、真面目に取組んでいる事を思い出して頂きたいのです。
受験勉強や就活、資格を取ったり、試合に勝つ事、毎日の仕事etc。
例え、普段はそれ程真面目ではなくても、その時々で真面目に取組んでいませんか?![]()
カロリーネだって、いつも真面目な良い子ちゃんでは無かったと思います。
適度にくつろいで、人生を楽しんだり、失敗や間違えもしたでしょう。
人は完璧ではありませんから、真面目に生きていても、全てを失う事もあれば、今までの苦労が徒労に終わる事だってあるでしょう。
でも、真面目にやって来た事は嘘はつかないんです![]()
そして、誰もが見過ごしている雑用も、真面目な誰かが人知れずやってくれるから、事無きを得ています。
真面目なだけが取柄で、何も変わらないな。
自分ばかりハズレくじを引いたみたいで、割に合わないな etc
真面目な人程、悩む人が多い様です。
表面的には何も変わらなくても、ずる賢い人みたいに美味しい思いはしなくても、真面目に人の話を聞いて、コツコツとやっている人には、それに見合った何かがついてくるものです![]()
調子の良い人や、楽して美味しいとこ取りをする様な人には絶対に手の届かない何かが付随して来ますので、どうぞご心配なく。
真面目に取組んでいる人の素晴らしさは、わかる人にはちゃんと通じています。![]()

