ラファエロ ヴェルデッキオ・ディ・カステリ・ディ・イェズイ クラシコ | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

ラファエロ ヴェルデッキオ・ディ・カステリ・ディ・イェズイ クラシコ

ピエルサンティ


イタリア マルケ州(ローマのあるラッツィオからアドリア海に向かって地図上では、右斜め上に、ウンブリア州、マルケ州と続く)のワイン。


ラファエロがワイン名。

ヴェルデッキオ・ディ・カステリ・ディ・イェズイが名称(バローロとか、キャンティと同じ位置付け)。2009年にDOCGに昇格されているのですが、DOC表示は何故?

品種はヴェルデッキオ100%。


同郷のラファエロをオマージュして作られたワイン。ラベルはラファエロの作品「ガラティアの勝利」です。




イタリアワインはラベルのデザインが面白い。名画だったり、斬新なデザインだったり。

深い事を考えず、ラベルで選ぶのもイタリアワインの面白いところです。

尤も、このワインは百貨店のワインセットの中の1本だけれど。


先ず言いたいのは、このワインも悪くはないけれど、もう少しお金を出せば(多分このワインは千円台なので、あと2千円程積めば)、もっと好感の持てるヴェルデッキオに出会える事は間違いない。


さて、本日のワインですが、外観は縁にグリーンがかった濃い目のレモンイエロー。


香りは、酸が豊富なので温度が低いとかなり閉じています。

※値段の割に、ポテンシャルは高め。ヘクタール当たりの収穫量を抑えれば、もっと良いワインになる筈。


グレープフルーツのコンフィから白桃の香り。ディルなどハーブの香り。ミネラルの香り。

仄かにアーモンドの様な香りもあり。


味わいですが、アタックは若干ふくよかな印象。直ぐにしっかりとした酸が最後まで味わいの構成を支えている感じ。

後半、じわじわと苦味が出て来て、アフターに酸味と共に、舌の上に苦味が乗っかる印象です。


酸が強いので香りが閉じしまいがち。旨味のある酸が豊富。また、噛みごたえのあるミネラル感が印象的。


この日は、メニュに困り、温野菜のディップ(ディップはアボカドとタラゴン、塩・ブラックペッパーにレモン汁)、ひらまさとサーモンのお刺身(シソなど薬味を添える事でワインとの接点をつける)、枝豆など、もぅどうにでもなれと言うメニュですが、この様な「ド和」のメニュでも対応してくれるところが、沿岸沿いの白ワインの良さ。



調味料に和の素材を用いても何とかしてくれるのが、イタリアワインの懐の広さです。



因みに、和食洋食関係なく家庭で楽しめるのは、イタリア、オーストリア等。その次にスペイン、フランス南部と続くかな?


※このワイン評は6月下旬頃にテイスティングした時のものです。