ハイサン=ノイマン ゲミシュター・サッツ ウァイスライテン2015 | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

ハイサン=ノイマン

ゲミシュター・サッツ ウァイスライテン2015 
 

今回は、前々回ご紹介したハイサン=ノイマン「ヌスベルク」と畑違いのワインの御紹介です。

 

 ウィーンでもゲミッシュターサッツでトップの作り手、ヴィーニンガーさんとマイヤー・アム・プァールプラッツさんの持つ、ヌスベルクの最上区画と道一本隔てたところにあるのが、単一畑「ウァイスライテン」です。

 

ブランド名はハイサン=ノイマンですが、実際作っているのはヴィーニンガーさんとの事ですが、その手のワインは実際に飲んでみると「可もなく不可もないワイン」が多いんです。前回、ヌスベルクを飲んだところ、申し訳ないが、やはり予想通り「その手のワイン」だったのが、少々面白くない。

 

ワインを売る時「どこそこの有名な作り手に葡萄を売っていたのを、何年より自身のワイナリーを立上げ・・・・」とか妙に肩書ばかり一人歩きする説明のワインは、疑った方がいい・・・これが私の考え。

 

美味しいワインは、肩書が無くても美味しいの。

そこ、人間と同じね。いるでしょう?肩書ばかりご立派でも、面白味がなかったり、使えない人。(おっと、辛口コメント。失礼!)

 

前回紹介した、ヌスベルクも勿論悪くはないけれど、正直、期待した程ではなかったかな?

変な言い方をすると、それならヴィーニンガーさんのワインを飲んだ方がずっと美味しい。

 

多分、畑の条件がヴィーニンガーさんが所有している畑より多少劣るのか、それ故、仕込みも葡萄のポテンシャルに合わせた軽めの作りになっているのかも知れません。

 

さて、今回は前回の「ヌスベルク」より格上のワイン。

どの様な仕上がりになっているでしょう。

 

外観は、グリーンがかった濃い目のレモンイエロー。

 

香りは、白桃やカリン、蜜香も感じられます。他にはハーブ、ミネラル。黄色や白い花の香り。

 

味わいは、アタックに仄かな甘味を感じた後、酸味と心地よい苦味が舌の両脇からジワジワトのっかる印象。

今回、冷蔵庫から出してから結構時間が経過し、156℃と室温に近い状態の為、ふくよかな印象となりましたが、若干供出温度を下げ、酸味の印象を楽しんでから温度を上げて行くと面白いかも知れません。

 

ヌスベルクに比べると、個性がしっかりとして飲みごたえがあるワインに仕上がっています。

が、価格が¥4,800ちょっとと考えると、イタリア辺りなら、もっと面白いワインが見つかります。

 

実はオーストリアワインは、ブルゴーニュの様に手が届ない程高いワインと言う訳ではないのですが、かと言って、千円、2千円台で美味しいワインを探そうと思うと、若干心もとないんです、正直に言って。

 

その様な意味では、カジュアルワインと言うカテゴリーでは安い部類のワインではないかも知れませんが、このクラスになると、他の国にはない、やっぱりオーストリア・・・いや、ウィーンのワインだね、と言う「らしさ」が感じられます。

 

相性料理としては、白身魚や鶏肉等。

お魚にカレー粉をまぶしたムニエル等にも良いです。

 

他には、コンテやヴォーフォール等のハード系チーズを摘まみながら楽しんでも可。

鮭缶に生クリームを使ってパテにしたり、鶏のレバーペースト、勿論、ハムでも楽しめそう。

 

メインのお料理に合わせると言うより、前菜で楽しみたいワイン。

 

昼間、芝生の上にテーブルを運んで、バゲットとパテやハム、チーズなど簡単なコールドミートで楽しみたいワイン。

 

ピクニックのお供にも良さそう。

画像が暗いんですけど・・・・・

ヌスベルクに比べると、数段色が濃い。この時点で、全然味わいも違う事が分かります。