前回は、若さを保つ食事についてお話をさせて頂きました。
しかし、造詣の美しさだけでは、歴史に名前を残せません。
読書をして教養を身に付ける事。
瞑想をし内観する。周囲の雑音に流されず、常に平常心を保つ事。
この内面からくる落ち着きが、さらに完成された美へとディアーヌを押し上げました。
それは、22歳の国王の寵姫エタンプ公爵夫人には、到底敵わない物だったのです。
何故なら、エタンプ公爵夫人もかなりの美貌の持ち主でしたが、その性格は、陽気でお茶目。現代言うところの、キャピキャピのギャル。
しかし、ディアーヌの貞潔さ、落ち着き、聡明さ、これらを内面から滲み出る気品と美貌が合い重なって、国王でさえ、「眺めるには美し過ぎる、かと言って近づくには貞潔過ぎる」と言わせた程。
誰もが惚れ惚れとしても、決して落とす事は出来ない高値の花だった様です。
私達の周りにもいますよね。
綺麗なだけではなく、匂い立つような存在感のある女性。
凛とした、芯の強さを感じさせる女性。
TVで70代、80代の女優さんを拝見していると、圧倒的なオーラを放つ美しい方が増えている事を実感します。
媚びるのではなく、自分の世界を持ち、凛と強くたくましい。かと言って、気負っているのではなく、これまでの人生すべてが栄養となって大輪の花を咲かせている様な存在です。
さて、3回に分けてディアーヌの美容法をお伝えして参りました。
たっぷり睡眠を摂った翌日の化粧ノリの良い事。
くすみもなく、ファンデーションを付けなくても、パウダーだけで十分な程です。
健康的な肌を手に入れるには、インスタント食品を食べていたら絶対に手に入りません。
遅くとも日付が変わる前にはベッドに入り、規則正しい生活を習慣付けましょう。
そして、ストレスにならない程度の甘い物と、簡単で良いので手作りの食事。
これだけでも、自然の美しさは十分手に入ります。
そして心身の充実から得る美しさは、緩やかな老化を促す様です。
若き日のディアーヌ