未来は予め決まっている?―宿縁と運命―① | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

スピリチュアル系の本を読むと、人は生まれて来る時に人生の青写真を描いて来るそうで、どんな目的で、どんな人と出会うのかは、既に決められているのだと聞きます。


宿命で決まっている目的を達する為に、どんな仕事を選ぶのか

宿命で決まっているご縁を元に、誰とどんな関係性を築いていくのか、これが運命。


・・・と言う事は、運命は自分でコントロール出来るって事です。


さて、宿縁で決まっているご縁を、上手に紡いでいったカップルがいます。


それがマリア・テレジアとフランツ・シュテファンですラブラブ


王族の中には、ヴィクトリア女王や「王冠を賭けた恋」で有名なエドワード8世、ハプスブルクのヨーハン大公やフェルディンナント大公達の様に、恋愛で結ばれたカップルもいます。


しかし、この2人程、ご縁に導かれたカップルはいない様な気がします。


フランツのお祖父さん、カール・フォン・ロートリンゲン公はウィーンをトルコ包囲から救ったハプスブルク家の救世主。


軍人としての才能もさることながら、自分の手柄より敵を倒す為には、自分は引いて仲間に手柄を譲る様な名元帥でした。


ロートリンゲン公の祖国ロレーヌ(又はロートリンゲン)公国は、戦争の度にフランス領になったり、ドイツ領になる程小さな国。


テレーゼとフランツのご縁は、遠縁関係でもありましたが、ロートリンゲン公が皇帝軍の名将であった事に端を発しています。


王侯の御曹司達は、お披露目を兼ねて、宮廷に武者修行の旅に出るのが習わし。


テレーゼの父皇帝カール6世とフランツの父とは旧知の中と言う事もあり、ロートリンゲン家(ロレーヌ公家)の貴公子の最後の仕上げの場として、ハプスブルク家に伺候する約束がされていました。


でも、この時、伺候が決まっていたのはフランツではなく、お兄さんのクレメンスえっ


となると、後にテレーゼのお相手になるのは、クレメンスだったかもしれないのです。


ところが、ウィーンへ発つ直前に、クレメンスは天然痘に罹り、将来を嘱望されつつ急逝天使



ハプスブルク伺候は、一旦、白紙になったのです。


そして数年後、フランツが14歳になった時に、「弟の方でも構いませんか?」という具合にオーストリア留学が決まり、ここに運命の出会いが誕生したのですドキドキ



マリア・テレジアとフランツ一家。16人の子供に恵まれアットホームな家庭だったそうです。


・・・・to be continued