私は取り残されちゃった子を見ると、何かと心が騒ぎます
自分が学生時代の友人達が結婚して行く中で、最後になったからか、高校時代バスケットボールのゴールが決まらず、1人2人と抜けて行く中、終りの方まで残ってしまった事があったからかしら?
例えば、お店でポツンと売れ残っている品物を見ても、何となく気になってしまう
それって、取り残された子の痛みが何となく分かるから・・・なのかも知れません。
エリザベートが姉ヘレネのお見合で、図らずもエリザベートが皇帝に見初められてしまった時。
私は、この時のネネ(ヘレネ)の気持は、いかばかりだったかな?と思うと、心中穏やかではありません。
シシィとネネは仲の良い姉妹でしたが、「私、選ばれなかった・・・」と寂しいやら、どことなく恥ずかしい様な気持ちを感じたのではないか、と思うのです。
勿論、自分が選ばれなかった事は、恥ずべき事ではありませんが、女の子って、時に必要以上に気にしてしまうもの。
特に、「自分のお見合」だったから、余計ショックだったでしょうね
だってネネは皇帝のお嫁さんになる様に躾けられて来たのですから、皇帝に会った時、心のどこかで「この人と結婚するんだぁ」と思ったと思うのね。
案の定、フランツ・ヨーゼフが、有頂天で甲斐甲斐しくシシィに会いに来るのを目の当たりにして、ネネは「早く家に帰りたい」と言っていたそうです。
私なんぞ「ったく、空気の読めない男だぜっ!」って思ってしまう
家に帰っても、フランツ・ヨーゼフからの贈物は後を絶たないし、忙しい公務の合間を縫って、クリスマスなど休暇の度に会いに来る。
「シシィってこんなに愛されて、羨ましいなぁ」普通の女の子なら、本来ならその役は自分だったのに、って少しばかり嫉妬もするだろうし、寂しくもなると思います。
時空を飛び越えて、婚約者の事で頭がいっぱいのフランツ・ヨーゼフに、「もう少し、気を使ってあげなよぉ」と言ってやりたいと、思ってしまう。
でも、どんな状況の中にあっても、ネネとシシィの仲の良さは変わらなかったそうです
・・・・・to be continued