ポニョと宮崎監督のイメージ聖地(5)監督の活力の源? | ANIREISHA~アニメ、霊的スポット、旧車等~

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リアルとファンタジーのはざまで

鞆平保育所跡の北は『崖の上のポニョ』の「山の上の道」のモデル、グリーンラインに接続する県道47号が下りてくる三差路になっているが、「鞆の浦の町並」マップやジブリファンの間では、ここは、バケツに入ったポニョが載ったリサカーが、ひまわり園とひまわりの家へ行く途次、ひまわりの家の送迎車と出合った三差路のモデルと見做されている。

 

カーブの具合や造船所の位置、周辺の景色は実際とは異なるが、送迎車が下り坂の道路を下りて来て、堤防沿いの三差路を右折し、デイサービスセンター(鞆平保育所跡)に向かう、というマクロでの位置関係は現地と合致している。

 

三差路の北で一旦県道の幅員が狭まり、住宅密集地になる。すぐ右手に現れる小径との三差路にはかつて「焚場跡」の小さい道標があったが、今はなくなっている。「たでば」とは江戸時代のドックのことだが、今は干潮時でも跡地の確認は難しい。

 

その三差路のすぐ北の右手にあるのが、宮崎駿監督がよく入店していた「村上製パン所」跡。普通の民家のパン屋なのだが、既に廃業していたため、監督がよく買っていた揚げあんパンを味わうことはできなかった。普通のあんパンじゃなく、揚げあんパンを好むところに監督の活力の一部を垣間見た(深読みのし過ぎ)

 

更に北のコンクリート小径との三差路左手には、監督が何度も参拝していた医王寺の道標が建っているが、このコースは寺の参拝道中、最も急勾配の道だから流石に監督もこの道は登っていないだろう。

 

しかし私は聖地巡りに関係なく、町歩きやハイキング時には極力回遊コースを設定するようにしているため、敢えてこの超急坂を登った。実際、想像以上の急坂で、道で会った地元住民も「しんどいでしょ?」と言っていた。

 

そのしんどさから、下を向いて上っていたため、道沿いの「平賀源内生祠」の道標を見逃し、桜咲く医王寺の山門である仁王門まで来てしまった。

 

仁王門前の参道脇には、ミニ四国霊場の石仏が安置された石造の祠があるが、これは、ポニョが人間になって、妹たちが変化した巨大魚の上を走り、自宅へと向かうリサカーを追っていた際、海岸縁の岩の上に祭られていた祠に似ている。アニメでは祠の背面が描かれている。

 

祠の建つ岩のモデルは、阿伏兎観音がある阿伏兎岬の三重石塔が建つ岩のような気がする。監督は鞆の浦から歩いて阿伏兎観音まで参っている。三重石塔をそのまま描くと、監督の中では悪い意味でリアルになってしまうと考え、敢えて普通の形の祠にしたのだろう。

 

次回、監督が鞆の浦の全体像を把握した、鞆の浦一の絶景地へと登る。

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