自分で責任を負う覚悟が決まれば、幸せはやってくる② | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

さて、カプツィーナ教会の入り口を入って、最初にあるのがマリー・ルイーゼの棺。

 

彼女の棺を見て、当時、離婚協議中の私の友人はのたまいた。

「あっ、この人3回結婚したんだよね、いいな~」とニヤニヤびっくりびっくり

 

良いかどうかは分かりませんが、確かにマリー・ルイーゼは3度の結婚をしています。

 

世間では、ナポレオンを見限って、さっさと国に帰った後、次々と男性を乗換えた自由奔放なお姫様と、まるで悪女の様な言われ方ですが、果たして本当にそうだったのでしょうか?

 

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マリー・ルイーゼは権力志向の女性ではありませんでした。

どちらかと言うと、地味で引っ込み思案。

 

自分がハプスブルク家の皇女でなければ、国を統治するよりも愛する人の側で、静かな生活を送りたいと言う素朴な普通の女性でしたおねがい

 

そうなのよ!

お姫様達って意外と中身は普通なんです。

 

特にハプスブルク家の女性達って、マリー・アントワネットにしても素朴な普通の感覚を持った女性が多いんです。


ただ、王家に生まれてしまったばっかりに、望んでもいない高い地位をあてがわれてしまう。

それ故に、本当の自分が望む普通の幸せを模索するところに、女性として共感を持ってしまうの。

 

10代のマリー・ルイーゼは戦争で子供らしい時間を過ごす事は出来なかったし、最初の結婚も、自分の運命とはそんなものかと割り切ったけれど、いざ結婚してみたら、愛妻家で子煩悩な旦那さんだったから(ナポレオンが意外でしょう?)それなりに幸せだったんです


けれど、また戦争が起きて、無理やり家族は引き裂かれてしまった。

 

その後、女王として赴任したパルマの国は貧しかったけれど、もう戦争は終わったんだと言う安堵感が何より嬉しかったのね照れ


そして、国民の為にああしたい、こうしたいと話せば、執務上のパートナーのナイペルク伯が叶えてくれる。

 

一緒になって「こうなったら良いね」と夢を共有出来る人が側にいたら、恋に落ちても仕方がないですよねラブラブ

 

大陸中の誰もがマリー・ルイーゼは戦争の犠牲になった女性として、キズモノの様な目で見ていたの。


そして、マリー・ルイーゼ自身も自分の人生は政治によってメチャメチャにされたと思っていた。

 

だからこそ、平和が戻った今、自分の人生は自分で選びたい!って思ったのね。

もう、他人に自分の人生を翻弄されるのは、まっぴらだって決めたんだと思うのプンプン

 

しかも

 

2度目のご主人ナイペルク伯との結婚は自分で決めた結婚だとばかり思っていたのだけれど、実際は、ナポレオンとの結婚の償いとして「どうぞお好きな様に」とメッテルニヒが遣わした人物だったの。

 

それを知ったマリー・ルイーゼは、またしても自分の人生は他人に操られたものだったと思って落胆したんですショボーン

 

だからこそ、ナイペルク伯の死後、首相としてフランスからやってきたボンベルを心から愛して、身分や立場の差を越えて自分からプロポーズをした事で、やっと、誰からも介入されない自由を手に入れたのではないかと思うんです。

 

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私はずっと若い頃、結婚だけは親の思う通りにさせまいと思う反面、周りの友人が続々と結婚していくのを見て、恋愛結婚なんて皆無で、親の決めた人と結婚しなくてはいけない昔の方が楽だったのかな?と思った事がありました。

 

自分に選択権があると言う事は、自由である反面、責任が付きまとうんですよね。

その責任を未だ背負えなかったんだと思います。

 

幸せになるも不幸になるも自分の責任。

自分が影と光のどちらを見ているかの違いだと思うんです。

 

マリー・ルイーゼは他人に人生の主導権を握られて不幸のどん底を味あわされて来たので、他人によって不幸になる位なら、どんな犠牲を払ってでも自分の手で自分を幸せにしようと決めたんじゃないかしら?

 

人生って、決めたらそこに辿り着く様に出来ていると思います。

 

自分で責任を負う覚悟が決まれば、何が起きても、幸せはやってくるのだと思いますおねがい

 

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