未来は予め決まっている?―縁と運命―③ | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

適齢期のテレーゼは、名門中の名門のお姫様ですから、縁談も引く手あまた。


重臣オイゲン公や皇帝侍従長のバルテンシュタイン等、重臣の何名かは、後のテレーゼの不俱載天の敵となるプロイセン王フリードリヒを結婚相手として推薦していたんですえっ


因みにバルテンシュタインはテレーゼが女王として即位した時、自分が、かつてフリードリヒとの結婚を推薦した為、フランツとテレーゼから首にされると、ずっとビクビクしていたんだそうです。


それを知ったテレーゼは「何を馬鹿な事を!貴方には、まだまだ、やって頂かなくてはならない事が沢山あるのですよ」と、夫婦揃って、笑いながら心配を解いたそうですけど・・・・まぁ、幸せなら、過去の事は気にしないと言う事なんでしょうね。


確かに、フリードリヒと結婚していれば、領土を狙われる事はなかったけれど、「女など所詮子供を作る道具さ」と冷徹なフリードヒリの事を、テレーゼは怖気も震える程大嫌いハートブレイク


父カール6世が急逝し、喪も明けない内から、豊穣なシュレージエンを占拠した事から、「悪魔」「おぞましい隣人」「化物」と決して名前で呼ばない程、憎みに憎んだテレーゼプンプンですから、もしも、フリードリヒとの縁談が纏まっていたらと思うと、テレーゼはぞっとしたでしょうね。


運命の赤い糸とか宿縁と聞くと、強い絆で固く結ばれている様な気がしますが、運命の赤い糸なんて、この様に色々な人と繋がっているものなんです。


正確に言えば、繋がる可能性があるものと言った方が良いかも知れませんね。


フランツと離れ離れになり、宮廷では別の王子との結婚話が浮上する中、この2人が結ばれたのには、どんな経緯があったのでしょうか?

・・・・・to be continued