エネルギッシュな人程良く食べる①-やんごとなき人は大食漢- | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

王様達は仕事をしないで、贅沢をして遊んでばかりいた、と思っている方は意外と多いかもしれません。


しかし、それは大きな間違い!

ルイ14世だって、18時間は執務に費やしていたんです。


書類と格闘し、大使達と謁見し、閣議を開き、社交して、寝る間を惜しんで恋愛をする。

自分の為のお楽しみの時間なんて、僅かなものです。


国家のトップとは、周りの貴族が暇を持て余していても、仕事に追われる身だったのです。



国民の手本となるよう、常に自分を律し、人から見られ、休みなく働く。

つまり、タフでなければ務まりません。

派手で華やかなフランス宮廷に対して、真面目で秩序を重んじるオーストリア宮廷。



ここでも君主達は、朝も早くから執務をし、各国の大使達と会談をし、閣議に出席する傍ら、夜遅くまで仕事に社交に精を出す。

彼らは、まるで熱血サラリーマンの様です。


いったい、その体力はどこから来るのでしょう?

私達の周りにも超多忙な人達はいます。


お教室で教え、執筆活動をし、TV出演をする傍ら、社交(?)をこなす、私の師匠達。

しかも、疲れた顔を見せず、いつもエネルギッシュな姿は、通勤だけで疲れきっていた私には、どこにその体力が来るのか不思議でした。


そこで、私、何気なく観察し、元気の源は何か分析してみました。


一概には言えませんが、エネルギッシュな方達、特に、忙しく、眠る時間が少ない人程、しっかりと食べている人が多い様な気がします。ナイフとフォーク


歴史を辿ってみれば、ルイ14世も眠らない代わりに、しっかりと食事を摂っていましたし、マリア・テレジアはオリオ・スープと呼ばれる、栄養満点で高カロリースなペイン風ごった煮を1日に何杯も飲んでいました。


当時の宮廷は、1度の食事で、フルコースが2回、第1コースと第2コースと言う様に出され、しかも、オードヴルから始まる全ての料理は数種類用意され、王様達はその中から食べたい物を選んで食べていたんです。


それこそ、お昼でも9品や10数品と品数が多く、バターもたっぷりと使い、ヘルシー志向の現代人の感覚では、カロリーの高い食事を摂っていました。


当然、出された料理の殆どは食べ残しとなります。

では、余った料理はどうなるのでしょうか?



余った料理は、王室の残り物を出す惣菜屋に払下げられ、市民達の間で、直ぐに売れたと言いますから、十分リサイクル機能は果たしていたけれど、量と言いシステムと言い、現代人の感覚からは想像が付きませんねニコニコ


ルイ14世に至っては、晩年は、長生きをしたければ、食事の量を減らす様に指摘された程。


でも、その位食べないと、気力も体力も付いていかなかったのではないと思うのです。



現代人は食を疎かにする方が多いですが、疲れやすく、持続力もない人が多い様な気がします。





・・・・to be continued