おかむら準備室のブログ
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たいして親しくなかった10年以上没交渉の旧友からいきなり連絡があったら何事か、と思うだろう。

 

①マルチ商法のお誘い。

②宗教の勧誘。

 

嫌な予感しかしない。

 

相手が異性だった場合は精一杯うぬぼれてみてやっと

 

③不倫のお誘い。

くらいか。いずれにしてもろくな話ではない。

 

私は学生時代から「将来はCDジャケットやフライヤーを作る仕事をしたい」

と思っていたので、大学在学中も、就職してまだ勉強中のデザイナーになってからも

友達のバンドのスタッフをさせてもらって勉強のため無料でフライヤーなどを作っていた。

当時のインディーズバンドの音源の主流はデモテープ。

デモテープのジャケットも作った。スタッフなので物販席に座って自分で売った。

 

私がいまもKISAKIさんのライブの物販を手伝ったり、真田のスタッフをしていたのは

昔こういうことをしていたからです。普通デザイナーあんまり物販しない。

 

だいたい4~5バンドくらいのスタッフをして、その後にKISAKIさんと出会い私は一人前にお金の頂けるデザイナーになった。

その4~5バンドのうちのメンバーの一人から10年ぶりくらいに電話がかかってきた時の話である。

 

先述のとおり特に親しかったわけでもないのでわりと不信感しかなかった。その時いた場所がたしかFan-J twiceの楽屋だったので、そこらへんに適当にいる人に何だと思う?と感想を聞いた事を覚えている。

 

前回のブログにご出演願ったキングオブクソ氏にも聞いた(当時は現役地下線麺)。

答えは「④借金の申込み」であった。

 

自分と一緒にするな。

ある意味模範解答である。

 

とりあえず、会って話がしたいというので行った。

 

もう10年以上前にバンドをやめて結婚もしているらしかったが、V系バンドマンはバンドをやめるとだいたい98%位の割合で太る。収入が安定して毎食きちんと食べられるようになったり体型を維持する目的を見失ったりするためだが、意外と変わっていなかった。

(余談だが「バンドやめる」と決心しただけでまだやめてないのに太った人もいる)

 

お茶を飲んだり昔話をしたり、何故か天王寺公園をお散歩したり、目的がわからないまま数時間経過し、私が「ひょっとして③だろうか」と考えだした頃やっと切り出された用件とは。

 

まさかの「逆援助交際のお申込み」であった。もちろん私が援助する側である。

 

逆援希望氏の話によれば、彼の妹さんに障がいのあるお子さんがいて療育にお金がかかり、たびたび生活費を無心されるので仕送りをしていたが、稼ぎに余裕のあるほうではないので足りないくなった時は消費者金融で借りていた。

収入があったときは少しでも多く返済したいので競馬で増やそうとしたが予想がはずれてまた借りた。

繰り返すうちに今では利子を払うだけでせいいっぱいになり、元金はすこしも減る気配が無い。ということだった。

もちろん嘘か本当かはわからない。全額競馬に突っ込んで溶かした可能性も0ではない。

 

ようするにアナタが替わりに借金を返してくれ、そのかわりにアナタとセックスしてあげます。というご提案である。

 

借金総額はたしか280万円くらいだったと思う、そして1回につき5万くらいくれというのだがそれだと56回セックスをしないと完済しない計算だ。

念のために言っておくが特別にかっこいいとかバンドマンとして華があったという訳でもないうえに1ミリも好きでない、連絡がくるまで存在すら忘れていたような男である。

 

第一の感想は「なんでそんな体力的にしんどそうなことをしなくてはならんのか」であった。

 

当時は実家から職場まで片道1時間以上かけて通勤しており、アンダーコードのデザインの仕事がメインだったので時間が不規則で残業も多かった。

そんな勤務態勢のなかの貴重な週休2日(よく休日出勤で潰れる)

 

その貴重な休みの日に、好きでもない男と、毎週セックスしに出掛けて、その上金を払うだと?

 

一瞬、「それは私がこんな残念な女でなければ逆にお金を貰える案件では」と思ったが(それは普通の援助交際っていうか売春)

ただでさえ仕事で疲れているのにそんな余計に疲れそうなことやりたくない。何とか体力の温存を図りたい一心で私がとっさに思いついた名案が

 

 

「280万円一括で払ったら、合計56回のセックスをするのは勘弁してもらえるのでは?」 だった。

 

 

ちょうど引っ越し計画中で地味に小金をためていたのである。

 

 

次の瞬間「いやいやいやいや!昨日まで忘れていた人!会うの10年ぶり!そんなことする義理がどこに!」と思い直し、援助交際という名目でも既婚者とそういうことはできない旨をつげ、また金を出す人が一人では効率が悪いので分母を増やしたほうがよいのではないかという謎の提案をし、対策として「V系たぬきの掲示板」を教えた。

 

私の対応も若干おかしいし、準備麺でも厳しいと聞くのに10年前の元麺なんか需要ないだろうとは思ったが知ったことではない。

 

それにしても、私が逆援助交際でもして金を払わなければセックスもしてもらえない残念極まる女であると決めつけられている点はまあ事実なので怒ってもしょうがないが、逆援希望氏が10年間のあいだに私が結婚もしておらず彼氏もいないだろうと勝手に思っていて、そしてまんまと当たっているのは不愉快であった。

 

時間が経つにつれてなんか腹が立ってきたので言いふらしてやることにしたのだが、逆援氏のバンドマン歴が昔すぎて、すでに関西V系インディーズ業界に共通の知り合いはほとんどいなかった。

もう、ヴィジュアル的にも社会的にもとっくに立派なパンピなのに、何をもって逆援交などという発想に到り着いたのか謎中の謎である。

 

しょうがないのでKISAKI社長にお話しした。

 

重ねて言うが他に共通の知り合いが居なかったのである。

そのKISAKIさんとて直接は知らない、一方的に顔を見知っているというくらいのものなのだ。

 

KISAKIさんは私が最後まで喋り終えるより先に、若干食い気味で

「絶対お金貸したらあきませんよ!!」と、結構な剣幕で言った。

 

「いや、貸してじゃなくって、くれって言われてるねんて」とココロの中でツッコミつつ、私は大変驚いていた。

 

KISAKIさんがどうこうではなく、男性は全面的に男性の味方だと思っていたので、

「それは是非とも援助して、代わりに借金を返すべき」と諭されると、

そう予想しながら話していたからだ。

 

とりあえず共通の知り合いの大半がV系を去っていたので、言いふらし作戦は失敗に終わった。なのでこんなインターネットの片隅の、誰も読まないようなところに書いて鬱憤を晴らしているわけです。

 

もう一ヶ月以上も前になるが、7月の末に芝居を観に行った。
半年ぶりのことで、最近はすっかり芝居を観なくなっていた。


理由はいろいろあるが

その1:みたい公演がない。

その2:みたい公演はあるが東京でしかやらない。

その3:みたい公演はあるがチケットが超高い。

その4:長年一緒に芝居見物をしてきた友達が仕事を辞めて田舎に帰ってしまった。

その5:長時間大音量を聴き続けるのがつらい。

その6:3時間越えの芝居もつらい。

その7:もうゲキ×シネとかシネマ歌舞伎とかでいいのでは。



こんなところだがゲキ×シネは結局見ていない。



その4の芝居友達が田舎へ帰っちゃったというのはとても大きい、変な人と同行すると、自分から観劇を希望してきたにもかかわらず遅刻してきたり途中で帰ったりするし、なくすと困るからと当日までチケットをこちらに預けたままにしたうえに遅刻してきてこちらまで入場できなくなったりする。

さらに自分は見られなかったからとチケット代を払わなかったりなど、今までに割とカジュアルに複数の人から嫌な目にあわされてきた。
(注:遅刻した同行者のチケットを持ったまま開演時間を過ぎそうな時は受付で事情を話せば預かって下さるところもあります)



なのでここしばらくは、観劇友達である女性以外の友達と芝居に行くのは辞めていたのだ。



もう何年も前、彼女以外の別の友達の希望である公演を一緒に観に行くことになり、チケットを取ったが結局終演まで来なかった事があった。

終演後すぐ着信があり劇場のそばにいるという。近所の喫茶店で言い訳をきく事になったわけだがその時のお茶代は私もちだった。



謝ってはもらったものの、実は今でも根に持っている。



謝るのならお茶代は私の分まで払って欲しいし、立て替えたチケット代も払って欲しいし、できれば後日に先日のお詫びにと言って同等の公演に誘いチケットを取って欲しい、ここまでしてくれてやっと「完璧に謝った」ことになると思うのだがどうだろう。



もっともその時の友達のドタキャンの理由が、自分の女に金を借りたらその金は女が自分(女)の兄に借りた金で、なかなか金を返さない妹に業を煮やした兄が徒党を組んで押し掛けてきて監禁され身ぐるみ剥がされていたという、キングオブクソみたいなエクストリームドタキャンだったので上記のような謝罪はできなかったと思うが、まあもしかしたら嘘かもしれない。



なおその時に強奪された金は必要経費だったので補填するための借金を申し込まれたが当然の如く返済されていない。なのでこんな誰も見ないインターネットの片隅に書き込んで溜飲を下げている訳です。



あとその時観に行った劇団のアンケートにも書いた。芝居の感想を書いてもらう用にアンケート折込をしたのに同行者がこない愚痴ばっかり書いて提出された劇団は迷惑だったろうなとは思うが、その後の公演のご案内はちゃんと送られてきた。

nail

こんなひどいネイルは見たことがない、という評価を頂きました。

はじまりはTwitterで、聖パウロ後藤リスナーズの他愛のない会話だと記憶しています。
そう、たしかこのtweetがきっかけ。

tweet


「タトゥにも使えそう」
「スーパー銭湯に行けなくて悲しんでるバンドマンに教えてあげよう」

などと勝手な事を言い合ってるうちにお一人

「逆にこんなんあるなら(タトゥ)入れようかな」
と仰った方がおられた。

タトゥ入れよかな。
この言葉を聞くと私は様式美のように必ず返してしまうお決まりの台詞があるのです。
ボケられたら必ず突っ込まなければいけない大阪人のように(そんな大阪人おらんわ)
MCで「あと一曲」と言われたらかならず「えーーーー!」と返さなければいけない
バンギャのように。

「インクジェットプリンタで
タトゥシール作って差し上げますからやめましょうよ」


何度この台詞を吐いたか、はるか昔戮さんにもギル君にも言った覚えがある。
最も今ギル君に入ってるサイズのシールを作ってと言われてもそれはそれで困るねんけど。
もちろんバンドマンの皆さんはそんな戯言誰も聞いてくれませんよ。

でも今回は言った相手がバンドマンと違うし。
さらに「後藤企画のマークなんかどう?」と続ける私。
そしたらちょっと盛り上がってしまった。

通販したら買いますとか予約しますと言ってくださる人まであらわれた(笑)
おありがたい。(でも通販するとしたらそれは私じゃない)

それじゃあ作ろうか。作ろう。




そういうことになった。





当時、折悪しく発熱して寝込んでおられるらしい聖パウロ後藤様にご迷惑様ながら、
とTwitterでお伺いをたて(本当に迷惑だすみませんでした)
タトゥシール制作にとりかかることに。


ところで私、後藤企画のマーク以外にもう一つ作りたいデザインがありました。
さけつま2014年2月号開始3分39秒辺りでのお話、

「そのうち四条かどこかの陸橋から首吊られてぶらーんて、
胸のところに『税金』とかタトゥー入れられてぶらーんてなってるん
ちゃうかな『納税』とか書かれてね」
(要約)

これをタトゥシールで表現したい。
報復で入れられるねんからちゃんとした手順を踏んだタトゥじゃないはず。
無茶苦茶に引っ掻いた血まみれのタトゥとも言えないようなタトゥ。

内出血の痕も割とリアルに。


nozei

『納税』にしたのはその方が痛々しいかなー、と。


mark

もちろん後藤企画マークも作りました。

タトゥシールはポストカードサイズのシートを使用しているのですが、
隙間をあけるとシートがもったいない。
貼る時はハサミで切り離す必要があるのであまりくっつけて並べても扱いづらいのですが、
この件に関しては「私が切り離せたかどうか」を基準にしました。

sex

中途半端にできた細長いスペースに「労働!SEX!労働!!SEX!!労働!!!SEX!!!」を

あとは冒頭に載せたネイル用シールで隙間を埋めて完成。



seal


(実際のシールは反転画像になっているのでこんな感じです)
seal_r

後藤企画さんにもご覧に入れ、通販もしくは物販でお取り扱い頂けると
おありがたいお返事をいただきましたが
通信販売の再開時期は今のところ未定だそうです。
こんばんわ、おかむら準備室です。

地下線解体以来書く事がなくなってしまいずっと放置していたブログですが、そして放置したままで気にはなっていたのですが、先日思いがけないところで、ブログを好きで読んでた、と言って下さった方がいて嬉しくて再開しようという気持ちになりました。

とはいえもうヴィジュアル系の事は書く事ないですわ。
まあ何か面白い事あった時は書きます。
あとは面白かった事思い出したとか、もう年月が経ってるから書いてもいいだろ、とか。
そんな事。

今回は思い出した事です。

Daliの会場限定盤「ロッキンチェアとクリープ」のジャケットのお話です。

このCDは先に「hate」と「love」という2typeで発売し、ジャケットもそのままロッキンチェアのイラストだったのですが、2typeまとめて再発売ということで「ねむれるよるのつくりかた」のイメージでイラストを描き直すことになりました。ねむれるよるのつくりかたなので眠っている人。アタマまで毛布を被って手だけ見えてる、みたいな感じで。


最初に描いたのがこれ。

全然寝ている人に見えない。

ていうかなんか怖い。

むしろ妖怪っぽい。


廉さん(当時は苓さん)との協議の結果、寝室感がないのでは、
と目覚まし時計を足してみる事になりました。


いや増す違和感。

しかし妖怪っぽさの原因は分かった。

これ寝てる人って言うより山登りしてる人だ。

山っていうか崖に手をかけて今にも上がってこようとしてる人だ(怖い)。

さらにスケール無視して見ると、山の向こうから大男が街を襲ってこようとしてるところだ。

進撃の巨人だ。(2013年当時はそんな事は思いませんでしたが)


結局何が変なのか分からず、しばらく放置してある日Daliのライブ映像を見ていた時。

アンダーコードのバンドは、もといヴィジュアル系のバンドはどこでもライブ中にお客さんを巻き込んでやるお約束のパフォーマンスがありますよね、メンバーコールしたり一緒に壁をぶち壊してみたり最前のお客さんを踏みつけてみたり。フィッシュファイトなんか見てるだけでも楽しかったもんです。


で、Daliのパフォーマンスは何かというと枕投げですよ。
投げ返しそこねたら「ヘタクソ!」とシャウトで罵られますよ。

そうだ!枕だ!枕がないから変なんだ!!!
気づくのが遅いよ!!


実は私は寝る時枕を使わないで平坦な所に寝ているので、なかなか気づきませんでした。
ホテル宿泊などの時はそれで眠れず「枕が合わないとはこういう事か…じゃなくて枕があるから寝られないんだよ!」
→枕をのける。という学ばないプロセスを毎回繰り返します。たまにはずしても枕の方が追いかけてきます(オカルト)



という訳で妖怪崖のぼりは無事に、ねむれるよるをねむれる人になったのでした。おしまい。


ロッキンチェアとクリープ、実は今でも通販で買えます。

一緒に掲載されている 「Mis†ake」はコテ系好きな人には大受けするか殴られるかのどっちかですがおすすめです。

最近「BALA☆NCE」名義で録りなおしたようです。

どれも歌詞が秀逸ですよ。
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ヴィジュアル系、それも所謂コテヴィジュと言われるバンドのデザインをしているとよく



「枯れた花を使ってデザインしてほしい」

というリクエストを頂戴します。



直近ではNEGAのフライヤーとか。





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解散の寂しさと枯れ花。







そういえばArcの「相乃心」もそんな感じでした



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但しこれは枯れたんじゃなくて「踏みにじられた花」というご希望だったような。





デザインは既成の写真素材などを組み合わせたり、加工したり、

色々して作っているのですが枯れた花の素材てあんまりありません。

だって綺麗なものじゃないし……



枯れた花に退廃美を見いだすのはヴィジュアル系ならではと言えましょう。





なので枯れた花を使う時は花を枯らせて自分で写真を撮ります。

上記のArcの場合は勿論踏みにじってから撮ったわけです。わあ、ひどい。















2013年3月20日、凛 BEST ALBUM「Reflect of Killing Fleur」がリリースされましたが

このジャケットも枯れ花のデザインです。しかも「枯れたガーベラ」と花を指定してリクエストされました。



なんでガーベラ?とKISAKI社長
にお聞きしましたら





「薔薇とか百合とかはありがちだから」

というお答え。





確かに上記のNEGAは薔薇、Arcは百合でしたね。







ならばここはひとつ、心をこめてガーベラを枯らせて差し上げようではないですか。







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というわけで買ってまいりました。マーガレットはいらないのですがセットで売ってたのです。

これから花瓶にも活けずに放置して毎日観察していきましょう。





一日目



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買って来た直後です。勿論まだまだ元気、持ち上げても首を垂れたりいたしません。







二日目



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すこし元気がなくなってきました、首を傾げてやや物憂げに見えます。







三日目



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だいぶんぐったりしてまいりました。首を垂れて花弁も乱れがちです。





四日目




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四日目ともなると完全に俯いてしまいました。









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ぐんにゃり。









しかし「枯れた花」とはこういうものでしょうか、

これは普通は「萎れた花」というのではないですか?



求めるべき枯れ花とはおそらく花弁もかさかさに乾き、

茶色く乾涸びたみるも哀れな骸のような花であるはず。









かといって枯れ枯れになるまで待っていてはリリースに間に合いません。









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なので花たちを一旦お皿に載せまして。









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失礼して電子レンジにかけさせて頂きます。













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ほっかほか。









レンジでチンしたガーベラは、春菊のおひたしのにおいがします(キク科だから)



この後、あら熱をとり(料理か…)水分がとぶまで乾かすと

立派に枯れた花ができあがります。









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そうしてできあがったのがこのジャケット









一緒に買ったマーガレットは花瓶に入れてリビングに飾っていたのですが、

リリース日をすぎた今も元気に咲いています。



































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冒頭の写真に翠様(ポスター)が写りこんでいる。




















本日、NEGA BEST ALBUM 「NEGATIVISM -TRACE-」がリリースされました。





このジャケットの制作に入る前、私はこんなツイートをしていました。





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出来上がったジャケットはこれですがとくにエロ要素は見いだせないと思います。

いったい何がセクハラだったのでしょう?


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今回のジャケットのモチーフを決定するのに儿さんと電話で相談したところ、

端的に言うと「対面座位」であるという結果に落ち着きました。(ものすごく経過を端折っていますが)



対面座位の画像検索結果






そして上記のツイートのような事態に陥りました。







会社内で、会社のPCで対面座位で画像検索しながら、会社の電話で。

対面座位という単語を連発しながら会話していた訳ですよ。









うわぁぁぁぁぁぁー。



よかった、残業中で人がいなくて。











途中で血迷った私がそれなら四十八手全部アイコンにして並べて加工して古代の遺跡みたいにしたらどうかとか言い出し、儿さんに「そんなに過剰なエロ要素は求めていません」と言われる、という

むしろ私が儿さんにセクハラしているような会話もありながら、

現代彫刻やら歓喜天やら廃墟(?)やら諸々のイメージを折り込みジャケットは出来上がりました。



具体的に図解しておくと、こう。





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対面でぴったり抱き合った状態に意味があるのです。

今回のテーマはラブです。(表紙だけ)





ところでこの彫刻みたいなものは絵を描いてそれに色々加工しているのですが、

手前味噌ですが面白い効果が出たと思っています。





ひょっとしてこの方法だと私の以前からの念願のアレができるのではなかろうか?

アレとは, ネガ初期のMINI ALBUM 「 THE Faded Film of Japanese Sadness 」

の表紙の鳥男(ビスコさんたちは主にトリさんって呼んで下さっているようですね)





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こいつをリアルに描くことです。

やってみました。





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うん、満足です(笑)      でも。





























もっと沢山、ずっとずっと、いつまでもずっとNEGAのジャケットを作っていたかったなあ。










解散が残念で寂しいです。
















これはドーナツです。


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Dali「セイメイロンリイダイタイアイタイ」レーベルデザインです。




苓さんのアートでキュートな下描きはこちら↓




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オールドファッションのオモテって、どっち?



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撮影後はスタッフ(おかむら)が美味しくいただきました。(残業食)




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先日、勢い余って携帯をiphonに替えました。


勢い余った経緯を書くと長くなりますので割愛しますが。なかなか快適でございます。





勢い余りついでに壁紙を作ってみました。



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本日の主催イベントから新アー写が発売になるDaliさんの


“前のアー写のデザインの壁紙”です。



公開しますのでよろしかったらお使い下さいな。
(苓さんから公開の許可をいただいています)

そう珍しくもない感じののデザインですが、下にマイクが入っているのがポイントです。

白と黒の2種類。



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人として趣味の無い方はこの世におられないなんて事を申しますが、
私の趣味はバスドラのヘッドにロゴや模様を入れる事です。
ちなみにドラムはまったく叩けません。

なので周囲のドラマーのかたにお願いして、またはお願いされて細工を施しておる訳です。

バスドラのヘッドと言われてもピンとこないかもしれませんが
ドラムセットの中の一番大きいタイコの客席側の部分、たいがいドラムメーカーのロゴが入っている大きなフタのような部分のことです。

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どこだかわかりますでしょうか。


今回(去年の9月…)、Megaromaniaの邑詩さんのバスドラのヘッドにロゴとちょっとした模様を入れましたので、その工程を書いてみようと思います。
自分のバスドラに模様を入れたいというドラマーの人には役に立つかも、などと思いまして。
Do it yourselfでございます。

※この記事は邑詩さんに(去年の9月に)許可を頂いて書いています

Megaromania (びっくりするほど大音量で曲が流れます)


邑詩さん (なんでブログバナーがUFOなんだろう…)


★用意するもの★
ドラムセット:1セット
カッティングシート:屋内用・施すデザインに合わせて色と大きさを吟味してください
マスキングテープ:1巻き
その他:カッター、定規、セロハンテープ、カッティングマット等の道具


★その1★
まずはデザインです。後に型紙を作りますのでイラストレーターが重宝です。
ドラマーの方と相談しながらお好みに沿ったデザインを作りましょう。

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(これは実はボツになったデザイン案)


デザインチェックは携帯のメールのやりとりで十分です。ドラムセットはどんな狭いハコでも最前のお客さんから 1m以上は離れていますので、離れたところから綺麗に見えればいいのです。逆に細かい所まで作り込んでも、実際にライブで使用した時遠いわ暗いわでさっぱり見えず悲しい思いをすることになります。

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★その2★
型紙を作ります。その1で作ったデザインを全て線画に直し、プリントアウトします。
まずヘッドそのままの大きさと形に繋げたものが1枚

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そして施すロゴや模様ごとにバラバラにプリントしたものが各1枚

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型紙ができたらバラバラのほうをカッティングシートにセロハンテープでしっかり貼付けましょう。

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★その4★
型紙の線にそって切り抜きましょう。カッティングシートの下のシール台紙まで切らないよう力を加減して下さい。

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切り抜いたらロゴや模様以外の余白のシートは全部めくって捨ててしまいます。
もったいないと思いますがしかたありません。捨てる部分のほうが圧倒的に多いですが我慢です。

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模様もこのように

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全部切り抜けました。

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★その5★
切り抜けたシートの上にマスキングデープを貼りましょう。テープ同士の端が重なるように隙間無くびっちり張り巡らせます。ミイラな感じになったら正解です。

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★その6★
ヘッドの用意をします。綺麗にふいてあげましょう。新品なら問題ありませんがライブで使用したものはマイクを突っ込む穴(何ていういんでしょうか?)がマイクを固定したガムテープ跡でベタベタになっていたりしますので、その場合はシールはがし剤なども使って綺麗にします。

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★その7★
その2で作った型紙のうちの、ヘッドの大きさそのままの方をヘッドに固定します。
YAMAHAとかPearlとかのロゴを基準に水平をしっかり取って下さい。

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★その8★
その4で切り抜き、その5でマスキングテープを貼ったロゴや模様のシートを、
ヘッド上に固定した型紙に合わせて置いていきます。

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位置が決まったらセロテープで仮止めしましょう

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仮止めしたテープと反対側のシートの台紙を少し折り返してマスキングテープの粘着面を出し、しっかり固定します。固定したら仮止めのテープは外して下さい。

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★その9★
その8で折り返したところから、シール台紙をゆっくりはがしながらカッティングシートをマスキングテープごとヘッドに貼り付けていきます。空気が入らないよう押さえながらゆっくりはりましょう。

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そしてカッティングシートが一緒にはがれないよう注意しながらマスキングテープをはがすと…

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模様のみがヘッドに残ります。ヘッドからはみ出た端はどうせバスドラのフレームで隠れますので、折り込むなり切るなり適当にして大丈夫です。

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ちなみにヘッドは丸くて軽くて安定が悪いので、踏みつけて固定しながら作業しています。
普段ライブで最前のお客さんが踏みつけられている事を思いますと何やら感慨深いです。

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ツーバスの両方にロゴを入れる場合は左右で高さをしっかり合わせましょう。

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これで完成です!!

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皆さんも是非やってみて下さいね!
この方法の良い所は、飽きたら剥がして別の模様に簡単に変えられるところです。
バンド名のカタカナ表記がローマ字表記に変わったりしても安心ですね!!
(もっと縁起でもない例も色々思いつきますが自粛します)


PVにも映っているはずなのに檻みたいなのに入っていて殆ど見えなくて残念。














今回は発売日に間に合った。「下描きアワー」をやり始めて初である。


本日発売、FUTURISM・BOYZ「自分病」

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これ


ところでのっけからいきなり話は明後日の方向に向かうのだが、
「アイデン&ティティ」という漫画をご存知だろうか


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アイデン&ティティ


のちに映画化もされている のだが、それはおいといて、この漫画の主人公の中島くんのモデルは「人間椅子」の和嶋慎治さんである。



このことは普通にみんな知っていることなのかな、と思って検索してみたところ色々なブログに行き当たったが、どれも
「モデルは人間椅子?なのかなー?」「そんな事を聞いた気がせんでもない」「もしかして人間椅子かも?」
となんかぼんやりした感じ。これは作品中の中島くんのバンドSPEED WAYと人間椅子は全然傾向の違うバンドなので
モデルと言われても俄に信じがたいせいもあろう(しかし中島くんの顔はヒゲがなかったころの和嶋さんにそっくりだ)



でも私は断言できる、何故かというと人間椅子のライブのMCで聞いたから(笑)
喋ってたのは当の和嶋さんではなく主にベースの鈴木さんで
「みうらじゅんさん(作者)はネタがなくなると和嶋くんに電話してくる」
「漫画に出てくる中島くんの部屋のテーブルの上の電気スタンドの角度とか細かいとこが和嶋くんの部屋にそっくり」
というような内容だった。

私は人間椅子のライブに行ってもMCはさっぱり覚えてないのにこの時のは不思議と覚えているのである。

というわけでそのMCのおかげで私は「アイデン&ティティ」という漫画が「ガロ」という雑誌に連載されている事を知り
さらにそれが自分の大好きなバンドの人がモデルと知り、当然のように「読んでみよう」と思ったのだった。




未知のジャンルになにかひとつ好きな事をみつけて踏み込むと、そこから芋づる式にどんどん好きな事が増えていく。
それを世界が広がると見るか泥沼にはまると見るかはおいといて、ガロを読みはじめたんだから当然一緒に掲載されているほかの漫画も読むのである。




その中に根本敬さんが。




自分の中の漫画の概念をぶっ壊されたとか破壊的な絵柄に圧倒されたとか、その感想を表現しようとすると何か陳腐だし主に面倒臭いのでやめておくが、とにかくものすごく惹かれた、所謂「ツボにはまる」というヤツであろう。
そして一時期は著書をほぼコンプリートする位の勢いで集めていたが、ある日突然この濃ゆい作品群がまとまって手元にある事に恐れをなし特に気に入っている数冊を残して手放してしまったのである。たぶん集めちゃった事で固まりとして変なオーラが出て来た(ように感じた)んだろう。
そして根本敬作品のことを忘れはしないが特に思い出しもしない平穏な年月をすごした。




ところで話があっちこっちに行きすぎで大変恐縮なのですが、
冒頭のFUTURISM・BOYZ「自分病」の下描きに戻りますよ。

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これ




今まで公開した他バンドさんの下描きは手描きスケッチを写メったものばかりだったが、ここへきてPC上で下描きをした人初登場である。
マウスで描いたらしいヨボヨボした線が愛おしい。

見た瞬間、あ!と思った。何か遠い記憶を呼び覚ますような。そうだ、あれだ、根本敬さんの絵に似てるんだ!!!









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最新作勢いで買ってしまいました。大変面白うございました。





※この記事は一応FBの俊さんの許可を頂いて書いていますが、人間椅子の事ばっかり書き過ぎなのでもしかしたら怒られるかもしれません。