夏の和の食材「鮎と鱧」がオーストリア料理になると・・・・ | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

「愛され女子になる立振る舞いレッスン」の桜美月さんが、先日、お土産にお渡しした、銀座ハプスブルク/ファイルヒェンさんのクッキーを紹介して下さいました。


前回「至福の午後休」でご紹介させて頂きましたレストランさんのお菓子ですが、素朴ながら、上品な味わいのお菓子で、特にチョコレートのクッキーは、カカオの風味が豊かで美味しいのおねがい


大切な方には、大好きなモノ、美味しいモノをつい、教えたくなってしまうもの。

今回は、タイミング良い、ランチの後にレッスンがあったので、大好きな桜先生にプレゼントした所、ブログでとても素敵にご紹介して下さいましたので、リブログさせて頂きます。


桜先生の所作の美しさは、本当に素敵で見惚れてしまいますラブ

桜先生は「Rの法則」に出演されたり、「シンデレラマナー」の著者なのですが、おすまし美人ではなくて、とっても明るくて、パワフル!とても楽しい方です。

オーダーメイドレッスンですので、ワンランクアップ上の女性になりたい方は是非!


さて、先週末は、とても素敵なディナーを楽しんでまいりました。

先々週は突然ランチにお邪魔した銀座ハプスブルク/ファイルヒェンさんですが、今回はディナーです。

前置きですが、私の母は料理好きで、子供の頃は、手を変え品を変え、色々と美味しい料理を食べさせ貰貰いました。

しかし、母は魚が好きではありませんでしたので、魚料理は今ひとつ・・・・。

その為、私は、魚は健康の為に食べると言った感じでしたが、こちらのシェフの魚料理を食べてから、魚の美味しさに目覚めてしまったんですおねがい

今では、自分でもアラ煮を作ってしまう位の魚好きになってしまいました。

さて、オーストリアと言うと山に囲まれた小さな国。
その為、川魚等の淡水魚も良く食べられています。

今回は季節のお魚2種。前菜に鮎のソテーとメインは鱧を使ったお料理です。

鮎も鱧も今の季節、日本では塩焼きや湯引きをして梅肉でサッパリと頂くお料理ですが、オーストリア料理では、繊細な素材の持ち味を活かしながら、ヴォリュームアップした食べ応えのあるお料理に…。

一皿を構成するそれぞれのパーツがとても丁寧で、意地悪な私は、外科手術の様に、先ず、夫々のパーツを食べてしまうんです。
その後、全体を食べるのが、私流。

ピュレ1つ、ソース1つを取っても完成度が高いので、つい確認したくなってしまうんです。
この確認作業をするのは、ワインをやっているだけに職業病の様な物かも知れません。




まずアミューズから。右側はとうもろこし「ゴールドラッシュ」を使ったスープ
自然の甘さが詰まった、優しさと奥深い味わいのスープです。



鮎の身をミンチにして、鮎でサンドし網脂を巻いてソテーされています。
根セロリのピュレと一緒に。



リッチな鮎には、シュロス・ゴベルスブルクのリースリングと共に。
黄色系の凝縮したフルーツの香りが広がる、ポテンシャルの高いワイン。本当に美味しいの。
今回よりワインのセレクトはY氏が担当。センスの良さが感じられます。
今後の活躍が楽しみ。グッ


渡蟹と海老のスープ。
ビスク風のスープと想像していたら、カレーを思わせる様な印象のスパイシーなスープ。
甲殻類の旨味に、しっかりと支えられています。
浮身はポーチドエッグ




たっぷりのキノコを鱧のすり身とビールを使った衣に包み、更に鱧で巻いて焼いた、手の込んだお料理。ビールを使った衣はフワッふわ。力強さの中に、優しさを感じるお料理です。
お魚はソテーで楽しみたい私ですが、このお料理はすっかり気に入ってしまいました。ラブラブ



リンゴとバジルのソルベ。だーい好きなのラブ
家でもンゴジュースにバジルの香りを移したり、バジルを細かく刻ん加えたり我流で再現してみた程。
今年はあっさりめ?



仔牛のソテー。下にはリゾットが。リードヴォと一緒に。
ユルチッチさんのワインだと、お料理には若干強めですが、最後はしっかり目のワインで占めたい頃。
お客さんの気分とお料理の質を考えた渾身の1杯。




デザートは、タルト。ルバーブを使ったソースと一緒に。
上質なクレームダマンドのタルトは絶品です。

今回のお魚料理は、前菜・メイン共に素晴しいお料理でした。
特に、お魚はソテーで頂きたい派の私にとって、メインの鱧のお料理は、印象的でした。

私はお料理を音楽に例えてしまうのですが、今回のコースは、パッヘルベルのカノンの様な印象。ルンルン

カノンって、低音部の主旋律は最後まで変わらないんですよね。
しっかりと低音で主旋律に支えられながら、メロディがアレンジされながら最後まで繰り返されるでしょ?

芯がブレないのね。

勿論、人間ブレる事もあると思うけれど、こちらのお料理は、毎回、基本に忠実に、手を抜かない。
それを何千回、何万回と繰り返す事によって、揺るがない力強さがその人のブランドになる。
その基本があった上で、自分なりの感性でアレンジを付けていく。そんなイメージ。

何事もそれに尽きる様な気がします。

私が、今回のお料理をカノンに例えたのは、繰り返し続ける事の大切さと、その上で感性を表現する事の楽しさを痛感したからなんです。

地道ながら、丁寧に毎日を繰り返して行く事こそが人生を作っていく事を、お料理を食べながら感じたからです。

まっ、美味しいものはしのごの言わず、美味しく食べれば、それで良いんですけどね照れ


いつも、ここに来ると自分なりの素敵な気付きを感じられる、貴重なレストランです。
とても敵な夜でした流れ星ラブラブ