カスティーリョ・デ・マエティエラ・リバリス・ブランコ2015 | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

今週のカジュアルワインは、スペインは ラ・リオハのワイン。

 

畑のあるバジェス・デ・サダシア地区は2003年にユネスコによって生物圏保護区に指定されたリオハの7つの谷のうち、エブロ川の支流が流れる4つの谷にまたがっているのだそうです。


気候、土壌ともにこのモスカテル・グラーノ・メヌード(小粒のマスカット)の栽培には最適な地と言われます。

 

モスカテル・グラーノ・メヌードはモスカテル(マスカット)の亜種で、マスカット・オブ ・アレキサンドリアなどと比べるとその実は非常に小さく別名プティ・マスカットと呼ばれる葡萄品種。


ワイン造りにはより適した葡萄ですが、現在はこの葡萄を栽培する生産者が少なく、貴重品種です。


ワインのラベルに「ミュスカ」とあったら、マスカット系の香りがすると覚えておくのがポイント!です。

どんなワインか想像がし易いでしょう?

 

実は、購入したのは良いけれど、どんなワインだったかすっかり忘れていて、ボトルにミュスカとあったので、秋の気配が薄っすらと感じられる様な季節にはピッタリと選んだのが、このワインです。

※このワイン評は9月2日に書いたものです。

 

さて、スペインの白ワインは、嗜好の問題とは言え、余り納得のいくワインが少ないのですが、このワインはちょっと面白いですよ。


多分、女性は大好きだと思います。

 

普通、白ワインを飲んでも葡萄の香りはしないのですが、ミュスカはちゃんとマスカットの香りがします。


これはテルペン香と言われるマスカットに含まれる香りの要素からくるのですが、南フランス・ラングドックなどでは、甘味を残してデザートワインやアペリティフ用に作られています。

 

今回のワインも、当然マスカットの香り。ただし、イタリアやスペイン等暖かい地方ではマスカットの香りが主体とは言え、どこかひねた様な香りが出やすい様です。


マスカットの香りを中心に黄色系の熟した果実、エストラゴン等のようなハーブの香りも感じられます。

ライチやエルダーフラワー(ニワトコの花)の様な香りもあります。

また、このワインはミネラルの香りもありますね。

 

味わいですが、最初はガスを残しているのかな?と思う様な刺激を感じますが、時間の経過と共になくなります。


アタックにかすかな甘味を感じた後、溌剌とした酸と共に心地よい苦味が口中に広がるワイン。

が、酸や苦味が突出する事も無く、全体的にバランスが良いワインです。

 

香りから想像すると甘味がありそうな予感がしますが、シャープな酸に支えられたキリッとドライなワイン。

 

シーフードにあうワインですが、カルパッチョの様な生のお魚ではなく、火の入ったお魚向き。じゃがいもや少量のニンニクを使ったニース風サラダ、マカロニサラダ等、少しヴォリュームのあるサラダ向き。

 

ペペロンチーノや鶏肉のソテー、パエリアなんかも良さそう。

 

今は1月ですので、まだまだ先ですが、9月の様な爽やかな昼下がりに、パラソルの下で飲みたいワイン。


あっ、9月迄待てない方は、5月位から。初夏の汗ばむ様な昼下がりにも、良いですよ〜。


ランチから楽しめるワイン。 


夜なら、前菜に合わせたいかな。

 

グリーンがかったやや濃い目のレモンイエローです

スペインらしいポップなデザイン