宝石と言うと、ハイブランド・ジュエリーを連想して、敷居が高く感じられる方も多いと思います
勿論、装飾品としてハイブランド・ジュエリーは溜息が出る程素敵ですが、宝石は装飾だけではなく、本来は病を癒すと効力がある為、部族の長や王侯貴族達が身に着けていたんです
他にも、勘を研ぎ澄ませたり、悪いモノから身を守る為だったり。
昔の王様が所有していた杖や宝剣に、大きな宝石がゴロっと着いているのも、単に権力誇示だけではなかったんですね。(それに、装飾としてはデザインが荒い感じがします)
さて、先日、私は「心に宿る魂と宝石の話」と言う講習会に出席してきました
講師は「ギンザ ベルエトワール」の店長 田中良馬氏。
因みに、田中店長も私もスピリチュアルの人ではありません。
田中店長の話によると、魂が震える様な感動をする時、人はスーッと涙を流すそうで、お客様の中で、その方の魂と宝石の持つ波動がピタッと一致して、宝石を手にした瞬間に涙を流される様子を何度も見て来たとか。
とは言え、魂は見えませんし、本当にあるのかと言えば、分かりませんよね。
宝石商の視点から見ると、田中店長は「魂=エネルギー」と捉えているそうです。
身体の不調を整えても、ある一定のレベルまでは回復しても波があったり、ある程度のレベルしか回復しない事があり、それらの事象の中には、魂に原因があると注目される様になったここ10年程で、魂に作用する宝石が発見され始めているのだそうです
勿論、新種として発見された宝石もありますが、既に掘り尽くされてしまって、もう市場から消えてしまったモノが、再び発見され始めているのだそう
ベルエトワールさんは、流通した宝石を買い求めるのではなく、自社鉱山から宝石を採掘し、宝石に関す著書も多数出版されているので、宝石に関する面白い話が沢山あります。
今回は、宝石が誕生(見つかる)する時のお話
面白い事に、宝石が見つかる予兆と言うのがあるのだそうです。
普通、宝石は手掘りで採掘されるのですが、大体、5~10m位が掘り下げの限度なんですね。
しかも、この深さでは、大体掘り尽くされてしまっている為、流通されていないんですって。
ベルエトワールさんは自社の鉱山を、ケニアやスリランカ等、何ヶ国かに持っているのですが、政府の了承を得て機械で採掘をする為10~50m位の深さ迄掘削が可能で、掘り進めて、宝石のある場所に近づいてくると、例えば、急に白い石が出て来るなど、出てくる石が変わるんだそうです。
余談ですが、宝石の鉱山ってどんな形だと思いますか?
私は、鉱山と言うのだから、こんもりとした山の様な形なのかと思っていたんです。
でも、実は、山ではなく平地なの。
平らな地面を縦穴で掘っていくのですが、宝石の採掘って一生臭いが取れないのでは?と思う位臭いんですって
何故臭いのかと言うと、バナナの葉を使うから。
縦に穴を掘って行くと、地中の水が染み出てくる為、穴の壁面をバナナの葉で覆って水が溜まらない様にするのですが、それが腐ったりして、キョウレツな臭いになるそうですよ
そろそろ(宝石が)出るかな?と思う矢先に、スコールが降って、穴に水が溜まり何ヶ月も作業が出来なくなったり、急に機械が壊れる等、何故か横槍が入って作業が出来なくなる事があるのだそうです。
やっと作業が再開して宝石が見つかる時と言うのは、その宝石が必要な人が居たり、生まれたりした時なのだとか
そして、
不思議な事に、赤い色をしたマグマナイトガーネットや他(名前を忘れましたが)の赤い石が発掘された時は赤いサソリが出たり、緑色の蛇が出た時も、グリーン系の宝石が見つかったそうです。
マグマナイトガーネット
現地の人は、宝石が出る予兆を信じているのか、PCで赤いサソリの画像を送ってきてくれたそうですが、サソリはいいから早く現物を見せてくれ、と言う心境だったでしょうね。
お話の後は、私達もテーブルを囲んで宝石の説明を聞きながら、体感させて頂いたのですが、宝石がずらっと並ぶに連れて、冷房が効いているにも関わらず汗ばむ程暑くなって来た私
以前、宝石を掌に載せフィッティングをした時、私は何も感じ取れなかった位感度の悪さは折紙付ですので、気のせいだと思っていたのですが、やはり数人の方が「暑い、暑い」と言い始めたので、今回は私にも体感出来た様です
本来、人は自分に合う宝石と合わない宝石と言うのがあり、自分と宝石が合うとポカポカしたり、ほんのり暖かく感じたりして来るんです。
実際腰痛や冷え性の改善を体験された方は、「腰が温かい」とか「暑くて汗が出てきた」と変化を感じる方が多いんですよ。
因みに、女性の憧れダイヤモンドは、他の石の力を引き出す役目をする石。
装飾品としては良いけれど、宝石のパワーを身に着けるなら、値段ではないんですね