やっぱり「色々ドラマ」が起こります、パリ五輪。
開会式の批判を書いたら、どっかの新聞のコラムで似たような事を書いていた。いや、オレよりよっぽど辛辣に。最後の演出など「カラオケ大会」だと・笑
ま、それはさておき・・・色々、興味深い結果がでました。
まず、どっちも負けた「バレーボール」。どちらにも言えることは「ミスで負けた」。どうにも厳しいというのではなく、ミスで負ける。これは「国際大会あるある」。ま、切り替えていきましょう。一つだけ「有難い」と感じたのは「にっぽん!」コール。
フランスでやってて、日本人だけじゃなく海外の人たちまでもがにっぽん!コール。嬉しいですねぇ^^
男子バスケは、想定内の結果。生命線の「3ポイント」が決まらなければこうなるのは予想の通り。戦前「富永不要論」まで飛び出して、全体としてシュートの成功率が落ちていた日本。ま、ここも切り替えていきましょう。
フェンシングは凄いの一言。フェンシング発祥の地で、決勝の相手はフランス人。体格差は笑っちゃうほど。これをスピードで制して、安定感のある勝利。いやはや「太田」を見て育った選手たちは頑張ってますね。
水泳は、完全に世代交代の様相。昨日の400個人メドレーも、18歳が銀メダル。低迷している日本水泳に希望の光が。池江が準決勝で負けた女子100バタでも、決勝は高校生が決勝へ。スタートでミスして失速、万事休す。こういうのは「経験値」という事で、今後に期待です。
スケボーは、ある意味「想定内」の1・2フィニッシュ。なんたって、女子は世界ランク10位までに日本人が6人。前回金メダルの西矢選手が出られないくらい日本のレベルは高いので、普通にやればこのくらいは出来る。出場した日本選手、1位・2位・4位という世界ランクですから、独占してもおかしくないくらい。
その陰で、同じ「横乗り系」のファーフィンは、出場4選手順調に勝ち進んでおりまして、この先が楽しみですけど、如何せん「タヒチ開催」という事なのか、メディアの露出はほぼなし。選手蔵が「豪華客船」という面白い開催なので、もっと取り上げて欲しいものですね。
サッカーは、昨夜の試合は「目が覚めました」・笑
女子のブラジル戦。0-1で迎えたアディショナルタイム。まずPKで同点。そしてミドルシュートを決めて逆転。前の試合のスペイン戦とは動きが変わり、前を向けるシーンが多くなった印象。前半にPKを外したのは如何なものか?だが、勝ちたい気持ちは伝わった試合。このまま勝ち進んで欲しいものです。
男子も、苦しみながらマリに勝った。まあ、こういう試合が「国際試合」で、簡単ではないという事。それでも「負けないチームが強い」という事で、この先も頑張って欲しいものです。
最後に「柔道」。リアルタイムで見てました「阿部・妹」の負け。衝撃的でしたけど、聞いてみれば「ある面でなるほど」と。なんでも腰痛に悩まされ、試合を選んで出ていたという3年間。結果「負けてないのに世界ランクは下」という事で、なんと2回戦でランク1位と対戦。試合はコントロールしていたが、解説に指摘する通り「身体を密着されると危ない」の言葉の通り、一瞬「抱きつかれて。投げられた」。完全な「いっぽん!」。
担当コーチも、「今回は負けるかもしれない。負けた時の言葉も考えていた」と言うように、万全ではなかった体調。加えて「試合不足」。「実戦の経験値」なんて言っても意味はないが、やっぱり「不安」はあったのだろう。
その後の「号泣・絶叫」についても賛否は書かれておりますが、それだけ「すべてをかけてやってきた」という事で理解しましょう。しかしながら、その前に相手選手は「かけ逃げ」今でいう「擬装攻撃」で3回目の「指導」出てもおかしくない、いや「出なければおかしい」場面があったのも事実。そういう審判もまた「国際大会あるある」ではある。
その精神状態で「勝ち切った」お兄ちゃんはやっぱり強かった!・笑
一瞬だけ危ないシーンもあったが、ほぼ完勝。なんたって、本人曰く「4回勝つ」らしいですから、まだまだ通過点。破られない記録と言われた「野村」の記録に挑戦して欲しいものです。苦しいでしょうが。
そういう面でも、レスリング「伊調の4連覇」は、凄すぎる記録だと、改めて感じる。あの「霊長類最強女子」の吉田でも達成できなかったのだから。
ま、へそ曲がりのオレですから一言書けば・・・
男子「疑惑の判定」の選手については「どんな理由でも、畳の上で落とされた」事実は重い。「待て」がかかろうが、油断してはいけない。以前から「国際大会の判定」には疑惑はつきもので、選手間でも「審判を信用するな」と言われてきたこと。その点で、「一瞬の油断」があったと本人も言う通りで、それが勝敗を分けた。その後、勝ち進んで「同メダル」を取った事は、ある面で「称賛に値する」が、だからこそ残念でならない。
そして「篠原の疑惑の判定」の時、国際審判員が山下に言った言葉が思い出された。「判定は問題があるだろうが、覆る事はない」。これが「国際試合」と言うものと理解して、その上で戦わなければいけない。そしてそれは、ある意味「日本のお家芸」とでもいうか、「不利な状況でもなんとか対抗する」という、得意技でもあるのだから。
阿部選手も、悔しいだろうが「畳の上で」立てないほど泣き崩れるってのは、やっぱり我慢して欲しかった。それをやってしまうほどの精神状態だったのだろうが。昔であれば、いや「柔道家」であれば、あれはやってはいけない事。がしかし、それが良いか悪いかよりも、柔道が度重なる「ルール変更」で、「柔道」から「JUDO」に変わったように、これも時代の流れなのだろう。
「柔道家」ではなく「アスリート選手」。なので感情を表したりするのも、時代の流れか。
言えることは「勝ち続けて終わる」チャンピオンは「ほぼいない」。いや、「負ける事で強くなる」事のほうが「圧倒的に多い」訳で、まだ若いのだから立て直して、一回りも二回りも強くなって「次で強さを見せつける」、そういう選手になって欲しいものだ。
そして「角田」選手の金メダル。
苦しい時間のほうが多かったようで、「戻りたくない」は本心でしょう。階級を変えて、減量に苦しみ、柔道選手で「ウエスト58」って^^;;; 何度も何度も跳ね返されてたどり着いた「金メダル」。素晴らしい事です。
柔道は、軽量級から行われ、男子も女子も「軽量級が流れを作る」なんて言われるように、その重圧は計り知れない。まして、「日本柔道」は、まるで「一家」のように、チームのまとまり、規律を重んじる傾向になる。
そんな中で、あれこそが「得意技」と言うのでしょう、全試合で「巴投げ」に拘り、「わかっていても防げない」と世界が言う「切れ味」は流石の一言。身長の高さと手足の長さと生かして、「巴投げ&関節技」に拘り、しっかりと勝ち切った柔道は素晴らしい結果。
前回の新井選手もそうだが、競技を始めて、最初は目立たない選手で成績も出ず、しかし努力を重ね、頂点に立った選手は、何故か輝いて見えるのはオレだけか。
まだ始まったばかりだが、頑張ってますよ日本選手は。成績の出ない事もありますが、みんな「頑張ってます」。それは間違いない。
そして「メダルの数」なんては一切気にしませんが、気にするのなら「五輪は前半戦」が日本人には楽しめます。何故なら、後半の「フィールド・トラック」競技になったら、期待できる選手・競技は一気にすくなくなりますから。
そういう面では、柔道のあとはレスリング。スケボー。このあたりは量産が期待できます。ハマれば?バドミントンも。卓球は「ハリ・ヒナ」ペアが初戦で負けたように、何が起こるかわかりません。最悪の事態も想定できます。
などと、冷静に見ると「つまらなくなる」でしょ? しかも「メダルの数」に拘って。純粋に「競技の面白さ」や「推しの選手」を応援してたほうが、やっぱり楽しめるでしょ。
そういう面で考えても「バレー女子」の「ニッポン!」コールや、「柔道女子」の「詩コール!」をしてくれるフランスの観客は、しっかりと「競技を楽しむ」であり「選手をよく知る」でもあり、「平等・友愛」の国是の通り・・・有難い国だという事です。
自国の選手が負ければ「会場の電気を消す」とか、「一斉に叩く」とか、そういうのは見たくありませんからね。そしてそれこそが「日本が世界に誇れる国民性」であるのですから。
今や「会場の清掃」は当たり前のようにやる。
それも「日本発祥」の誇れる文化です、間違いなく。
みんな頑張れ!
お陰で寝不足だけど。。。