暫くプライベートネタが続き、書溜めてあるお姫様の話をupしていませんでした
と、言うで、今回は、絶対に言ってはいけない、言ったら不幸になっちゃう呪いの言葉のお話。
無欲で、優しく純粋な性格から、「野に咲く菫の様な人」として皆から愛されたのが、ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール嬢。
美しく才気に溢れた女性なら掃いて捨てる程いるヴェルサイユで、国王ルイ14世の目に留まり寵姫の座を与えられた彼女は、美しかったけれど、決して完璧な女性ではありませんでした。
ルイの好きな、打てば響くと言ったタイプでもなければ、女性らしいセクシーなスタイルでもない。
自信無さげで、華やかな席は苦手。
やせ気味で、生まれつき左右の足の長さが違うと言うハンディを持っていました。
女官の身でありながら熱烈に国王に愛されたのは、優雅で清らかな、美しい外見もさることながら、ルイーズが国王の愛以外何も望まなかったからです。
そして、そんなルイーズを宮廷の誰もが愛したのです
そんなルーズの唯一の欠点は、自分を正しく評価してあげないところ。
ルイーズの優しさでもあるのですが、王妃に申し訳ない気持ちが先立ってビクビクしたり、少しでもルイと何かあると、嫌われてしまったのではないか不安になっていたんです
その為、何かと言うと「私なんかがおこがましい・・・・」「どうせ私なんて」と思ってしまう
恋の相手が国王なだけに、その気持ちも分かるのだけれど、いつも「私なんかが愛されていいの?」なんて気持ちで接せられて、相手の方は楽しいかしら?
だから、案の定、ルイーズは振られちゃったんです
それもルイーズとは真逆の、才気煥発で陽気でセクシーなモンテスパン夫人に横取りされる形で
「私なんかが・・・・」とは一見、謙虚で控えな印象を受けますが、実は、「私は貴方に愛される価値がありません」と自分に言っている様なものです。
初めの内こそ、控えめなところが意地らしいと感じていても、それが続けばルイの様に頭が良くて、活動的な男性なら物足りなく感じてしまったのでしょう。
そこに来て、自分の魅力を知り尽くし、最高の男性の為に、最高の自分を差し出そうとする女性が現れれば、追うなと言うのが無理な話です
それに、「どうせ・・・」と悪い結果を先取りしていれば、悪い結果がやってくるのも仕方ありません。
だって、前もって嫌な結果を予測してれば、「ほらね」と傷が浅くて済みますよね?!
私にも覚えがあります。
中学生時代に、1度失恋しただけなのに「どうせ私なんてダメに決まっている」と思っていたのですから。
その為、20代の頃は、好きな人が現れても、見ているだけで終わってしまう事が多かったんです
「どうせ私なんて」と思う裏には、傷つくのが怖いと言う感情と、誰かから自分の価値を下げる様な扱いを受けたと言う2つの側面があります。
過去の辛い体験を、もう一度繰り返したくないと恐れるから、自分の価値を下げて、想いが叶わなかった時の理由付にしてしまうんです。
そして自分の価値を下げる根底には、誰かに否定された経験…例えば容姿をからかわれたとか、一生懸命やったのに認めて貰えなかった、と言う痛みを手放せないでいるからなんです。
…いえ、手放せないと言うよりも、再び傷付く事を恐れて、勇気が持てず、見ない様に蓋をしているのかも知れません。
でも、今の貴方は、辛い経験をした過去の貴方を同じでしょうか?
色々な経験をして人に優しくなったり、責任の持てる大人になっているでしょう。
外見だって、メイクやお洒落が上手になったり、少し痩せて可愛い服が似合う様になっているでしょう。
貴方の良さを認めて、褒めてくれたり、「有難う」と言ってくれた人もいた筈です
誰でも一歩踏み出すのはとても勇気がいる事です。
しかし「どうせ私なんて」と思って、自分の行動に制限をしてしまったら、そこで終わり。
傷つく事もありませんが、欲しい物を手にする喜びもありません。
それどころか、目標に達成する努力をしないと、努力の仕方が分からないまま時間だけが過ぎてしまう。
そうすると、結局、そこそこの所で手を打つ事の繰り返しになりますから、結局「私の人生って、そんなものなんだ」と言う事になってしまうの。
それって寂しいですよね。
1度や2度、偶々ダメだった事が、自分の人生を決定付けてしまうなんて、勿体無いです。
私達は1人1人個性の違う存在です。
出来る事も出来ない事も、何が得意かも、それぞれ違います。
つまり、人と比べようが無いんですね。
比べようが無い物を比べて「私なんかが、おこがましい」と言うのも、おかしな話で、これも謙虚に見えて、変化する事、成功する事への恐れだと思います。
(注)10代の女性だったら、ルイーズと同じで経験値が少ない為に自信が持てない事もあると思います。
そろそろ、欲しい物は欲しいと認めてあげませんか?
その為にも「私なんて」とか「どうせ」と言う言葉は忘れましょう。
大丈夫!
昔の貴方は出来なかったかも知れないけれど、今の貴方なら出来るよ!