例えば、起業されている方、フリーランスでお仕事をされている方、またこれからやろうとしている方にとって、いかに集客するかは悩みどころです。
現在は集客の為のノウハウを扱った本やセミナーが沢山あります。
いずれも現役時代に年商数十億を挙げたと言う方が多く、その通りにやって結果を出す人もいれば、違和感がある人様々ではないでしょうか?
起業は一例ですが、勉強やスポーツ等、どの様な分野でも方法は人それぞれで、アドバイスを聞いて、効率良く結果を出す人もいれば、何となくしっくりと来ないまま動けない人がいます。
因みに、私は後者です。
そんな時に、ふと思い出す言葉があります。
「自分が出来る範囲で、動けばいい」
回り道をするかもしれませんが、自分が思った様に、トライ&エラーで少しずつ前に進めば良いと思っています。
無駄が多いですが、そういうやり方でしか進めない人、納得しない人もいて良いし、無駄も最終的には筋肉になりますから。
「自分が出来る事を、出来る範囲でやる」と言うのは、ナポレオンに降嫁させられたマリー・ルイーズのやり方です。
ナポレオン失脚後、ウィーンの宮廷に戻ったマリー・ルイーズの処遇は、彼女一代限りと言う限定付きでパルマの統治をする事でした。
ハプスブルグのお姫様ですから、実務的な事は分かりません。
その為、内閣である彼女の内縁の夫が実務を行っていましたが、政治のイロハも分からずにパルマに到着し、戦後の悲惨な市民生活を見て、どうせ自分一代限りなら、皆が幸せに暮せる様に、自分が出来る範囲で、思う通りにやってみようと決めました。
女性が考え付く事ですから、男性の様なダイナミックな改革も構想もありません。
しかし、戦争で全ての産業が停滞し、橋も道路も十分でないパルマに、音楽好きのマリー・ルイーズはオペラ座や学校を作り、夫の発案で失業対策として公共事業に取り組みました。
他にも、病院が荒廃していた当地に、彼女は産院と孤児院を充実させました。
当時パルマで生まれる子供の1/5が未婚の男女間から生まれる子供でした。
貧困の極致にあるパルマの女性達の環境を整えたいと、福祉を充実させ、彼女なりの視点で身近なところから、一歩ずつ着手したのです.
・・・・to be continued