食べ物ネタが続きますが、毎年、春になると楽しみなのが「花見だんご」と「あやめだんご」
3色のお団子の一番最初が、「さくら」と「あやめ」の違いで名前が変わります。
花見だんごは、お花の季節限定。桜餡に桜の葉が混ざって、それはそれは上品なお団子です
そして桜が終わると、端午の節句に向けて「あやめ」の季節。
配色も、紫・抹茶の緑と季節に相応しい色合いです。
4月も下旬にさしかかると菖蒲の花も咲きどころ。
五月人形の端に菖蒲が添えられていたり、皐月の空に舞う鯉のぼりの周囲に菖蒲の花が、空に向かって凛と咲いている様は、まさに日本の5月の風物詩
そんな季節に合ったお菓子がある日本の文化って、改めて良いなぁと痛感してしまいます。
ところが、「花見だんご」を楽しみに、桜の時期に桃六さんに伺ったところ、今年は花見だんごを作る余裕が無かった為、花見だんごは無いと言う
うーん、残念、無念(無念って・・・・)。
昨年もブログで紹介させて頂きましたが、桃六さんの花見・あやめの両だんごは、外側が「餡」で中の芯の部分が「ういろう」なので、とても美味しいです
餡子の甘さと「ういろう」の上品な甘さは、口の中で甘さが一体となる。
普通のお団子だと、餡子の甘味と味も素っ気もない団子の味が中和されると言うか、口中で「だんご」を感じた時に「へっ、味が途切れた」と言う感じでなりますが、それがなく、自然と甘味が流動する・・・・上手く表現出来ないですが、味があるところと無い所のストレスがないんです。
自分で書いていて、ストレスと言うの大袈裟だと思うけど。
そして、食感も餡子の柔らかさと「ういろう」の柔らかさがほぼ一緒なので、櫛にかぶりついた時にスーッと抜けると言いますか、これも食感が流動的。
噛むと言うより、口中でほっこりとろりと喉元へ運ばれる感じ。
そこに加えて、桜のほんのりとした香りが加わった図を想像してみて下さい。
やはり、これを無念と言わず、なんと言おう
「花見だんご」を知ってから初の別離と思っていたところ、社用で桃六さんに伺ったら、あるじゃあ~りませんか!「あやめだんご」が!!
この「あやめだんご」も5月の中旬位までの季節限定。
当然、買いました。
うーん、この食感。このお味。「満足じゃ~!!」
私が殿様だったら、献上菓子と冠する事を許すね
そして、これからの季節、特にゴールデンウィークともなると、是が非でも食べたくなるのがベタですが「柏餅」
やっぱりね、季節の和菓子って外せないんですよ。
よもぎ餅のつぶしあんに、ピンク色の味噌餡、オーソドックスな白いお餅のこしあん。
どれもが捨てがたい
個人的には、小豆の味がグッと強いつぶあんが好みですが、やはり最初の柏餅はオーソドックスな白地にこしあんを。
柏餅って、単なる餅じゃん?と思ったらNon! Non!
意外と、この好み固さと言うのがあって、柏餅も奥が深いのよぉ~。
柔らか過ぎても「うーん・・・」だし、固めでも食感が悪い。
時々、乾燥して固めになっているのがありますが、これもまたイタダケナイ…。
この辺りになると、運と和菓子屋さんとの相性になるのかも知れませんが、桃六さんの柏餅はバッチリでした。
当たり前ですが、餅モノは時間を置いてはダメですね。
以前、地元の和菓子屋さんの柏餅が異様に柔らかくて、葉っぱを取ったら、指にベタベタくっ付いて閉口した経験があります。
それだけに、今年のお節句は何処の柏餅を買おうか、今からソワソワしています