家庭療育を続けよう~ペアレントトレーニング再入門~
講師大野裕史先生兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 臨床心理学コース 教授内容、感想ペアレントトレーニング再入門ということで、私たち支援者にとっても改めて大切なことを学ぶ機会になりました。前半は、ペアレントトレーニングで取り組む概要や応用行動分析学の基礎知識を中心にお話し頂きました。その中でも、私が印象に残ったのは、強化の部分のお話です。ペアレントトレーニングでは、「ほめましょう」ということをよく言われます。もちろんほめることは大切ですが、自然な強化を得られる状況を作ったり、自然な強化を得られる課題を選択し、適応行動を増やして行くことも大切だということを教えて頂きました。私たちも、ペアレントトレーニングを実施する中で、参加されている方々から「日常生活でずっとほめ続けることは難しい。」「できる行動でも強化子をなくすとできなくなった」などのお悩みをお伺いしたことがあります。そんなときどうすればいいのか・・・『そうか!自然な強化というところに目を向ければいいのか』と、私も目から鱗でした!先を見据えた強化の選択も大切だということを教えて頂き、これから私も取り入れていきたいと思います。後半は、ワークをしていただきました。1つは【スモールステップのワーク】こちらでは、イメージできないことは考えにくいということを教えて頂き、お子さんの数か月後の状態や状況を具体的にイメージする練習をしました。イメージするポイントなどを教えて頂きお子さんの様子をイメージした後、それに向かって今一歩踏み出すとしたら何をする?ということを考えました。私もワークを実践して、丁寧にイメージをしてから考えると、今自分ができることや教えたい課題が考えやすくなるなと体験的に学ぶことができました。皆さんも、ぜひやってみてください♪もう一つは、【上手く行ったことを振り返るワーク】です。こちらは、これまでのお子さんとの関りを振り返り、上手く行ったことはなぜ上手く行ったのかという理由を考えるワークでした。私は、失敗した後に「なんで失敗したんだろう?」と失敗した点を振り返ってしまうことが多かったのですが、失敗体験の振り返りは自分の行動のレパートリーを狭めてしまうことに繋がるということを先生は仰っていました。失敗しない様に、失敗した取り組みは避けようとするためです。それよりも、上手く行ったことを振り返り、自分自身を強化しながら上手く行った行動のレパートリーを増やして行くことの方が大切だということを教えて頂きました。応用行動分析学の視点で考えると、とても当たり前ですよね!お子さんの療育をする際など行動レパートリーを増やそう、上手く行っている行動を強化しようとします。自分の行動にもそれを当てはめることって大切ですね♪これからは、自分ができたところに目を向け、上手く行った理由を探して自分を強化しながら、行動レパートリーやスキルを増やして行きたいなと思います。講演会に参加していただいた方からも、もっとワークをしたり、教えて頂きたかったというご意見がとても多かったです。ペアレントトレーニングについてお話し頂きましたが、それ以上のことを学ぶことができる講演会でした。大野先生ありがとうございました。中塚あすみ