飲む量は変わらないのですが、年々、翌日、アルコールが残るの~
最近では、グラス2杯位が適量。(翌日、家でワインを飲むので)
お酒も、腹?肝臓?、八分目なんですね。
私は、お料理毎にワインを合わせて頂くので、トータルすると、大体ボトル1/2本程。
が、これでも飲み過ぎ感があるので、お店に我侭を言って、1杯の量を少なめにして貰っていたのですが、それでも、翌日、胃が重く感じる様になってきました
そろそろワインライフも終わりかなぁ。
気だけは若いつもりでも、身体は正直だぁ・・・・・しょんぼり
そこで、私、飲み方を変えました。
だって、生涯、美味しいもの食べていたいもん!
スタートにブリュットを軽めに頂いて、ミネラルウォーターをお願いして、ワインはグラス2杯。
今迄の私からは想像もつかないけれど、これなら翌日も良い感じ!
それに、ここ(銀座ハプスブルク/ファイルヒェン)のソムリエ君。
ワインの発注を任されて未だ数か月ですが、中々センス良いんです。勉強熱心だし、最近メキメキ腕を上げている成長株なの
そして、今回、ワインをセーブして改めて痛感したのは、ワインの良さ。
ワインは、お料理の良い所を更に引き立ててくれる。つまり、余韻を長引かせてくれるのね。
それに比べて、ミネラルウォーターは余韻をプツっと途切れさせてしまう。
慣れない私には、1小節毎に区切られるみたいで違和感があるのですが、その代わり、酔わないと言う事は感覚が麻痺しないと言う事。
お料理が繊細で完成された作品である程、ダイレクトに、細部までお料理そのもの味を楽しめます
例えばね、お店の顔でもあるヴァインシンケンと言う、瑞々しくて美味しいハムがあるのですが、今回、初めて微かにハーブの香りがある事に気付いたの
8年以上も食べているのに・・・・実は、燻製にかける前に、スパイスやハーブに漬込んでいるのだそうで…多分、ワインをセーブしていなければ気付かなかったかも。新しい発見でした
ワインは飲めた方がより楽しいけれど、飲めなくても楽しめるものですね
今回は、ワイン2種類で食事を通すと決めていた為、メニューを見る時点で、ワイン構成にも自然と熱が入っちゃう。
例えば、前菜からメインのお魚迄楽しめるワインとして、どんなタイプを持って来るかとか、白2種類にして、お肉はミネラルウォーターで行くか、赤を入れるか等。
ソムリエさんの意見を聞きながら、自分で決めるので、これが結構楽しいの!
お互いの信頼関係無くしては成立しないので、通い慣れたお店だからこそ楽しめる技。
ワインを飲まなくても、こんなに楽しい時間を過ごさせて貰えるなんて幸せ~。本当に感謝です
さて、お料理はどれも印象深いのですが、今回の素敵なマリアージュはこれ
ヴィーニンガーさんのゲミッシュターサッツと前菜のローストした鮃のマリネです。
秋のお料理に相応しく、右側パプリカのムースも少し濃い目。
左側はじゃが芋インカの目覚めをマッシュしてお団子にしてゼンメル粉を着けて揚げています。キャビアを纏ってドレスアップ。これから寒くなる季節に向かって、ジャガイモの甘味にボリューム感がプラスされたお料理です。
今回のゲミッシュターサッツはシャルドネとピノ・グリ、ピノ・ブランの混醸。
シャルドネのレモニーさを中心に、お花や、ハーブ、白桃など色々なフルーツの香りが現れるのですが、秀逸な畑で栽培される葡萄なので、ふくよかで熟成感のあるワイン。
鮃も低温でゆっくりとローストされているので、生の様な食感ながら、旨味が凝縮されています。パプリカのムースを包んで食べても絶品。
スープ、メインのお魚まで通して楽しめます。
前菜が美味しいお店って嬉しいです
他のラインナップは
鴨肉に添えられた粒マスタードと赤ワインのソースが程よいスパイシーさ。
以前にもこのソースを食べた事がありますが、このスパイシーさが何か懐かしいの
安納芋のスープも、お芋の自然な甘さが優しい
黄色いパプリカのスープ。
浮き身は牡丹蝦とハーブの入ったシュマーレン(パンケーキ)。
一瞬、気にしないと見逃してしまう位の、パプリカの皮を剥く為に皮を焙った時の焼きの香りがフワッと感じられつつも、パプリカとクリームの優しい表情に癒されます。
これからの季節、軽めのクリームが嬉しいスープ。
軽く炙った牡丹蝦の食感と凝縮された甘味が嬉しい浮き身。そして、食事用シュマーレン…私、これ好きだなぁ
お魚。秋トリュフと根セロリのピューレと一緒に。
仔羊のロースト。これにはやはりカベルネフランとカベルネソーヴィニヨンのブレンド
エスターハージーのメルロも良いけれど、仔羊の繊細な肉質には果実味が凝縮したエスターハージーのメルロは強過ぎ。
ハッキリした味が好きな人には良いかも。
デザートはチョコレートの入ったスパイシーなクヌーデル
今日も十分食べ過ぎました