【事例】私のコンサル力13(不耕起農法の米直売編) | PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~

【事例】私のコンサル力13(不耕起農法の米直売編)

不耕起農法の画像

2007/9/28に私が講師となって開催したセミナーは大変好評でした。好評だったのは、参加者が希望すればその参加企業のPRアイデイアを蓮香流に解決してあげます、という個別相談をさせてもらったからです。結果、参加企業30社の内、半数に当たる15社をはすか流PRで提案してみました。以下の事例集がそれです。はじめに参加者の課題・現況を10項目程度、箇条書きに書いたものを提出していただいて、私がそれをみてPR回答したものです。立案の途中、一切の質問はしませんでしたので、ひよっとしたら私の理解が間違っているころがあったかもしれません。このように私の特技はクライアントと直接お逢いして詳細なオリエンテーションを受けなくても、課題・現況さえみれぱ、解決のためのPR回答を創造することができます。30年以上の経験がなければ達成できないスキルだと自負しております。

●[課題・現況]----翻訳業


[01]創立20年の、稲作・自然農法の最材技術を探求する民間・生産者の組織「日本不耕起栽培普及会」を設立し、技術リーダー岩沢氏をキャップに、事務局長として組織を維持運営してきた。平成7年11月「食糧管理法」廃止により米販売が自由化されたのを期に、会員の有志130名が、出資し「株式会社日本の水田を守る人々」を設立し、推されて事務局長の佐野が代表取締役を引き受けて現在に至る。農民会社である。


[02]「耕さない農業」という非常識農法ゆえに農業界の異端児として冷遇を受けてきた。(自然界は活発な微生物活動を基盤にしているが、微生物の最大の棲家である。土を耕して追い出す自然破壊を止め、微生物を温存する耕さない自然共生農業へ)


A)多種多様な生物が繁殖する  

B)地球温暖化ガスを大削減し、全国の水田200万haが自然耕に転換したら、

  7000万トンのCO2が節減される 

C)土壌残留農薬毒物を浄化している。  

D)自然耕の田んぼは「巨大な浄水場」と信州大・中本教授がご推奨塩素殺菌

  の有害・高コスト・貧味の欠陥から、生物ろ過法に変えよと孤軍奮闘される

  中本教授の理論モデルが自然耕の田んぼであることを説明されている。  

E)自然耕の田んぼは大気を浄化する自然耕の酸素発生24時間計測データに

  より、酸素ガスの発生は、水の過飽和を超えて、日中は大気に大量に放出

  していることが発表されている。  

F)水は、菌・ウイルスを浄化している。  G)稲の現象の特徴稲が野生化し、強

  健で、病害虫や異常気象に良く耐え、良く実る。 H)コメの特徴豊満で大

  粒、肉質は緻密。保存性・加工性は優れている。


[03]商標登録と商標無視不耕起農法として開発してきたが、会社設立し米の

  共同販売を目指すことから商標“自然耕”登録とした。 だが、社会認知度

  は極めて低く、殆ど知られていない商標である。


[04]ホンモノの産地直結(わが自然耕組織は、20年来の技術探求の組織であ

  るゆえに、諸管理がマニュアル化され熟練されているので、お客様に農家

  を選択していただき、お気に召さねばご自由に農家変更をされる仕組みに

  ご安心頂いている。 国一律の価格米業界は、品種と生産地域により較

  差を設けている。自然耕は、何処で、誰が、何を作ろうが、同じ価格である。  

  魚沼コシヒカリも,千葉九十 九里の砂地の米も同一である。新米からに1年 

  間の予約方式を標準スタイルに変更し、現在に至っている。生産者と消費

  者は、互いのエゴを抑えて、共存共栄の連帯感をめざして交流を密にする

  よう努めてきた。年間予約客は生産者にとって支援サポートされる貴重な

  固定客であるから、毎月の納品には最高の感謝を込めて吟味し、心づくし

  のサービス品を同封してお送りしている。殆ど農家を変えないで固定してい

  る。
*田んぼイベント農家ごとに、イベント(田植え夏休み稲刈り)を企画し、お客

  様を招待して、田んぼで遊び、おむすびランチを食べ、懇親する交流に心

  がけている。ただし、お客様からの距離により、農家ごとの強弱が出てムラ

  がある。どうしても東京に近い利根川沿岸が多い。地方農家は動かない。

[05]売上実績(19年3月決算)から顧客動態総売上157百万円。1位30%:ア

  ニューの店(自然食品店チェーン全国トップ)2位26%:おむすび権米衛(テ

  イクアウトおむすびトップ)3位11%:都学校生協(東京都教職員の生協)4位

  5%:NPOメダカのがっこう (自然耕普及を旨とする啓蒙支援組織)5位3%:

  国際自然医学会の自然食品店(森下敬一先生のご推奨)業務需要80%、

  個人客20%無農薬米68%、減農薬米 32%最近の傾向として、マクロビオ

  ティック関係(スクール・レストラン)が進展開始

[06]発展計画中間計画を立て18年5月、産業経済省から「中小企業経営革新

  計画」承認企業の認定を受けた。組織の理念を「元気で快適な社会の実

  現」をめざして「マクロビオティック」に連帯し「野性のメダカの群れる田んぼ

  を全国に」をスローガンにしてマクロビオティックと自然耕のコラボ普及活動

  とする。インターネット活用戦略をベースとし、運営・販促を進める。ターゲッ

  ト計画●「個人消費者1万人」●「米屋」●「ホテル・レストラン」●「籾流通の

  開発」 A)玄米流通の日本であるが、籾殻のついたまま保存し食べる直前

  で精米すれば「ホンモノの今摺り米」(一般の今摺りは、 貯蔵玄米を精白し

  て食べること)となり最高のグルメである。 B)第一に行政コスト依存している

  「災害食料の備蓄」を、市民家庭に委ねることができる。市民は最低30kg1

  袋の「籾米備蓄」 をし、災害があれば行政に頼らず、籾米を籾摺りして食べ

  る。2ヶ月は平気である。 C)ホテル・レストランのグルメアップとコストダウ

  ン白米または玄米の購入を止め、籾米を購入し自己保管し、毎日必要な分

  づつ籾摺りして、玄米客と白米客の多様なニーズに対応し、しかも最も美味

  な条件で提供できるので、料理の評価は格段に高まるはず。


●(現況から)私のPR回答


【A】 「自然耕」農法に賛同する各界の首脳を集めて会議する「自然耕サミット」の開催

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「自然耕」農法に賛同する「農家(生産者)」、農業資材メーカー、貯蔵業者、流通関係者(権兵衛、生協など)、小売店、提携組織(未病、養生、ラビエ、NPOめだかのがっこう)、学者、ジャーナリストなど関係各位に参加いただき、食品の安全・安心の問題や環境問題、また水田保護の問題、さらには医療健康問題、食育などの教育問題など、さまざまな課題について意見・調整、マクロ的な立場で会議を行い、最終日には声明を発表する。会議終了後は、「野生米」を使った「懇親パーティ」で締めくくる。マスコミを取材動員させて、「自然耕」農法についての最新情報を媒体露出させる。1年に一度の開催。拡大する「自然耕」農家ネットワークも報告する。出席者には行政関係者などを招待しながら、「自然耕」農法への理解を深め、人脈拡大を図っていく


【B】飯ごうキャンプのすすめを提唱する「日本飯ごうキャンプ会」を設立

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まずはじめに、「自然耕」農法で作った米を「目高米(めだかまい)」と呼称させていただきます。「めだか」の住む田んぼから生まれた米という意味。「めだか米」のネーミングはすでに「丹波めだか米」「尾木場棚田めだか米」などがある。「目高米」を使った飯ごうキャンプを楽しむ組織を作り、アウトドアレジャーの中に「目高米」の消費を組み込む。「目高米」を飯ごうで炊いて食べるキャンプ生活を提唱していくが、学校などの公的団体が教育訓練の一環でキャンプを実施する企画があれば、「目高米」の専門家を同行させ、その誕生の生い立ちからおいしい食べ方までを指導、「自然耕」と「目高米」のPR啓蒙に努める。野外キャンプの飯ごうで食べた「目高米」のおいしさは忘れられない思い出に。重量もキャンブ専用の仕様にしてパッケージ販売するとよい。キャンプは家族連れや複数人連れで行われることが多く、そんなシーンでの「目高米」のPR効果と消費量の両方が狙える。PR的には「飯ごうキャンプ」のすすめを説くパブリシテイにする。 


【C】自然耕農家の近くに、豊作祈願と収穫を祝う「おむすび神社」を建立

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「自然耕」を営む農家近くのところに、「目高米」豊作を祈願する「おむすび神社」を設立。おむすびの形をした造形物を鳥居から見えるメーンに据え、シンボルマークとあわせ、PR効果を狙う。田植えから稲刈りまで各タイミングで祈願するが、最終工程の収穫時の「稲刈り」の時はお昼のタイミングに合わせ、地域周辺の子どもを「ランチおむすび」に招待試食するイベント形式にして祝う。その模様をテレビなどのマスコミを取材動員してオンエア。毎年恒例にして「自然耕」や「目高米」のPR啓蒙普及に努める。「ランチおむすび」はあらかじめ作ったのを食べさせるのではなく「おむすび教室」を開催、実際に子どもたちに作らせ、それを試食する形式することがポイント。教育的効果とマスコミ対応を同時に狙う


【D】「食」の問題について識者がコメントする勉強会「おむすび米ント倶楽部」の設立

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話題の「食」問題について、評論家やオピニオンリーダーなどの識者が論評、解説、説明する講演会を開催、終了後に懇親会と称して「目高米」を使用した「おむすびパーテイ」で締めくくるというもの。識者がコメントするので会合名は「米ント」とした。会合全体の領域は「食」に限定。その中から話題のテーマを取り上げていく。ミートホープ事件などは格好の演題に。例えば「食肉偽装問題から何を学ぶか」というテーマで某ジャーナリストを講師にするのもいいし、生活評論家に語らせるのもいい。硬い話から柔らかい話まで硬軟織り交ぜてテーマを設定。プレスリリースを発行、新聞のイベント欄で告知して集客を図る。参加費2000円前後とし、懇親会費の実費に充てる。講師料や会場費などは主催者負担になるが、あくまでPR啓蒙費と思って運営していく。懇親会の開催時には毎回、自然耕と目高米のひとこと口上を述べてから開始。


【E】妊婦向け料理教室「おむすびクッキング」を開催

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妊娠育児サイト「ベビカム」(会員87000人)を運営するデジタルブティックhttp://www.digiboutique.or.jp/  )社とアライアンスして、妊婦のための料理教室を開催。メニューは妊婦でも簡単、変りダネおむすびの作り方。この食材に「野生米」を使用。単に、おむすびの作り方と試食だけでなく、コメの現状について説明、子どもの成長に重大な役割を果たす米飯ライフに「自然耕」コメが欠かせないことを力説。ベビーが誕生するあたりから、母親自身が率先して「無農薬」コメを家庭に採用してもらうPR活動を展開していく。飯ごうキャンプ同様、商品も妊婦さん向けに特化、専用米としてネーミングも「すくすく米(まい)」として売り出したらどうか。これを食べたら子どもがすくすくと育っていくイメージがあり、妊婦さんも好感をもってもらうのでは。飯ごうキャンプ同様、「野生米」の消費促進と、妊婦に優しいコメという啓蒙をセットで行うことがポイント


●感想文 ●


貴重なアイデア5策有難うございました。さすがに当事者が考えないアイデアです。感心しました。細かい点はいろいろありますが、大局的には、各界の動員法、マスコミ動員法が判りませんので、先生のご指導を頂かねばなりません。いずれも、早速勉強したいアイデアです。マスコミ対策もご指導いただきに参上させて下さい。さらに、当方のアイデアもありますので先生のご高見を賜りたく存じます


[このコラムの執筆履歴]


●私のコンサル力1(人材派遣業編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12049408602.html

●私のコンサル力2(99円シヨップ業編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12049520373.html

●私のコンサル力3(Tシャツ販売業編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12049937064.html

●私のコンサル力4(女性向けフィギュア業編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12050224165.html

●私のコンサル力5(接客業向け人材派遣業編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12050560616.html

●私のコンサル力6(和風居酒屋編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12051175875.html

●私のコンサル力7(時計メーカー編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12051656118.html  

●私のコンサル力8(車の板金修理業編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12051937547.html  

●私のコンサル力9(パジャマのネット通販編)
http://ameblo.jp/pridea/entry-12052255402.html

●私のコンサル力10(情報通信機器メーカー編)

http://ameblo.jp/pridea/entry-12052758433.html

●私のコンサル力11(日本茶の販売業編)

http://ameblo.jp/pridea/entry-12052920030.html

●私のコンサル力12(翻訳業編)

http://ameblo.jp/pridea/entry-12053316798.html