自分らしくいればいい | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

初恋を貫いて結婚したマリア・テレジアとフランツ・シュテファンラブラブ

 

フランツがウィーンの宮廷に武者修行にやって来たのがテレーゼ5歳の時。

そこから14年間、フランツを思い続けて初恋を成就させたのですから、テレーゼの想いはとても強く純粋だったのでしょうおねがい

 

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さて、では何故ロレーヌ侯国と言う小さな侯爵領の王子様が、大帝国のお姫様と結婚出来たのかと言うと、フランツのお祖父様がオスマントルコの猛攻からウィーンを救った大恩人だったから。

 

オーストリアは1歩国境を出ればアジアに繋がると言う土地柄、常にオスマントルコの脅威に晒されていたんです。

 

しかも、ハプスブルク帝国は広大だったので、四方八方に飛び散った国境に軍隊を配置すると人手不足で、どうしても1つの軍隊が弱くなってしまう為、直ぐに帝都に攻め込まれてしまうと言う弱点を抱えていたんですガーン

 

現在、市電が走るリンクには城門が建てられていて、敵襲があるとウィーンっ子は固く門を閉ざして籠城戦に持ち込むしかなかったの。

・・・・と言うのも、代々の皇帝は、敵が攻めてくると荷物を纏めてサッサと逃げてしまう人が多かったガーンから、残された市民は城塞に立て籠もって自分達で身を守るしかなかったのねプンプン

 

この時も、ウィーン市民は残された指揮官や軍隊と共に、城壁の上から果敢にトルコ軍と戦っていたのだけど、力の差は歴然で、帝都陥落も間もなくと言う時に、フランツのお祖父ちゃんの軍勢が到着して、間一髪のところでウィーンを救ってくれたって訳拍手クラッカー


実は、フランツのお祖父ちゃんって、物凄~く優秀な軍人だったんです。

 

オーストリアの大恩人となったフランツのお祖父ちゃん。

そんな縁もあって、フランツのお父さんとテレーゼのお父さんカール6世は旧知の仲。

 

小国と言えど、国際デビューを迎える為の最後の仕上げとして、親同士がハプスブルクの宮廷に伺候させる約束をしていたのチョキ

 

尤も、最初はフランツのお兄さんが宮廷に伺候するはずだったのだけれど、病死しちゃったから、フランツにお鉢が回ってきたって訳。

 

ヨーロッパでも12を争う大帝国のお姫様ですから、格を揃えて強国と縁組めばヨーロッパの勢力の均衡が崩れます。

かと言って、余り貧乏で利益の見込めない国でも婿を取る意味はないので、テレーゼの結婚は難航したのだとか。

 

しかも、当のテレーゼはフランツ以外の人と結婚する気は毛頭ない訳ですから・・・・・ほっこり

 

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そこで、ロレーヌ侯なら知らない仲ではないし、婚姻を結んでも毒にはならない。

フランツのお祖父さんは伝説的な英雄だし「まっ、その孫なんだから英雄の血を引いているだろう」。


カール6世もフランツの人柄は気に入っていたし、娘可愛さも手伝って、2人の結婚を認める事にしたの。

 

ところが・・・・・。

 

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親が優秀だからと言って子供まで優秀とは限らない様に、残念ながらフランツは軍事的才能は受継いでいなかったと言う訳チーン

 

勿論、財政面ではハンパない才能を開花させたのですが、当時、軍事の才能が無いと言う事は君主としては致命的。


しかも、奥さんのテレーゼの方が軍事面で天才的な才能を発揮したのだから、普通なら立つ瀬が無いのですが・・・・もやもや

 

これが、意外とひょうひょうとしていたのよ、この人照れ

 

フランツは余り物事に捕らわれない人だったから、自分は自分の才能を活かして行けばいい。それより、人生は美しい!十分に楽しまなくては、と思っていたんです。


 

親は親(この場合は、祖父ですが)、自分は自分。

 

勿論、柳に風の様なフランツにハプスブルクの式部官の中には「まったく・・・・ぼけー」とため息を漏らした人もいたでしょうけれど、自分に対して引け目やコンプレックスを感じる訳でも無く、お人好しで、ひょうひょうと自分の世界に生きるフランツは、他国の君主達から好意的に思われていたんです。

 

力のある国は牽制されるから、ハプスブルクは嫌いと言う君主はいたけれど「だけれど、フランツはいい奴だよね」と言われていたとかおねがい

 

力のバランスを取る為に、王室関係はルーツを辿れは皆兄弟。

交渉を有利に進めて行くには、好かれる事も大事ですから、フランツには財政以外でも天性の才能があったんですね。

 

私達は、知らず知らずのうちに、色々な役割を引き寄せてしまいがちです。

 

例えば、女性とはこう言うモノ、○歳ならこうあるべき、兄弟が優秀だから自分も優秀じゃなくちゃダメetc┐( ̄ヘ ̄)┌

自分でもその様に思ってしまったり、周囲もそう言う色を付けたがります。

 

でも、実際は、親兄弟と自分の人生は別ですよね。

 

そもそも、DNAと言う2本の紐の中には、親だけではなく色々な情報が詰まっているのですから、何も勉強が得意とかスポーツが得意と言う才能だけが受け継がれている訳じゃない筈です。

 

それに、「才能の芽」位は遺伝しても、何が得意とするか、どんな分野を伸ばすかなんて、環境とか後天的に作られるものだと思うのよ。

もっと言うと「好き」と言う気持ちそのものが才能の芽なのかもね。

 

いずれにしても、不要な事で縛られるより、自分らしさを大事に伸ばしてあげた方が、余程上手く行くと思うの。

 

どうしても出来ない事は得意な人にお願いして・・・・その代り、自分が得意な所でカバーする。

 

フランツとテレーゼが理想的なカップルだったのは、お互いが持っていないところを上手くカバーし合ったからだものハート

 

ひまわりの種を植えればひまわりの花しか咲かないよね?

それを、ひまわりの種を蒔いて、チューリップが咲けと言っても無理ってもの。

 

それと同じ様に、人は本来その人が持って生まれた才能が開花する様に出来ているんです。

 

ただね、家族とか一族という種の袋の中には、ひまわりだけじゃなくて、あさがおもあれば、大根とかトマトの種も入っているから、育ってみないと分からないのが厄介なだけ。

 

だからね、

 

周囲や家族と比べなくていいの。自分らしくいれば良いんだよ~。


そうすれば、自分が持っている素敵な所が、するっと育ってくれるからね照れ


それが、生まれて来た目的なんだと思うの。

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